Mrs. GREEN APPLE（ミセス）『点描の唄(feat.井上苑子)』の歌詞とその意味＆魅力について解説していきます。
タイトルの読み方は”てんびょうのうた”。
7thシングル『青と夏』の2曲目に収録された楽曲です。
この曲は、映画『青夏 きみに恋した30日』の挿入歌としても起用されました。
映画の内容ともリンクした、切なく甘酸っぱいひと夏の恋が描かれています。
恋愛ソングなのに恋愛ソングではないような、この曲はそんな不思議な楽曲です。
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください！
それでは早速『点描の唄(feat.井上苑子)』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Mrs. GREEN APPLE『点描の唄』歌詞
歌手：Mrs. GREEN APPLE
作詞：大森元貴
作曲：大森元貴
収録：7thシングル『青と夏』
発売日：2018年8月1日（水）
貴方の声で解れてゆく
忘れたくないと心が云う
思い出ばっか増えてゆく
ずっと側に居たい
泣き虫でもいいかな
強がらないでいいよ
限りある恋だとしても
出逢えて幸せです
いつまでも
いつまでも
続いて欲しいと願っている
手を取ることは出来ずとも
私は貴方を好いている
貴方の夢で心安らぐ
目覚めたくないと僕は云う
思い出ばっか増えてゆく
明日も側に居たい
どこまでも
どこまでも
鈍感な僕を叱って欲しい
当たり前が壊れることに
気づけないくらいに子供だけど
ちゃんと僕は貴方を好いている
私の僕の
時間が止まればいいのに
ほらまた期待をしてしまう
グッと堪えてみるからさ
もし溢れ出したら
瞳をちゃんと見てよ 見てよ 見て
貴方の影だけ伸びてゆく
消えてしまわないで
ずっと この思いは変わらない
いつまでも
いつまでも
続いて欲しいと願っている
手を取ることは出来ずとも
過ぎていく現在（いま）に抱きしめられている
私の僕の
時間が止まればいいのに
今日を噛み締めていよう
終わるな
夏よ、終わるな
『点描の唄』歌詞の意味
この曲『点描の唄』の歌詞は、映画『青夏 きみに恋した30日』のストーリとリンクした内容になっているようです。
様々な事情から恋人関係にはなれないけれど、夏の間だけは一緒にいることが出来る2人を主人公として物語は進んでいきます。
2人は互いに恋心を寄せていますが、それを言葉にして伝えることは出来ません。
いつかは終わってしまう恋だけど、心のどこかでは永遠に続くのではと期待してしまう。
貴方を想う気持ちを本当はちゃんと伝えたいし気づいてほしい。
そんな心の葛藤が2人の心を締め付けます。
それでもきっと終わりは来るはずだから、2人は今という幸せな時間を大切に噛み締めようと決意するのです。
聴く人の胸をキュッと締め付けるような、どこまでも切ないラブソングとなっています。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『点描の唄』公式ライブリリックビデオ。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番：歌詞の意味
まずはAメロ部分の歌詞から。
貴方の声で解れてゆく
忘れたくないと心が云う
思い出ばっか増えてゆく
ずっと側に居たい
大好きな貴方の声を聞くとスッと心が落ち着く。
そんな貴方の声をいつまでも忘れたくないと心が叫んでいる。
貴方との思い出はたくさん増えていくけれど、貴方と居られる時間は少しずつ減っていく。
ずっと側にいたいけれどそんな事は言えない関係だから、心の中でそっと”奇跡”が起こることを信じて祈り続けてる。
そんな主人公の切ない恋心がリアルに描かれています。
続く1番Bメロの歌詞。
泣き虫でもいいかな
強がらないでいいよ
限りある恋だとしても
出逢えて幸せです
私は泣き虫だけど、そんな自分でも好きで居てくれるのかなと不安げな様子。
そんな主人公に対して、”強がらなくていいんだよ”という言葉が投げかけられます。
自分の気持ちに素直になることはとても素晴らしいことだからと、悲観的になる主人公を励まし勇気付けるのです。
そしてこれまでの不安な気持ちとは裏腹に、この恋が限りあるものだとしても貴方に出逢えて良かったと、幸せだったと思えている自分もいるのでしょう。
そう想える気持ちを今は大切にしたいのかもしれません。
そして1番サビの歌詞がこちら。
いつまでも
いつまでも
続いて欲しいと願っている
手を取ることは出来ずとも
私は貴方を好いている
それでもやっぱり、いつまでも貴方と一緒に居られればいいなと思うのです。
いつまでも貴方の側で笑い合えたらいいなと思うのです。
恋人同士でもなく手を繋ぎ合うことは出来ない関係だけれど、私が貴方を想う気持ちは変わらないよと心の中でつぶやきます。
決して言葉にして伝えるわけではないけれど、この気持ちに気づいてくれたら嬉しいなと。
2番：歌詞の意味
ここからはじまる2番では、男目線での歌詞が描かれていきます。
2番Aメロの歌詞から。
貴方の夢で心安らぐ
目覚めたくないと僕は云う
思い出ばっか増えてゆく
明日も側に居たい
ここは1番Aメロ部分と同じ構成です。
貴方（1番の主人公）の夢を見ると心が安らぐ僕がいる。
その夢が終わらないように、目を覚ましたくないと思う僕がいる。
貴方との思い出はたくさん増えていくけれど、貴方と居られる時間は少しずつ減っていく。
彼もまた、大好きな彼女とずっと一緒にいたいと願っているようです。
しかしその気持を言葉にして伝えられる関係ではなく、心の中でそっと想いを募らせているのでしょう。
そして2番サビの歌詞がこちら。
どこまでも
どこまでも
鈍感な僕を叱って欲しい
当たり前が壊れることに
気づけないくらいに子供だけど
ちゃんと僕は貴方を好いている
私の僕の
時間が止まればいいのに
どこまでも鈍感な僕を叱ってほしい。
いつまでも心を通わせ合えるような関係でいたいと主人公は願います。
しかし、貴方と恋をすることで壊れてしまうモノもあるのでしょう。
恋は盲目とも言われます。
そんなモノに気づけないくらいに僕は子供だけど、貴方のことが好きな気持ちは本気なんだと歌っているのです。
このまま時間が止まればいいのにと。
いつまでも一緒に居られたらどんなに幸せなのだろうかと、互いに心の中で想いを募らせ合います。
その後Cメロの歌詞が続きます。
ほらまた期待をしてしまう
グッと堪えてみるからさ
もし溢れ出したら
瞳をちゃんと見てよ 見てよ 見て
貴方の影だけ伸びてゆく
消えてしまわないで
ずっと この思いは変わらない
もしかしたらいつまでも一緒に居られるのではないかと。
そんな奇跡が起こるんじゃないかと、心のどこかで期待してしまう自分がいるのでしょう。
貴方との別れ際はいつも涙が溢れそうになります。
貴方の伸びていく影を見ていると、今すぐどこか遠くに消えてしまうような気がして、いつも以上に切なくなってしまうのです。
もし悲しみに耐えられずに涙がこぼれてしまったら、どうか私の瞳をちゃんと見てほしい。
貴方への想いを知ってほしい。
言葉では伝えられないけれど、この涙に貴方への想いを乗せるから。
そんなメッセージが込められているのではないでしょうか。
そしてラスサビの歌詞がこちら。
いつまでも
いつまでも
続いて欲しいと願っている
手を取ることは出来ずとも
過ぎていく現在（いま）に抱きしめられている
私の僕の
時間が止まればいいのに
いつまでも貴方と一緒に居たい、そして貴方の側で笑い合っていたい。
恋人同士でもなく手を繋ぎ合うことは出来ない関係だけれど、私が貴方を想う気持ちは変わらないよと心の中でつぶやきます。
決して言葉にして伝えるわけではないけれど、この気持ちに気づいてくれたら嬉しいなと。
貴方と過ごせる幸せ一杯の今という時間が、2人にとってかけがえのない大切な時間。
今という時間が止まってしまえば、どれだけ幸せなのかと思えてくるのです。
最後はこのフレーズで終わります。
今日を噛み締めていよう
終わるな
夏よ、終わるな
貴方と過ごせる時間は多く残されていないから、今日という日を大切に噛み締めて過ごそうと心に誓います。
どうかこの幸せな日々が終わりませんように。
この夏が終わればきっと貴方とは離れ離れになってしまうから、”どうか夏よ、終わるな”と心の中で叫ぶのです。
恋愛ソングですが、曲中で2人の間で何かが進展するわけではありません。
互いに真っ直ぐに想いを伝えることがないままこの曲は終わります。
ぜひ歌詞の意味を心に響かせながら、この曲『点描の唄』を聴いてみて下さい！
どこまでも切なく、胸がきゅっと締め付けられるような一曲です。
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