藤井風

藤井風(Fujii Kaze)『さよならべいべ』歌詞【意味&魅力】|強さと切なさを歌う上京ソング

藤井風(Fujii Kaze)『さよならべいべ』歌詞【意味&魅力】|強さと切なさを歌う上京ソング

藤井風(Fujii Kaze)『さよならべいべ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。

1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の最後から2番目に収録された楽曲です。

藤井風本人の言葉を借りると、
アルバムの中でも異彩を放っているリアルな上京ソング

かなりロックな仕上がりとなっています

 

インスタグラムに投稿された『さよならべいべ』収録の1stアルバムを手にもつ藤井風。

 

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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

 

それでは早速『さよならべいべ』の歌詞紹介から書いていきます。

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

藤井風『さよならべいべ』歌詞

楽曲情報

歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』
発売日:2020年5月20日(水)

来んと思った 時はすぐに来た
時間てこんな 冷たかったかな

 

余裕のない 愛の言葉
空気の読めぬ 恋の歌
どうかしそうやこの胸は
なんとかしてや

 

さよならがあんたに捧ぐ愛の言葉
わしかてずっと一緒におりたかったわ
別れはみんないつか通る道じゃんか
だから涙は見せずに さよならべいべ

 

意地はっても すぐに崩れるし
見栄はっても すぐに剥がれるし

 

飾りのない 愛の言葉
カッコの悪い 恋の歌
あんたに聴かすだけだから
それでいいでしょ

 

さよならがあんたに捧ぐ愛の言葉
わしかてずっと一緒におりたかったわ
別れはみんないつか通る道じゃんか
だから涙は見せずに さよならべいべ

 

煩わしいから 何にも包まずにおくわ
紛らわしいから
まっすぐな言葉にするわ
気恥ずかしいから
置き手紙だけで許してな
もう行く時間か
最後までカッコ悪いわしじゃったな

 

新しい扉を叩き割った
前に進むことしか出来ん道じゃから
泣いとる時間もないようになるけどな 今
誰も見とらんから少しくらいええかな

 

さよならがあんたに捧ぐ愛の言葉
わしかてずっと一緒におりたかったわ
別れはみんないつか通る道じゃんか
だから涙は見せずに さよならべいべ

 

だから笑って手を振る
さよならべいべ

 

『さよならべいべ』歌詞の意味&魅力

「上京するときの気持ちを歌にしておいた方が良い」と言われ、藤井風自身この言葉に共感したことから制作されたのがこの曲

上京を経験したことのある人なら、誰しもの心に刺さるような歌詞。

そしてその切ない歌詞をロックに歌った『さよならべいべ』

ポジティブでまっすぐな楽曲です。

藤井風の未来への決意が伝わるような一曲にもなっています

公式音源の紹介

こちらがYouTubeに投稿されている『さよならべいべ』公式音源フルバージョン。

前に進む人の背中を押してくれるような、力強い楽曲です。

昭和的なサウンドが、どこか懐かしさを感じさせますよね。

昔上京して来た頃。そんな過去を思い出させてくれるような曲調になっています。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

1番:歌詞の意味

まずは歌詞冒頭部分。

来んと思った 時はすぐに来た
時間てこんな 冷たかったかな

いきなり切ないフレーズから。

いつまでも続くと思っていたものも、意外と終わりはすぐに来てしまうもの

そんなどこか儚い心情を歌っているのが冒頭1行目。

そこに続く”時間てこんな冷たかったかな”という表現。

時間が冷たい“とはどんな意味でしょうか。

おそらくこのフレーズも1行目とほとんど変わらない意味で使われていると思います

冷たくあしらわれたように終わりがやって来たということ。時間というものに対して擬人法を使っているようです。

 

そしてBメロ部分のこの歌詞。

余裕のない 愛の言葉
空気の読めぬ 恋の歌
どうかしそうやこの胸は
なんとかしてや

余裕のない愛の言葉
空気の読めぬ恋の歌

Bメロ部分冒頭の2フレーズは、続くサビ部分の歌詞への伏線のようなもの。

この後登場する「さよなら」という言葉をさしていそうです。

胸が苦しく切なく、その一言しか出て来ないというのがこのときの心情。

何かを堪えるような強い部分と、全てをさらけ出したくなるような弱い部分が共存したグッとくる歌詞です

 

続くサビ部分の歌詞がこちら。

さよならがあんたに捧ぐ愛の言葉
わしかてずっと一緒におりたかったわ
別れはみんないつか通る道じゃんか
だから涙は見せずに さよならべいべ

先ほどのBメロ部分をより詳しく説明するような歌詞になっています。

“ずっと一緒にいたかった”という本音を漏らしながらも、”涙は見せない”という強さも持ち合わせる力強いメッセージ

“別れはみんないつか通る道じゃんか”というフレーズは、今目の前にいる相手ではなく自分自身に強く言い聞かせるようなニュアンスのようです。

いつか必ず通る道だと頭では分かっていても、現実として受け入れるのって難しかったりしますよね。

タイトルにもなっている”さよならべいべ“というフレーズの”べいべ“という部分は、どこか悲しみを隠すためにつけられたような意味合いにも取れます

そんな複雑な心情がまっすぐに表現された、心に刺さる言葉が並んでいました

2番では1番同様複雑な心情を表現しつつ、これからの決意の言葉も見えてきます。

 

2番:歌詞の意味

まずAメロBメロ部分をまとめて。

意地はっても すぐに崩れるし
見栄はっても すぐに剥がれるし

飾りのない 愛の言葉
カッコの悪い 恋の歌
あんたに聴かすだけだから
それでいいでしょ

意地をはったり見栄を張ったり、そんなものは意味ないと分かってる

ただこのフレーズでは、そんなことは理解しているけど見栄を張ってしまう自分がいることを表現しているように感じます

“崩れるし”や”剥がれるし”というフレーズの語尾に付いている”し”という文字

そして”それでいいでしょ”の“しょ”という文字

この言葉たちに、見栄を張ってしまう自分が素直に表現されているようです

突き刺さるような歌詞。

グッとくるものがありますよね

 

続くこの部分も、同じような心情が違う言い回しで表現されています。

煩わしいから 何にも包まずにおくわ
紛らわしいから
まっすぐな言葉にするわ
気恥ずかしいから
置き手紙だけで許してな
もう行く時間か
最後までカッコ悪いわしじゃったな

徐々に自分自身では理解しているカッコ悪さや気恥ずかしさを、ストレートに歌詞に乗せ始めます

この曲を聴いている方はこの辺りからジワジワと涙が出てくるかもしれません。

このときの複雑な感情を言葉にしてしまえば、色々なものが溢れ出てきて止められなくなりそうな状況がひしひしと伝わってきます

 

ラストの落ちサビ部分。

新しい扉を叩き割った
前に進むことしか出来ん道じゃから
泣いとる時間もないようになるけどな 今
誰も見とらんから少しくらいええかな

未来に対する強い決意と、自分の弱さをさらけ出す強さ。

2種類の強さがしっかりと表現されています。

ただおそらく、この部分は藤井風本人の心の中にしまわれた言葉

 

そして最後はこのフレーズで終わります。

だから笑って手を振る
さよならべいべ

最後まで涙は表に出さなかったようです

これもまた強さかもしれません。

この後一人で、たくさん涙を流したのかもしれない

いつまでもグッと堪えたままだったのかもしれない

 

いずれにせよ、聴く人の心にぐさっと突き刺さるような切なくも力強い楽曲であることは間違いありませんね

 

 

上京を経験したことのある人は涙必至の一曲

そうでない人にも、ふとやってくる”別れ”の切なさをストレートに感じさせてくれる一曲になっています

 

ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら『さよならべいべ』を聴いてみてください!

素直でストレートな歌詞で、藤井風の虜になってしまうかも

 

『さよならべいべ』収録作品の購入はこちらから!

 

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