藤井風(Fujii Kaze)『優しさ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は3rd配信限定シングル『優しさ』としてリリースされた楽曲。
1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の3曲目にも収録された、藤井風を代表する一曲です。
厳かで気品ある珠玉のバラード作品に仕上がっています。
藤井風本人のインスタグラムに投稿されたMV中のワンカット。
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毎回のことですが、漂う哀愁と白い衣装が印象的。
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『優しさ』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
藤井風『優しさ』歌詞
歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:3rd配信シングル『優しさ』
発売日:2020年4月14日(火)
今何を見ていた あなたの夢を見た
優しさに殺られた あの人の木陰で
今何を見ていた あなたの影を見た
優しさに震えた あの腕の中で
温もりに 触れたとき わたしは冷たくて
優しさに 触れたとき わたしは小さくて
この広い世界の中じゃ収まらない
あなたの心 わたし泳ぐだけ
ちっぽけで からっぽで 何にも持ってない
優しさに 触れるたび わたしは恥ずかしい
知らぬ間に 失くしちゃうから
心に深く刻み込んだ あなたの眼差し
今何を見ていた あなたの目を見てた
優しさに殺られた あの人の木陰で
今何を見ていた あなたの影を見た
優しさに震えた あの腕の中で
置き去りにした愛情を 探しに帰って
温もり満ちた感情を いま呼び覚まして
凍えた心が愛に溶けてゆく
花の咲く季節が戻ってくる
今何を見ていた あなたの目を見てた
優しさに殺られた あの人の木陰で
それだけで良かった 何より強かった
優しさでよかった ただそれだけで
『優しさ』歌詞の意味&魅力
人に優しくされた時に自分は優しくできなかった。そんなシチュエーションに恥ずかしくなった経験から生まれたのが『優しさ』という曲。
タイトル通り優しくなめらかな曲調の楽曲となっています。
『優しさ』とは強さであり、優しさって『最強』なんだよねと、過去に風くん本人は語っていました。
そして実は、風くんが人生で初めてレコーディングしたオリジナル曲がこの曲『優しさ』だったそうなんです。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『優しさ』公式MV。
Music Videoは福島県で撮影されたようで、フィルムカメラで撮られたようなレトロな映像作品に仕上がっています。
この曲の優しいメロディにこのMV映像が加わると、より一層楽曲の世界観に引き込まれてしまいそう。
「ただ、お互いに優しくなろうよ」
魂のこもったそんなメッセージが、観る人の心に突き刺さるような作品です。
歌詞のこの部分。
温もりに 触れたとき わたしは冷たくて
優しさに 触れたとき わたしは小さくて
ちっぽけで からっぽで 何にも持ってない
優しさに 触れるたび わたしは恥ずかしい
このフレーズたちに、この楽曲が作られた原体験が詰まっています。
あなたはいつも優しさや温もりをくれるのに、僕は何も持ってないしちっぽけな存在だと。
そんな優しさや大きな愛を感じるたびに、僕は恥ずかしくなってしまうんだというもの。
自分の小ささに気づく瞬間ってふとしたときに訪れるんですよね。
この器の小ささに気づいたとき、自分自身をひと回りもふた回りも成長させてくれるのかもしれません。
そしてこの部分。
この広い世界の中じゃ収まらない
あなたの心 わたし泳ぐだけ
ここも先ほどの歌詞部分と同じように、受け取った優しさに比べて自身の小ささや無力さを比喩的に表しているフレーズになります。
“広い世界の中じゃ収まらない“というのは、計り知れないほど広いという意味。
計り知れないほどの優しさを受け取っているのに。
“わたし泳ぐだけ“という部分は、ただ用意された箱の中で生かしてもらっているようなイメージ。いつも受け取ってばかりだということを表現しているのではないでしょうか。
そして落ちサビ部分の歌詞。
置き去りにした愛情を 探しに帰って
温もり満ちた感情を いま呼び覚まして
凍えた心が愛に溶けてゆく
花の咲く季節が戻ってくる
ここで主人公(藤井風)も優しさを取り戻しにいきます。
元々は誰もが持っていたはずの”優しさ”という感情。
“優しさ”とは、言い換えると温かさととる事もできるので、後半部分の”溶ける”や”花の咲く季節”という表現は、自分自身の中に”優しさ”という感情を取り戻したということを表しているのかもしれません。
過去には風くん本人が、”優しさ”には「尖った、硬くなった、そんなものをすべて溶かしてしまうような強さがある」と語っています。
余談ですが、
サビ中の3つのフレーズ「今何を見ていた」「あなたの夢を見た」「あの人の木陰で」は、メロディとほぼ同時に浮かんできた歌詞だったとのこと。
その時はまだ、曲のテーマは決まっていなかったそうで、徐々に『優しさ』というテーマが見えてきたそうです。
ぜひ、歌詞の意味を味わいながらこの曲『優しさ』の世界観に浸ってみてください!
きっとこの曲の虜になってしまうはずです。
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