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藤井風(Fujii Kaze)『罪の香り』歌詞【意味&考察】人間の弱さと迫る甘い誘惑を歌った曲

藤井風(Fujii Kaze)『罪の香り』歌詞【意味&魅力】|人間の弱さと迫る甘い誘惑を歌った曲

藤井風(Fujii Kaze)『罪の香り』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。

1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の5曲目に収録された楽曲。

アルバム内で唯一ホーンセクションが取り入れられ、おしゃれで上品な一曲に仕上がっています。

 

インスタグラムに投稿された『罪の香り』収録の1stアルバムを手にもつ藤井風の写真

 

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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

 

それでは早速『罪の香り』の歌詞紹介から書いていきます。

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

藤井風『罪の香り』歌詞全文

楽曲情報

歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』
発売日:2020年5月20日(水)

声も聞かさないで 出て行って
いったい何が欲しいわけ

 

何も触らないで ほっといて
何も求めちゃいないのに

 

怠惰がうるさいのよ
いつも落ちる方がラクなの
だけどハートが分かってるの
あとで死ぬほど 泣かなきゃいけないこと

 

理性がショボいのよ
気づかぬフリで甘やかしてるの
だけど そろそろ耐え難いの
別の恐怖と 今は戦ってるの

 

おっと 罪の香り
抜き足差し足忍び足
おっと 罪の香り
逆らい難い嫌な匂い
おっと 罪の香り
気付いた時にはまだ早い
ちょっと もうヤメたり
全部消えて無くなる前に

 

ほんの少しだけで それだけで
ふりだしに帰り得るもの

 

でも藻掻いた分だけ 強くなって
救いは必ず来るもの

 

エゴはやかましいのよ
ちょっとお席外しといてよ
誰も 何も 座れないとこ
神聖な場所 もう邪魔でしかないの

 

欲望 しつこいのよ
消えたそばから現れないでよ
懲りもせんと 付きまとうのも
これで最後よ 鼻が利きだしたのよ

 

おっと 罪の香り
抜き足差し足忍び足
おっと 罪の香り
逆らい難い嫌な匂い
おっと 罪の香り
気付いた時にはまだ早い
ちょっと もうヤメたり
全部消えて無くなる前に

 

もう恥じることなんてない
他に怖いものなどない
もう恥じることなんてない
他に怖いものなどない

 

『罪の香り』歌詞の意味

この曲は『罪への恐れ』を歌った一曲。

楽な方へ楽な方へと逃げがちな人間に近寄る誘惑を『罪』と表現し、その罪と戦う一人の人間の心情を描いているようです。

ジャズっぽさもありながらロックっぽい一面もありながらという、ジャンルにとらわれないのびのびとした楽曲になっています。

 

公式音源の紹介

こちらがYouTubeに投稿されている『罪の香り』公式音源フルバージョン。

イントロ部分から存在感抜群の音たちが鳴り響きます。

サビ部分のメロディがキャッチーでかっこいい。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

 

1番:歌詞の意味

まず冒頭のAメロ部分の歌詞から。

声も聞かさないで 出て行って
いったい何が欲しいわけ

何も触らないで ほっといて
何も求めちゃいないのに

この二つの歌詞フレーズは、『罪』に対して語りかけているような意味になります。

『罪』というのは先ほども書いたように、楽な方へ楽な方へと逃げがちな人間に近寄る甘い誘惑のこと。

「何も求めちゃいないのに」
というフレーズにあるように、主人公はこの誘惑を求めてはいません。

ここでは、耳元で囁きかけてきたり手を引っ張ってきたり、あらゆる手段で誘惑を仕掛けてくる『罪』をどうにか振りほどこうとする主人公が描かれています

 

そのあとに続くBメロの歌詞。

怠惰がうるさいのよ
いつも落ちる方がラクなの
だけどハートが分かってるの
あとで死ぬほど 泣かなきゃいけないこと

理性がショボいのよ
気づかぬフリで甘やかしてるの
だけど そろそろ耐え難いの
別の恐怖と 今は戦ってるの

どちらのフレーズも前半部分では、人間の弱い一面のことを表しています

怠惰な自分がラクな道を選んでいきそうになる、弱い理性が自分を知らず知らずに甘やかしてしまう

ただ頭では理解している真実がある。

今、誘惑(罪)に負けてラクをしてしまえば後で必ずツケが回ってくること

そんな心情が後半部分では表現されています。

だからこそ主人公(藤井風)は、『罪』が迫ってくることをとても恐れている

 

そしていよいよサビ部分。

おっと 罪の香り
抜き足差し足忍び足
おっと 罪の香り
逆らい難い嫌な匂い
おっと 罪の香り
気付いた時にはまだ早い
ちょっと もうヤメたり
全部消えて無くなる前に

迫り来る罪の予感を『匂い』を使って表現しています

実際目に見える訳ではなくても、ふとした瞬間に五感で感じ取る気配のようなものってありますよね。

そんな嫌な香り(罪:誘惑)はあらゆる手段で迫ってくる。

そして一度捕まってしまうと、逆らうことが難しいのがこの誘惑の恐ろしいところだということが表現されています

だからこそ、罪の香りに気づいたらすぐに逃げようと忠告しているようです。

少しでも怠惰な部分を見せてしまえば、一気に全てを飲み込んでしまう勢いがその『罪』にはあるから。

二番の歌詞冒頭までそのことについて描かれています。

 

2番:歌詞の意味

二番の冒頭二つ目のフレーズ。

でも藻掻いた分だけ 強くなって
救いは必ず来るもの

さっきまでの悲観的な内容の歌詞から一転。

ここでは、弱い人間も『罪』に対抗する手段はあるということを表現しています

どうにか振り払おうと藻掻き続ければ、その過程で人間も少しづつ強くなる。そうすればいつか必ずその誘惑から解放されるはずだということ

 

そして歌詞も後半部分へ。

懲りもせんと 付きまとうのも
これで最後よ 鼻が利きだしたのよ

藻掻き続けて強くなった人間を”鼻が利きだしたのよ”という風に表現しています

鼻が利けばより早く罪の香りに気付くことができる。

そうすれば、その罪に飲み込まれる前に逃げることができますよね。

 

そして最後の歌詞部分で完結します。

もう恥じることなんてない
他に怖いものなどない
もう恥じることなんてない
他に怖いものなどない

人間が唯一恐れるものは『罪』

あらゆる手段を使って迫り来る誘惑に、打ち勝つ力をつけた先には怖いものは何も無い。そんな意味がこの歌詞には込められているようです。

 

 

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この楽曲にもまた、深い人生哲学が詰まっていました

強くなるまでは藻掻き続けよう

そんなメッセージが込められているように感じます。

 

 

ぜひ歌詞の意味を追いながら、この曲『罪の香り』を何度も聴いてみてください!

藤井風の世界観にどっぷりと浸かることができる楽曲になっています

 

 

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『罪の香り』収録アルバム

 

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