藤井風(Fujii Kaze)『特にない』の歌詞和訳とその意味について解説していきます。
1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の7曲目に収録された曲。
心地良いビートを刻むR&B風の楽曲に仕上がっています。
見失いがちな、生きる上で大切なことに気づかせてくれるような楽曲です。
インスタグラムに投稿された『特にない』収録の1stアルバムを手に持つ藤井風の写真。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『特にない』の歌詞和訳から紹介していきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
藤井風『特にない』歌詞和訳
歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』
発売日:2020年5月20日(水)
特にない
望みなどない
わたし期待せずに歩く
特にない
願いなどない
わたし身を任してる
見返り
求めるから
いつも傷付いて終わる
ご褒美
欲しがるから
いつも腹が減ってる
My heart is saying I’m not caring no more
Somebody slap my ass and let me go
I used to dance but I’m losing my beat
And now I lost my feet
Somebody bring back to me
That love and just let me be
<和訳>
これ以上何も気にしないと私の心が言ってる
誰かが私のお尻を叩いて連れて行く
昔はよく踊ってたけど今はビートを失ってる
そして今足を踏み外した
誰かが私を元のように戻す
それは愛 ありのままの姿で生きよう
特にない
定めなどない
わたし 囚われず歩く
特にない
渇きなどない
わたし 満たされてる
My heart is saying I’m not caring no more
Somebody slap my ass and let me go
I used to dance but I’m losing my beat
And now I lost my feet
Somebody bring back to me
That love and just let me be
<和訳>
これ以上何も気にしないと私の心が言ってる
誰かが私のお尻を叩いて連れて行く
昔はよく踊ってたけど今はビートを失ってる
そして今足を踏み外した
誰かが私を元のように戻す
それは愛 ありのままの姿で生きよう
特にない
定めなどない
わたし 囚われず歩く
特にない
渇きなどない
わたし 満たされてる
特にない
渇きなどない
わたし 満たされてる
『特にない』歌詞の意味
この曲では『足るを知る』の精神を淡々と、かつ切々と歌われているとのこと。
Low Hip Hopの心地良さと温かさを意識して制作されたそうです。
藤井風の楽曲らしく、人生哲学が詰まった一曲となっています。
公式音源の紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『特にない』公式音源フルバージョン。
イントロのピアノが心地良い。
日本語歌詞と英語歌詞が絶妙にコラボする格好いい楽曲です。
ここからは歌詞の意味を解説していきます。
歌詞冒頭からの2フレーズ。
特にない
望みなどない
わたし期待せずに歩く
特にない
願いなどない
わたし身を任してる
タイトルにもなっている「特にない」という言葉がいきなり登場。
曲全体のテーマである『足るを知る』ということが、情景として表現されています。
主人公(藤井風)は外部に何かを期待したり、何かを願って期待したりはしないよと。
淡々と流れに身を任せて進むようなイメージでしょうか。
ただ何も考えることなく、つまらない日々を送るという意味ではありません。
『足るを知る』という言葉の語源は、中国の思想家である老子の「知足者富」という言葉。
「自分が何を持っているのかを知ることが真の豊かさである」という意味です。
そのことについて更に具体的に表現しているのが、次に続くフレーズ。
見返り
求めるから
いつも傷付いて終わる
ご褒美
欲しがるから
いつも腹が減ってる
“自分が持っているもの”ではなく”相手からの見返りや外側の報酬”に目を向けた結果、人は傷つき満たされることもない。
そんなことを伝えています。
外側にばかり目を向けていても、自分の豊かさが見つかることはないのかもしれません。
そしてこの曲のサビ部分は英詞になっています。
My heart is saying I’m not caring no more
Somebody slap my ass and let me go
I used to dance but I’m losing my beat
And now I lost my feet
Somebody bring back to me
That love and just let me be
<和訳>
これ以上何も気にしないと私の心が言ってる
誰かが私のお尻を叩いて連れて行く
昔はよく踊ってたけど今はビートを失ってる
そして今足を踏み外した
誰かが私を助けた
それは愛 ありのままの姿で生きよう
最後の一文にこの曲のメッセージが詰め込まれています。
“That love and just let me be”
愛に生きよう。ありのままの姿で。
サビ前までの歌詞を受け、
ここでは誰かの愛に触れたときの情景と、何気ない日常の中に隠れた豊かさが歌われています。
そしてその豊かさの根源は『愛』であるということ。
楽曲ラストはこの言葉。
特にない
定めなどない
わたし 囚われず歩く
特にない
渇きなどない
わたし 満たされてる
私たち人間に定めなんてない。
何かに囚われて生きる必要なんてないんだということを伝えています。
そして、何かを求め続ける必要もないと。
自分が気づいていないだけで、自分たちはすでに満たされているんだから。自分が持っているものは想像以上にたくさんあるんだということです。
もし今”満たされていないな”とか”何かをしなければ”と感じているならば、外に豊かさを求めるのではなくてまずは、『自分自身が何を持っているのか』を再確認すると良いのかもしれません。
ぜひ歌詞の意味を噛み締めながら、この曲『特にない』を楽しんでみてください!
生きる上で大切なことに気づかせてくれるような一曲です。
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