藤井風(Fujii Kaze)『もうええわ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は2nd EP『もうええわ EP』の表題曲として収録された一曲。
1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の二曲目にも収録されています。
藤井風らしさ全開の遊びココロ満載な楽曲です。
藤井風本人のインスタグラムに投稿された『もうええわ』MVのteaser映像がこちら。
この投稿をInstagramで見る
こんな服装や髪型がここまで似合う人は中々いないのではないのでしょうか。
まさにオンリーワンなアーティスト。
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『もうええわ』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
藤井風『もうええわ』歌詞
歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:2nd EP『もうええわ EP』
収録:1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』
EP発売日:2020年2月21日(水)
アルバム発売日:2020年5月20日(水)
さぁ羽のばして ここから
捉われてばっか だったから
行き詰まった悦び手放す時は今
心軽くして これから
自由に歩いて みたいなら
すれ違った人だって過去だって怖くない
みんな 先が見えない夜道を
共に 迷い歩く夜更け時
うつむかないで 怯えないで
閉ざした扉 叩いて
もうええわ
言われる前に先に言わして
もうええわ
やれるだけやって後は任して
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ
アハハ…
傷口はいつかカサブタ
すぐ剥がれ落ちてサヨナラ
心だってそんな風に癒えたらいいのにな
巻き込まんとって泥沼
意味もなくただ傷つけられそして傷付け
繰り返すだけ
ぬけた 阿呆なゲームいちぬけた
夜が 冷めた風に吹かれてた
ふらつかないで 踏みしめて
内なる風に吹かれて
もうええわ
言われる前に先に言わして
もうええわ
付き合ってあげれんでごめんね
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ
夜が更けて 朝の光が顔を出して
もうええわ
甘い夢ばっか見させんといて
もうええわ
要らんことばっか聞かせんといて
もうええわ
手放したいもの今全て この空に捨てて
もうええわ 何が大切なん?よう選んで
もうええわ
そう思うならサッサ手放して
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ
アハハ…
『もうええわ』歌詞の意味
この曲は「人生のあらゆる執着からの解放」を歌った曲です。
多くの人たちは得体の知れない何かにとらわれながら生きているという。
この世に生きる上で「何が大切なもので、何は不必要なものなのか」、そんな問いの答えを見つけるまでは永遠に。
その問いかけに対して藤井風本人は、大切にすべきものは『愛』、不必要なものは『執着』と回答しています。
そんな生き方をすれば全てが上手くいくのではないかということ。
かなり本質的で深い詩です。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『もうええわ』公式MV。
MVのテーマは俗世からの解放。
主人公は浮浪者として始まり、中盤でヒップホップを踊る青年へ。
そして最後は再び浮浪者として終わります。
最後の浮浪者がまさに「放棄」や「解放」といった「俗世からの解放」を象徴しているようです。
藤井風本人のツイートからオフショット。
もうええわMVで
素晴らしい哀愁を
漂わせて下さった皆さま pic.twitter.com/WSUMbdTVHU— Fujii Kaze 藤井 風 (@FujiiKaze) February 23, 2020
役者か本物か区別がつかないほどの哀愁を漂わす出演者たちの姿。
藤井風の故郷である岡山出身の同世代の映像監督、Spikey John氏とのコラボレーション作としても知られる今回の作品。
毎日めまぐるしく景色が変化する『渋谷の街』が舞台になっています。
渋谷の人混みの中で行われた撮影ではかなり緊張したようで、「周りの人たちをじゃがいもだと思って撮影を乗り切った」というお茶目な一面もあるようです。
歌詞のこの部分。
傷口はいつかカサブタ
すぐ剥がれ落ちてサヨナラ
心だってそんな風に癒えたらいいのにな
巻き込まんとって泥沼
意味もなくただ傷つけられそして傷付け
繰り返すだけ
前半の「傷口は〜癒えたらいいのにな」
というフレーズは主人公の心からの願いであり、理想とする世界。
そして後半のフレーズ、
「巻き込まんとって〜繰り返すだけ」の部分では、理想の世界とはかけ離れた現実世界が描かれています。
2つの世界の間を彷徨う主人公はどう歩むのか。
その解を後に続く歌詞で描く構成です。
ぬけた 阿呆なゲームいちぬけた
夜が 冷めた風に吹かれてた
ふらつかないで 踏みしめて
内なる風に吹かれて
“阿呆なゲーム”というのが執着やしがらみに囚われた生き方のこと。
“いちぬける”ということなので、
主人公はあらゆる執着を手放す決断をすることになります。
“内なる風”というのが、「人生のあらゆる執着からの解放」へ向おうとする主人公の強い意志のことなのかも知れません。
そしてラストのこの部分。
もうええわ
甘い夢ばっか見させんといて
もうええわ
要らんことばっか聞かせんといて
もうええわ
手放したいもの今全て この空に捨てて
もうええわ 何が大切なん?よう選んで
もうええわ
そう思うならサッサ手放して
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ
アハハ…
この歌詞に、この曲のメッセージ全てが詰め込まれています。
ここで描かれている“甘い夢”や”要らんこと”がまさに、世の中に蔓延るしがらみや執着。
そこからどうにか解放されたい主人公。
「何が大切なん?よう選んで」
このフレーズが、この曲を聴く全ての人に向けた最後の問いかけです。
主人公である藤井風はこの問いを残して、執着から解放された自由な世界にいってしまいます。
『もうええわ』というタイトルからは想像もつかないほど、哲学的なメッセージが込められた一曲です。
歌詞の意味を理解した上でこの曲を聴くと、また新しい一面に出会えるかも知れません。
ぜひ、藤井風の世界観にどっぷりと浸ってみてください!
一度ハマると抜けることができないかも!?
今なら無料で音楽聴き放題!
\\いつでも解約OK!//
『もうええわ』収録アルバム
その他の藤井風おすすめ楽曲