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藤井風『青春病』歌詞【意味&考察】|過去を手放し今を生きるということ(Fujii Kaze)

藤井風(Fujii Kaze)『青春病』歌詞【意味考察】|過去を手放し今を生きるということ

藤井風(Fujii Kaze)『青春病』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。

デジタル配信4thシングル『青春病』としてリリースされた楽曲。

人によってタイトルの読み方が『せいしゅんびょう』だったり『せいしゅんシック』だったりしますが、どちらも正解の読み方だそうです

風くん曰く「どちらでも好きな方で呼んだらええ」とのこと。

あらい。
あらい。
ちなみに僕は『せいしゅんびょう』と呼んでます。

 

藤井風公式Instagramの投稿から。

 

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New song “青春病” (Seishun Sick) OUT NOW everywhere.

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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

 

それでは早速『青春病』の歌詞紹介から書いていきます。

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

動画解説:『青春病』歌詞考察してみた

このブログの内容は下記の動画でも解説中!

藤井風『青春病』歌詞

楽曲情報

歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:配信限定4thシングル『青春病』
発売日:2020年10月30日(金)

青春の病に侵され
儚いものばかり求めて
いつの日か粉になって散るだけ
青春はどどめ色
青春にサヨナラを

 

ヤメた あんなことあの日でもうヤメた
と思ってた でも違った
僕は 自分が思うほど強くはなかった
ムリだ 絶ち切ってしまうなんてムリだ
と思ってた でも違った
僕は 自分が思うほど弱くはなかった

 

君の声が 君の声が
頭かすめては焦る
こんなままじゃ こんなままじゃ
僕はここで息絶える

 

止まることなく走り続けてきた
本当はそんな風に思いたいだけだった
ちょっと進んでまたちょっと下っては
気づけばもう暗い空

 

青春の病に侵され
儚いものばかり求めて
いつの日か粉になって散るだけ
青春はどどめ色
青春にサヨナラを

 

そうか 結局は皆つながってるから
寂しいよね 苦しいよね
なんて 自分をなだめてるヒマなんて無かった

 

君の声が 君の声が
僕の中で叫び出す
耳をすませば 耳をすませば
何もかもがよみがえる

 

止まることなく走り続けてゆけ
何かが僕にいつでも急がすけど
どこへ向かって走り続けんだっけ
気づけばまた明ける空

 

無常の水面が波立てば
ため息混じりの朝焼けが
いつかは消えゆく身であれば
こだわらせるな罰当たりが

 

切れど切れど纏わりつく泥の渦に生きてる
この体は先も見えぬ熱を持て余してる
野ざらしにされた場所でただ漂う獣に
心奪われたことなど一度たりと無いのに

 

青春のきらめきの中に
永遠の光を見ないで
いつの日か粉になって知るだけ
青春の儚さを…

 

『青春病』歌詞の意味&魅力

この曲のタイトル『青春病』とは、青春時代のような儚いものばかりを追い求めている人たちのことを言い表した言葉になります。

言い換えると、過去に執着している人とも言えるかもしれません

そしてそれは”病い”と称されるように、追い求めると同時に苦しさや悲しさを感じてしまうものなのですが、この曲では、そんな人たちに対して「今の貴方のままでいいんだよ」と優しく寄り添ってくれるのです

今という時間、今ここにいる自分、それはどんな青春にも負けないほどに輝いているのだと言うことそれこそがこの曲のメッセージになります

公式MVの紹介

こちらがYouTubeに投稿されている『青春病』公式MV。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

1番:歌詞の意味

この曲は頭サビから始まります。

青春の病に侵され
儚いものばかり求めて
いつの日か粉になって散るだけ
青春はどどめ色
青春にサヨナラを

この曲の中で、儚いものばかりを求めてしまう病に侵されているのは、青春時代を過去に通り過ぎてきた人たちになります

過去のキラキラとした思い出を振り返ったり、今まさに青春を謳歌している人たちを目の前にしたりして、彼ら彼女らは心締め付けられるような苦しみを感じているので

それは即ち、現状への不満とも言えるかもしれません。過去と今を比べたり、他人と自分を比べたりすることで、どこまでも落ち込んでいくのです。

そしてその病から抜け出せずにいると、いつか心も身体もボロボロになってしまうのだと歌われています。

だからこそ、青春病からは抜け出す必要があるのです

あらい。
あらい。
どどめ色というのは、青アザや青ざめた唇などを表現するときに使われる言葉になります。

これ以降の歌詞の中では、青春病がどんな病でどんな症状が見られるのかということについて描かれていきます

 

そして1番Aメロの歌詞。

ヤメた あんなことあの日でもうヤメた
と思ってた でも違った
僕は 自分が思うほど強くはなかった
ムリだ 絶ち切ってしまうなんてムリだ
と思ってた でも違った
僕は 自分が思うほど弱くはなかった

ここで描かれるのは、いつも行ったり来たりでどっちつかずな主人公の姿になります

一度は青春を追い求めることを辞めようと決意したはずなのに、気付けばまた追い求めてしまっている自分がいる。

はたまた、青春を断ち切ってしまうなんて無理だと思っていたら、意外にも断ち切ることができてしまう。

これらの一見相反するような2つの描写は、結局主人公が青春病から抜け出せていないことを意味しているように思えます

抜け出したと思えば引き戻され、引き戻されたと思えば抜け出している。そんな繰り返しの中で主人公は頭を悩ましているのです

自分の意思ではどうすることもできない、中毒症状のようなものなのかもしれません。

儚い青春の日々は、多くの人にとってそれだけ魅力的なものなのだということが、ヒシヒシと伝わってきます

 

続くBメロの歌詞がこちら。

君の声が 君の声が
頭かすめては焦る
こんなままじゃ こんなままじゃ
僕はここで息絶える

中途半端な自分に頭を抱える主人公に、畳み掛けるように周りからのキラキラとした声が襲ってきます

もっと青春を謳歌しようよ!

まだまだ一緒にキラキラしようよ!

そんな言葉のせいで、青春病の先には破滅しか待っていないと頭では理解しているものの、焦燥感を感じずにはいられなくなるのかもしれません

そしてその焦りは次第に自分の首を締め、最後は幻想の世界に主人公を閉じ込めてしまうのです。

理想と現実の間でどうすることもできず、ただ現実に苦しむ主人公の姿が想像できます

 

その後にB’メロが続きます。

止まることなく走り続けてきた
本当はそんな風に思いたいだけだった
ちょっと進んでまたちょっと下っては
気づけばもう暗い空

誰しも自分自身を苦しめたくて青春を追い求めている訳ではありません。

多くの人はただ、自分が充実した毎日を送り、着実に人生を前に進めているということを実感したいだけなのです

そういった意味で”青春”は、その願望を叶えてくれる唯一のものなのかもしれません。

しかし同時に、”青春”は儚く永遠に続くことがないからこそ輝いているのであって、それをどんなに追い求めても、いつまでも手に入ることはないのです

主人公は、そんな現実に気づき始めているのかもしれませんが、中々受け入れることができないのだと思います

 

続く1番サビの歌詞は、頭サビの歌詞と同様になるので割愛します。

 

 

2番:歌詞の意味

まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。

そうか 結局は皆つながってるから
寂しいよね 苦しいよね
なんて 自分をなだめてるヒマなんて無かった

1番の歌詞では、ただ現実に嘆く主人公の姿が描かれていましたが、2番の歌詞では、そんな主人公が自分自身と真っ直ぐに向き合い始めます。

自分だけの人生がくすんでいて、周りの人たちはいつまでも青春を謳歌しているように感じていた主人公ですが、それは違うのかもしれないと気付くのです

実は自分だけではなくて、青春を過去に通り過ぎてきた人たちはみな同じ様に、寂しさや苦しさを感じながら生きています。多くの人はきっと、今ある現実を嘆いているのです

そんな事実に直面した時、自分のことを”かわいそうだ”と思っていた自分が、たちまち情けなく感じられてくるのかもしれません。

ここで風くんは、人は人である以上誰しもに心があり、同じような悩みや苦しみを感じながら生きているのだということを、この曲を聴く人に教えてくれているような気がします

そしてそんな気付きを通して、「じゃあどう生きればよいのだろうか?」という問題提起をしているのではないでしょうか

 

続くBメロの歌詞がこちら。

君の声が 君の声が
僕の中で叫び出す
耳をすませば 耳をすませば
何もかもがよみがえる

Aメロ部分で我に返ったように見えた主人公ですが、気づけば結局幻想の中に引きずりこまれてしまいます

どうしても本能が”青春”を追い求めてしまうのかもしれません

その度に美しかった過去の思い出が次々と蘇り、自分が置かれている現実に絶望する日々を繰り返してしまうのです。

あらい。
あらい。
青春病にかかってしまったが最後、一筋縄では抜け出せそうにないですよね…恐ろしい。

 

そして2番B’メロの歌詞。

止まることなく走り続けてゆけ
何かが僕にいつでも急がすけど
どこへ向かって走り続けんだっけ
気づけばまた明ける空

周りで輝いている人たちを見ると、立ち止まることは悪であり、常に走り続けることこそが美学であるかのように思えてきます

そして次第に自分自身に焦りを感じるようになるのですが、同時になぜ自分がそんなに頑張っているのかが分からなくなってくるのです

この曲に当てはめるならば、”青春”を追い求めている自分がいるものの、ふとした瞬間に、なぜそんなにも”青春”を追い求めているのかが自分でも分からない状態になるということ。

そしてその迷いがまた、主人公の頭を悩ませることになり、そうこうしている内に月日だけが過ぎ去っていくのだと思います

あらい。
あらい。
信じていた道に迷いが生じた時が、1番苦しかったりするんですよね…。

 

2番サビの歌詞がこちら。

無常の水面が波立てば
ため息混じりの朝焼けが
いつかは消えゆく身であれば
こだわらせるな罰当たりが

<無常>という言葉を簡単に表すならば、”永遠はない”という意味になります。

それを踏まえて考察すると、<無常の水面に波が立つ>とは”永遠なんてないということに気付く”という意味になりそうです。

どんなに楽しいこともいつかは終りが来るのだということ。そこに例外はなく、命にもまた永遠などありません

そう思うと、限りある一生の中で儚い青春ばかりにこだわっている自分が、心底腹立たしく思えてくるのだと思います

だからこそ青春を追い求め続ける自分自身を律するために、<罰当たりが>と強い非難の言葉を浴びせるのです

 

その後Cメロの歌詞に続きます。

切れど切れど纏わりつく泥の渦に生きてる
この体は先も見えぬ熱を持て余してる
野ざらしにされた場所でただ漂う獣に
心奪われたことなど一度たりと無いのに

ここで歌われる<切れど切れど纏わりつく泥の渦>というのがまさに、『青春病』の症状のことになります

どんなに自分から青春を断ち切ろうとしても、いつまでもねっとりと纏わりついて中々離れてくれないのです。

青春を追い求め続けた先に絶望が待っていると気付いているのに、それを追い求める気持ちだけが暴走している状態と言えるかもしれません

後半部分で歌われるのはそんな自分をあざ笑うような皮肉であり、<野ざらしにされた場所でただ漂う獣>こそが、この曲の主人公のことを象徴した言葉なのだと思います

獣の大きな魅力は、獲物を前にしたときの獰猛さと勇敢さとも言えますが、獲物のいない場所に放たれた飢えた獣に魅力はあまりありませんよね。

少なくともこの曲の主人公は、そんな獣に魅力を感じたことは無いのですが、皮肉にも今の自分自身はそんな獣と同じ状態なのだということが歌われています

それは即ち、今の自分がそれだけ醜い状態であるということなのです

 

そして最後はラスサビの歌詞。

青春のきらめきの中に
永遠の光を見ないで
いつの日か粉になって知るだけ
青春の儚さを…

ラストとなるこのパートでは、この曲の主人公に対するメッセージが歌われます。

青春はいつまでも続くものではなく、いつまでも輝くものでもないのだということ

そして、いつか必ずその儚さに気付き絶望に浸る日が来るということ

だからこそ輝いていた過去に思いを馳せるのではなく、その日その時のきらめきを大切に生きればいいのだということ

そしてそれは、この曲を聴く全ての人に向けたメッセージでもあるのです。

過去を手放し今を生きる

それこそが、今を輝かせる唯一の手段なのかもしれません

 

 

ぜひ歌詞の意味にも注目しながら、改めてこの曲『青春病』を聴いてみて下さい!

作詞作曲を手掛けた風くんが20代前半だということに驚きが隠せません

 

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