Aimer(エメ)『StarRingChild』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
6thシングル『StarRingChild EP』の表題曲としてリリースされた一曲。
この曲は、OVA『機動戦士ガンダムUC』episode7『虹の彼方に』の主題歌としても起用されました。
怒りや焦燥、寂しさなどの様々な感情が交錯する壮大な楽曲となっています。
Aimer公式Twitterアカウントのツイートから。
「noir」収録
1 StarRingChild
“黒盤”を創るきっかけとなった
「力強い曲」。
わたしにとって、これがその2曲目でした。拙いと今思うところもあるけれど、あのときの精一杯です。
未来へ光が希望が見える曲です。https://t.co/pRQqRCPhRq pic.twitter.com/K6ZS45jHNb— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 19, 2017
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『StarRingChild』の歌詞から紹介していきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『StarRingChild』歌詞
歌手:Aimer
作詞:Hiroyuki Sawano
作曲:Hiroyuki Sawano
収録:6thシングル『StarRingChild EP』
発売日:2014年5月21日(水)
素直に開ければ 触れる芽を
大人びたセリフの陰に隠した
背伸びして覗いた街は揺れてる
遠ざかるあの日の約束も
色褪せてしまえばすり替えられる
本当と嘘を混ぜた強がりは
見失った声を隠せない
Star・Ring・Child
この震えた鼓動握れば 音を鳴らせる
まだ小さかった頃の手が描く全てに
ノートからはみ出す未来がいた
ザラついた響きばかり選んで
耳鳴り止まず ノイズまた被せる
歪んだ膜はもう真意も拾えないまま
弱さを忘れた足音リズム 無垢な愛の詞(うた)さえかき消してゆく
演じる意味はどこもブレたまま
見失った線は繋げない
ちらかった星空に似ている願いが
こわく見えた
臆病に飾った言葉振り回しても
どこもかすらない
Star・Ring・Child
この震えた身体もまだ 音を鳴らせる
あの小さかった頃の手が描く全てに
ノートからはみ出す願いがいた
手を振らない子供達が
終らせなかった
好きに広がる宝地図
あの場所で答えなんて
欠片さえいらなかった
1秒に詰めた世界
駆け出した 無邪気な色は
ぶつかり合っても
塗り上げる音忘れない
なぞらえた答えなんて
ここに必要ないから
1秒に見えた世界を 次へ
『StarRingChild』歌詞の意味&魅力
この曲『StarRingChild』は、様々な葛藤の中から希望の光を見つけ出していく主人公が描かれた一曲になります。
大人になりきれていない自分、これから訪れる未来を憂いている自分。
そして過去を振り返り、過ぎ去った日々に覚える焦燥感。
そんな様々な感情を抱えながらも、暗闇の中に一筋の希望の光を見出していくのです。
そうやって少しずつ前に進んでいく。
聴く人を暗闇の中から救い出してくれるような楽曲となっています。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『StarRingChild』公式MV。
この曲の世界観がはっきりと映像として表現された作品となっています。
素直さを持った小さな子供たちが、立ちはだかる困難を乗り越えていくストーリ。
見る人を楽曲の世界観へグッと引き込んでいくような映像作品です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
素直に開ければ 触れる芽を
大人びたセリフの陰に隠した
背伸びして覗いた街は揺れてる
この部分は、真っ直ぐになりきれない主人公を描いたパートです。
人は往往にしてどこか背伸びをしたくなってしまう生き物。
素直になれれば切り開けるはずだった道も、どこかで強がってしまう自分がその道を自ら閉ざしてしまっているのかもしれません。
そうやって歪んだレンズからみた世界は、いつも不安定に揺れているのです。
続くBメロ部分の歌詞。
遠ざかるあの日の約束も
色褪せてしまえばすり替えられる
本当と嘘を混ぜた強がりは
見失った声を隠せない
いつの日か強く誓った約束さえ、過ぎる時と共に色褪せていく。
そうやって薄れていく記憶は、少しずつ都合よく塗り替えられてしまうのです。
自分自身に自信を持つことができない主人公は、偽りの自分に本来の自分が飲み込まれていってしまいます。
大人になりきれない主人公が抱える焦燥感が、自らを暗闇の中に誘うのです。
そして1番サビ歌詞がこちら。
Star・Ring・Child
この震えた鼓動握れば 音を鳴らせる
まだ小さかった頃の手が描く全てに
ノートからはみ出す未来がいた
小さい頃はただただ素直でいられた主人公。
今改めて昔の自分を呼び覚まし、真っ直ぐな心を取り戻したい。
そうすればまた必ず、子供の頃に描いた溢れんばかりの明るい未来をもう一度思い出せるはずなのです。
素直さが道を切り開く。
2番:歌詞の意味
冒頭Aメロ部分から。
ザラついた響きばかり選んで
耳鳴り止まず ノイズまた被せる
歪んだ膜はもう真意も拾えないまま
“ザラついた響き”や”ノイズ”という言葉は、主人公の焦燥感や自分自身への怒りが生み出した偽りの自分を表す言葉。
自分自身についた嘘は新たな嘘を呼び、重なり続ける偽りの心が本来の自分自身をいつか完全に覆い隠してしまうのです。
今の主人公は、歪んだ心が生み出した偽装の世界に生きているのかもしれません。
続く2番Bメロの歌詞。
弱さを忘れた足音リズム 無垢な愛の詞(うた)さえかき消してゆく
演じる意味はどこもブレたまま
見失った線は繋げない
自分の弱さから逃げ続けた結果、純粋に人を愛する心さえ見失ってしまうのです。
自らを偽り続けることで得られるのは、安らぎや安心とは真逆のもの。
そうやって失っていったものは、いつか取り返しのつかないほど遠くへ消えていきます。
そして2番サビの歌詞がこちら。
ちらかった星空に似ている願いが
こわく見えた
臆病に飾った言葉振り回しても
どこもかすらない
Star・Ring・Child
この震えた身体もまだ 音を鳴らせる
あの小さかった頃の手が描く全てに
ノートからはみ出す願いがいた
遠く遥か彼方に無数に広がる小さな星。
その星が表すのは”理想の自分”。
どれだけ手を伸ばしても届きそうにないその星たちに、主人公は恐怖心すら覚えるのです。
そしてその恐怖からくる強がりは、よりその星たちから自分自身を更に遠ざけていきます。
それでもまだ、子供の頃の素直さを取り戻すことができればやり直せる。
きっとやり直せるのです。
そして落ちサビに続きます。
手を振らない子供達が
終らせなかった
好きに広がる宝地図
あの場所で答えなんて
欠片さえいらなかった
1秒に詰めた世界
“手を振らない子供達“というのは帰らない子供達を表した言葉。
素直な心で目の前のことに夢中になる様子が比喩的に表現されています。
そこには無限の可能性と未来にワクワクする希望の光が詰まっているのです。
答えなど必要なく、ただただ心の赴くままに描く未来。
そこにこそ本来の自分がいるのかもしれません。
最後はこのラスサビの歌詞。
駆け出した 無邪気な色は
ぶつかり合っても
塗り上げる音忘れない
なぞらえた答えなんて
ここに必要ないから
1秒に見えた世界を 次へ
無邪気な心。
赴くままの素直な心こそが未来を切り開く鍵になる。
真っ直ぐな気持ちは、たとえぶつかり合ったとしても決して消えることはなく、明るい未来を描き続けてくれる。
今ここで正解を探す必要などなく、ただ心のままに次の一歩を進めればいいのです。
いつの日か忘れてしまっていた素直な気持ち。
そんな真っ直ぐな心の大切さと、その強さを再確認させてくれるような楽曲です。
ぜひ歌詞の意味を心に刻みながら、この曲『StarRingChild』を聴いてみてください!
無邪気に笑っていられた、素直だった頃の自分を取り戻せるかもしれません。
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