藤井風

藤井風『grace』歌詞【意味&考察】すべてのひとに、才能がある(Fujii Kaze)

藤井風『grace』歌詞【意味&考察】すべてのひとに、才能がある(Fujii Kaze)

藤井風『grace』の歌詞とその意味について考察していきます。

この曲は、12th配信シングル『grace』としてリリースされた楽曲。

「すべてのひとに、才能がある」というメッセージに共感した風くんが『KAZE FILMS docomo future project』のテーマソングとして書き下ろした曲になります。

一体歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか!?

順を追って紐解いていきたいと思います

 

後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

動画解説:『grace』歌詞考察してみた

このブログの内容は下記の動画でも解説中!

藤井風『grace』歌詞

楽曲情報

歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:12th配信シングル『grace』
発売日:2022年10月10日(月)

声を枯らして 叫ぶ言葉もなくて
私はただ身を引いた あの陰から

 

息を切らして 交わす言葉もなくて
私はただ微笑んだ 静かに目を閉じた

 

助けて神様
私の中にいるなら
二度とこの場所を
離れないで

 

だけど去るのはいつも私だった
あなたはいつも側にいてくれた
ただいま朝日 おかえり夕日
やっと共に 廻り始める

 

あたしに会えて良かった
やっと自由になった
涙も輝き始めた

 

明日になればさよなら
ああ儚い世界だ
何があろうとも
全てあなたのgrace

 

息もできずに 怯えた日々は遥か
彼方の空へ飛ばした 今や無敵

 

あなたはわたし わたしはあなた
みんな同じと気付いた時から
僕らは みな等しく光ってる

 

何が出来るかな
愛に従うのならば
出来ないことなど
何もないさ

 

外の世界にずっと探してた
真実はいつもこの胸の中
待たせてごめん いつもありがと
会いにいくよ 一つになろう

 

あたしに会えて良かった
やっと自由になった
涙も輝き始めた
明日になればさよなら
ああ儚い世界だ
何があろうとも
全てあなたのgrace
何があろうとも
全てあたしのgrace

 

『grace』歌詞の意味&楽曲背景

タイトルの『grace』を和訳すると、”魅力”や”愛嬌”、”親切”や”好意”など様々な意味になりますが、風くん曰くこの曲の中では“恵み”という意味合いで使われているそうです。

下記が風くん本人のコメントになります。

日々移ろいゆく世の中ですが、起こることは全て自分たちをより良い方向へ導いてくれるgrace(恵み)だと信じて、光り輝くことをあきらめないでいただきたいです。 だって僕たち一人一人の中には等しく無限の愛が、光が、可能性が、graceが宿っているからです。それを抑え込もうとするバリアがあるなら、これを機に一緒に解き放ちましょう。grace

起こること全てに意味があり、悲しみや困難さえもきっと、これから来たるべき幸せに向けた試練なのだと

そしてその”試練”こそが、ここで歌われる『grace(恵み)』だということでしょう。

だからこそ、その先にはきっと素晴らしい世界が広がっているはずだと、聴く人に勇気と希望を与えてくれる、まさに恵みのような一曲となっています

公式MVの紹介

こちらがYouTubeにて公開されている『grace』公式MV。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

1番:歌詞の意味

まずは冒頭Aメロ部分から。

声を枯らして 叫ぶ言葉もなくて
私はただ身を引いた あの陰から

息を切らして 交わす言葉もなくて
私はただ微笑んだ 静かに目を閉じた

この曲の根底にあるのは「すべてのひとに、才能がある」というメッセージ。

1番Aメロ部分で歌われているのは、まさにそのメッセージを受け取るべき人たちのことでしょう。<声を枯らして 叫ぶ言葉もなくて>という言葉からは、夢や希望を叫ぶ事ができずにいる主人公の姿が想像できます。

それは<私はただ身を引いた>とか<陰>などと歌われるように、夢をかたちにして輝く人たちを横目に、自分の気持ちに蓋をする人たちなのではないでしょうか。

風くんの言葉を借りるならば「無限の可能性を抑え込もうとするバリアが働いている状態」にある人と言えそうです。

そして、後半部分の<息を切らして〜目を閉じた>というフレーズでは、自分と他人を比べすぎてしまう人の姿を表現しているのではないでしょうか。

理想の自分を追いかけていたはずが、気づけばいつも他人の姿をばかりを追いかけて<息を切らして>しまう主人公がいるのだと思います。

きっとこの曲は、そんな人たちに捧ぐ恵みの歌なのです

 

助けて神様
私の中にいるなら
二度とこの場所を
離れないで

だけど去るのはいつも私だった
あなたはいつも側にいてくれた
ただいま朝日 おかえり夕日
やっと共に 廻り始める

自分の可能性に蓋をした主人公は、神様に助けを求め始めます。

自分が理想の姿になれないのは、神様が側にいてくれないからだと考えているのではないでしょうか。だからこそ主人公は、<二度とこの場所を離れないで>と神様に訴えかけているのだと思います。

しかし、そんな他責思考ではいつまでも人生は好転しません。

本当はいつも、自分が神様から離れていくのだと、この曲は教えてくれるのです

自分を向かうべき所に導いてくれる神様は、いつもそばに居てくれていたのに、その道から外れてしまうのはいつも自分だということ。

まさにその”神様”とは、風くん楽曲ではお馴染みの”ハイヤーセルフ”のことだと思います。

あらい。
あらい。
『何なんw』でもハイヤーセルフをおざなりにして痛い目にあってましたね。笑

その事実に気がついたとき、人生は好転し始めるのではないでしょうか

ハイヤーセルフについては『何なんw』の考察で詳しく説明しています。

 

そして1番サビの歌詞がこちら。

あたしに会えて良かった
やっと自由になった
涙も輝き始めた

明日になればさよなら
ああ儚い世界だ
何があろうとも
全てあなたのgrace

ここで歌われる<あたし>とは、おそらくハイヤーセルフのことでしょう。

ハイヤーセルフはもう一人の自分であり、感情に支配されない本当の自分とも言えます

そこに自分の意志が存在するはずなのですが、多くの人は何かと理由をつけてそれを無視してしまうのです。

あらい。
あらい。
大抵は周りの目や環境を言い訳にしてしまうんですよね…

しかし、ハイヤーセルフの存在を認め尊重することができたとき、本当の意味で人は自由になるのだと教えてくれているのではないでしょうか

そうするとたちまち、これまでは悲しみや困難に感じていたことも、天からの恵みとして受け入れられるようになるのかもしれません。そして才能は花開く。

きっと誰もが、夢を実現する力を既に自分の中に持っているのです

 

 

2番:歌詞の意味

まずは2番Aメロ部分から。

息もできずに 怯えた日々は遥か
彼方の空へ飛ばした 今や無敵

あなたはわたし わたしはあなた
みんな同じと気付いた時から
僕らは みな等しく光ってる

2番の歌詞は1番とは打って変わって、ハイヤーセルフの存在に気が付き、前を向き始めた主人公の姿が描かれます

<息もできずに 怯えた日々>とは、まさに1番で歌われたような”可能性に蓋をしていた日々”のこと。今ではその頃の自分が嘘だったかのように、<今や無敵>と自分に自信を取り戻しているのです。

なぜなら、ハイヤーセルフを尊重することによって、人はみな同じ生き物であるという事実に気が付いたから。自分自身の本当の願望に目を向けることが出来るようになると、人は想像以上の力を発揮できるということだと思います。

それは、人それぞれに得意不得意はあるものの、誰にでも光り輝くチャンスがあるということではないでしょうか。

周りを気にすることなく、自分の可能性を信じ抜くことこそが、夢を実現させるための唯一の手段なのかもしれませんね

 

何が出来るかな
愛に従うのならば
出来ないことなど
何もないさ

外の世界にずっと探してた
真実はいつもこの胸の中
待たせてごめん いつもありがと
会いにいくよ 一つになろう

このパートで歌われるのは、主人公の心情の変化について

ここで登場する<愛>とは、”ハイヤーセルフ”と言い換えられるかもしれません。

今までの主人公は、<自分には何が出来るか>という基準で物事を考えていたのですが、ハイヤーセルフに従うことで、<自分は何をしたいのか>という基準で物事を考えられるようになった、ということが歌われているのだと思います。

それは<外の世界に答えを求めること>を辞めて、自分の<胸の中(内側)>に答えを求めるようになったということではないでしょうか。

そうすると<出来ないことなど何もなくなる>のです。

続く最後の2文は、ハイヤーセルフに向けた感謝と決意の言葉に聞こえます

いつも側にいてくれたたあなたに、長きに渡って背を向けていたことへの謝罪と、それでも側で見守ってくれていたことへの感謝

そして、これからの自分の生き方に対する決意が歌われているのではないでしょうか。

自分の可能性を信じて、ありのままに突き進んでいくという決意です

 

そして2番サビの歌詞がこちら。

あたしに会えて良かった
やっと自由になった
涙も輝き始めた
明日になればさよなら
ああ儚い世界だ
何があろうとも
全てあなたのgrace
何があろうとも
全てあたしのgrace

ラストは1番サビとほぼ同様の歌詞が歌われて締めくくられます。

違っているのは、最後の2行<何があろうとも 全てあたしのgrace>という言葉です

1番のサビ部分では<全てあなたのgrace>までしか歌われていませんでした。

それが意味するのは、直前部分で歌われた<一つになろう>という想いが届いたということではないでしょうか。

自分の可能性を信じて、ありのままに突き進んでいくという決意を、見事かたちにしたのです

 

 

ぜひ歌詞の意味を踏まえた上で、改めて『grace』を聴いてみてください!

夢に向かって一歩踏み出す勇気を、風くんが授けてくれるはずです。

 

『grace』のフル視聴はこちらから!

 

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