藤井風

藤井風『まつり』歌詞【意味&考察】人は何もかも既に全部もっている(Fujii Kaze)

藤井風『まつり』歌詞【意味&考察】|人は何もかも既に全部もっている(Fujii Kaze)

藤井風(Fujii Kaze)『まつり』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。

この曲は、2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』の2曲目に収録された楽曲。

いったい歌詞にはどんなメッセージが込められているのでしょうか

一つ一つ丁寧に紐解いていきたいと思います。

 

藤井風公式Instagramの投稿から。

 

後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

 

それでは早速『まつり』の歌詞紹介から書いていきます。

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

藤井風『まつり』歌詞

楽曲情報

歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』
発売日:2022年3月23日(水)

愛しか感じたくもない
もう何の分け隔てもない
まとめてかかってきなさい
今なら全て受け止めるから

 

で、一体何がほしいわけ
誰に勝ちたいわけ
なかなか気づけんよね
何もかも既に持ってるのにね

 

花祭り 夏祭り
何でも好きに選びな
あなたの心の中咲かせな(えいっ)
秋祭り 冬休み
その閉じた心 今こじ開けな
あっけーな
ラッセーラ

 

祭り 祭り
毎日愛しき何かの
祭り 祭り
あれもこれもが大当たり
比べるものは何もない
勝ちや負けとか一切ない
ない ない

 

何も知ったこっちゃない
好きにしてください
何も知ったこっちゃない
好きにしてください

 

僕が激しく泣いたせいで
君が派手に笑ったせいで
夏の暑さ身体を焦がして
冬の厳しさ骨身に沁みた

 

真っ平らに生きられたら
真っ直ぐにそこへ行けたかな
っしゃ今なら遅くはねーから
っしゃ っしゃ っしゃ っしゃ

 

花祭り 夏祭り
生まれゆくもの死にゆくもの
全てが同時の出来事
秋祭り 冬休み
みな抱きしめたら踊りなさいな

 

祭り 祭り
毎日愛しき何かの
祭り 祭り
あれもこれもが有り難し
苦しむことは何もない
肩落とすこた一切ない
ない ない

 

祭り 祭り
毎日愛しき何かの
祭り 祭り
あれもこれもが有り難し
苦しむことは何もない
肩落とすこた一切ない
ない ない

 

何も知ったこっちゃない
好きにしてください
何も知ったこっちゃない
何にせよめでたい

 

『まつり』歌詞の意味&魅力

この曲『まつり』は、和と洋の融合体のようなテイストの楽曲であり、その中に新しさや古き良き懐かしさも感じられるという独特な雰囲気をまとった作品。

アルバムリリース前に風くんのYouTubeチャンネルで行われた『”LOVE ALL SERVE ALL” Listening Party』にて、この曲のセルフライナーノーツが読み上げられたので、まず始めにこちらに書き起こしておきます

第二のデビュー曲とでも言ってもいいくらい今の自分にとって大切なお祝いソング。

アルバム制作の最後に取り掛かった曲でもあるから、今できる音楽を今言える言葉を全部詰め込んだる!みたいな勢いで完成させることができた。

その上この先何が起きようとぶれないテーマを持った曲でもあるから、もう俺の葬式ではこの曲を誰か流して欲しい。

このコメントを読むと、この曲『まつり』が風くんにとって特別な一曲であることが伝わってきますよね。

楽曲冒頭から<愛>という言葉が登場するのですが、今回コメントに登場したぶれないテーマというものがまさに『愛』を持って生きるということなのだと思います

それこそが、この曲が収録された2ndアルバムのタイトル『LOVE ALL SERVE ALL』という言葉にも通づる部分なのです。

生きる上で大切な気づきを与えてくれるような楽曲となっています

公式MVの紹介

こちらがYouTubeに投稿されている『まつり』公式MV。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

1番:歌詞の意味

まずは冒頭Aメロ部分から。

愛しか感じたくもない
もう何の分け隔てもない
まとめてかかってきなさい
今なら全て受け止めるから

この曲で歌われるのは風くんの人生哲学そのもの

そして冒頭の<愛しか感じたくもない>というフレーズにその全てが凝縮されているように感じます

以降で歌われる歌詞の内容は、この言葉が大前提に置かれた上で歌われていくのです。

あらい。
あらい。
愛あるところに藤井風ありって感じですね!

愛を持った者は強く優しい

後半のフレーズからはそんなことも感じさせてくれます。

どんなものでも受け止められるという覚悟や自信が伝わってきますよね

おそらくそれは、本物の愛を持って初めて芽生える感情なのです

 

その後1番A’メロの歌詞が続きます。

で、一体何がほしいわけ
誰に勝ちたいわけ
なかなか気づけんよね
何もかも既に持ってるのにね

ここではリスナーに向けて問いが投げかけられます。

人が持つ嫉妬心や焦りの感情など、様々なしがらみはどこから生まれてくるのだろうか?

なぜ人はこんなにも自分と他人を比べたがるのだろうか?

そんな問いかけを通して、風くんが生きる上で大切なことを教えてくれているのではないでしょうか。

<なかなか気づけんよね>とあるように、おそらく人は誰か特定の人に勝ちたいという感情を持っているわけではなく、常に不特定多数の誰かと自分を比べているだけなのだと思います

そしてその度に、落ち込んだり苦しんだりしているのです

しかしその競争に終わりはやってきません

なぜなら人には得意不得意があるため、無いものに目を向けていては次々と勝ちたい誰かが現れ続けるから。

最後の<何もかも既に持ってるのにね>というフレーズからは、「自分が持っているものに目を向けよう」というメッセージが感じられます

最後の<何もかも既に持ってるのにね>というフレーズからは、「自分が持っているものに目を向けよう」というメッセージが感じられます。

既に人は沢山のものを持っていて、その事実に気づくことが出来たときに初めて、本物のを持てるようになるのではないでしょうか自分への愛を持てたとき、他人にも愛を持って接することができるようになるのだと思います

 

続く1番Bメロの歌詞。

花祭り 夏祭り
何でも好きに選びな
あなたの心の中咲かせな(えいっ)
秋祭り 冬休み
その閉じた心 今こじ開けな
あっけーな
ラッセーラ

このパートで歌われるのは、オープンマインドの大切さといったところでしょうか

オープンマインドとは”自分をさらけ出し他者を受け入れる心”のことです。

人は生きる上で、何を選択しても何を目指してもいい

大切なのは<あなたの心の中咲かせな>とあるように、心からその選択を喜べているかどうかなのだと思います

そしてその選択を楽しめているかどうかなのです。

人は多くの場合、自分の心に蓋をして無難な選択だったり合理的な選択をしてしまいがちですが、風くんは「もっと自分の心にまっすぐに生きろ!」と言っているのだと思います

祭りを楽しむように人生を楽しむことができれば、他人にも愛を持って接することができるようになるのだということなのではないでしょうか

 

そして1番サビの歌詞がこちら。

祭り 祭り
毎日愛しき何かの
祭り 祭り
あれもこれもが大当たり
比べるものは何もない
勝ちや負けとか一切ない
ない ない

このパートは1番で歌われてきた歌詞のまとめのような印象を受けます

<毎日愛しき何かの祭り>というフレーズを具体的に想像すると、例えば誕生日が上げられるかもしれません。

世界のどこかで毎日誰かの誕生日は祝われているはずです。

自分を愛し他人にも愛を持って接することができれば、毎日がお祭りのように楽しい日々になるのだと思います

自分と他人と比べて競い合う世界ではなく、自分と他人で喜びを分かち合うような世界が理想的なのです

そしてそれこそがあるべき姿なのかもしれません。

この曲を聴く全ての人へ、
自分らしく生きるためのヒントをくれるような歌詞が綴られています

 

1番ラストはこのフレーズ。

何も知ったこっちゃない
好きにしてください
何も知ったこっちゃない
好きにしてください

ここでは一見冷たい歌詞が並んでいるようで、実は愛のこもった歌詞が歌われています。

比較の世界から、
一人ひとりの人間が自分自身の人生に夢中になれる世界になってほしい

そして他人と喜びを分かち合えるような世界になってほしい

そのために、他者への執着をなくし自分をさらけ出し、他者を心から受け入れることが大切なのだと

そんな想いがこの4行に凝縮されているように感じられます。

 

 

2番:歌詞の意味

まずは2番Aメロ部分から。

僕が激しく泣いたせいで
君が派手に笑ったせいで
夏の暑さ身体を焦がして
冬の厳しさ骨身に沁みた

このパートは、人生には様々な局面が訪れることを教えてくれます。

自分が泣いているときにどこかの誰かはきっと笑っているし、反対にどこかの誰かが泣いているときに自分が笑っていることもあるはずです

自分が泣いている理由を他人のせいにしてしまう日もあるかもしれません。

自分を取り巻く環境は絶えず変化し、季節も移り変わります。

そんな描写を描くことで、人間という生き物がどれだけ不確定な毎日を過ごしているのかということを教えてくれているのです

 

その後2番A’メロの歌詞が続きます。

真っ平らに生きられたら
真っ直ぐにそこへ行けたかな
っしゃ今なら遅くはねーから
っしゃ っしゃ っしゃ っしゃ

直前Aメロ部分の歌詞を受けてこのパートは描かれます。

ここで歌われる<そこ>とは、愛に生きる人生のことではないでしょうか

もし人生に起伏がなくて決まりきったレールが敷かれていたとしたら、もっと早くその境地に辿り着けていたのだろうかと自分自身に問いかけます。

その答えは明確には分かりませんが、もし今人生に苦しんでいる人がいれば、今から愛に生きる人生を目指せばよいのです

“人生今が一番若い”という言葉があるように、いつからでも自分の人生を良い方向に進めていくことはできるのです

そうやって聴く人の背中を押してくれているように感じられます

 

続く2番Bメロの歌詞。

花祭り 夏祭り
生まれゆくもの死にゆくもの
全てが同時の出来事
秋祭り 冬休み
みな抱きしめたら踊りなさいな

2番Aメロ部分で歌われたように人生には様々な局面が訪れますが、それは人の生死にさえ当てはまります。

どこかで誰かが生まれた誕生日は、どこかで誰かの命日にもなっているのです。

今この瞬間にも、あらゆる境遇に立つ人たちの様々な感情が世界中に溢れているのだと思います

その事実に気がつくことが出来たとき、人は他人に愛を持って接することができるようになるのかもしれません

他者の気持ちに寄り添い、その全てを受け入れる心を持つことこそが、幸せに生きるための秘訣なのだと教えてくれているのではないでしょうか

 

そして2番サビの歌詞がこちら。

祭り 祭り
毎日愛しき何かの
祭り 祭り
あれもこれもが有り難し
苦しむことは何もない
肩落とすこた一切ない
ない ない

これまで歌われてきたのは、嬉しい悲しい出来事が常にあらゆるところで起こっているという事実。

一人ひとりの人生においてもそれは変わらないということ。

今自分がこの世界を生き抜くことができているのは、苦しいときに誰かが愛を注いでくれた証なのです

このパートでは、そんな人生の中で常に感謝の気持ちを忘れずに生きることの大切さが説かれています

苦しいときに支えてきてくれた人たちへの感謝や、今自分が生きていられることへの感謝。

常に奢らず感謝の気持ちを忘れずに生きることができれば、おそらく人生はより良い方向へと進んでいくはずなのです

だからこそ「どんな時も肩を落とす必要はないぜ」と、風くんが優しく寄り添ってくれているように感じられます

 

続くラスサビの歌詞は2番サビの歌詞と同様になるので割愛します。

そしてラストはこのフレーズで終わります。

何も知ったこっちゃない
好きにしてください
何も知ったこっちゃない
何にせよめでたい

愛を持って生きること、感謝の気持ちを忘れずに生きること

それさえできれば後は好きに生きればいい

それさえできれば毎日がめでたいお祭りのような日々になるはず。

そんなメッセージでこの曲は締めくくられます

 

 

ぜひ歌詞の意味を踏まえた上で、改めて『まつり』を聴いてみて下さい!

自分の人生を振り返るきっかけになるかもしれません

 

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