Aimer(エメ)『蝶々結び』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
11thシングル『蝶々結び』として発表された楽曲です。
この曲は、RADWINPSの野田洋次郎さんからの楽曲提供&プロデュース曲。
蝶々結びする紐と恋愛を重ね合わせて描く、切なくも温かい楽曲に仕上がっています。
Aimer公式Twitterアカウントのツイートから。
蝶々結び
こちらが初回生産限定盤のジャケットでした。
そうなのです
これはわたしなのですが、
リリースの時 “これは誰?”って
質問がたくさんきました。ビジュアルでもあたらしいことに
挑戦しました。#Aimer_best pic.twitter.com/FViozlSQXy— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 20, 2017
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『蝶々結び』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『蝶々結び』歌詞
歌手:Aimer
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
収録:11thシングル『蝶々結び』
発売日:2016年8月17日(水)
片っぽで丸を作って しっかり持ってて
もう片っぽでその丸の後ろを ぐるっと回って
間にできたポッケに入って 出て来るの待ってて
出てきたところを迎えにきて 「せーの」で引っぱって
はじめはなんとも 情けない形だとしても
同じだけ力を込めて
羽根は大きく 結び目は固く
なるようにきつく 結んでいてほしいの
腕はここに 想い出は遠くに
置いておいてほしい ほしいの
片っぽでも引っ張ちゃえば ほどけちゃうけど
作ったもの壊すのは 遥かに 簡単だけど
だけどほどく時も そう、ちゃんと 同じようにね
分かってるよ でもできたらね 「せーの」で引っ張って
ほどけやしないように と願って力込めては
広げすぎた羽根に 戸惑う
羽根は大きく 結び目は固く
なるようにきつく 結んでいてほしいの
夢はここに 想い出は遠くに
気付けばそこにあるくらいがいい
黙って引っ張ったりしないでよ
不格好な蝶にしないでよ
結んだつもりがほどいていたり
緩めたつもりが締めていたり
この蒼くて広い世界に
無数に 散らばった中から
別々二人選んだ糸を
お互いたぐり寄せ合ったんだ
結ばれたんじゃなく結んだんだ
二人で「せーの」で引っ張ったんだ
大きくも 小さくも なりすぎないように
力を込めたんだ
『蝶々結び』歌詞の意味
この曲『蝶々結び』は、Aimerの名を世に広めた代表曲の1つ。
恋愛をする2人の姿が大切に歌われた一曲となっています。
2人で一緒に創り上げる愛。
それはいつも順調な訳ではなく、時にはすれ違ったりぶつかったりしてしまうもの。
それでも少しずつ歩幅を合わせながら固い繋がりを創っていく。
そんな姿はまさに、別々の紐を蝶々結びでつなぎ合うようなものなのです。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『蝶々結び』公式MV。
Aimer本人、そして作詞作曲を手がけた野田洋次郎さんも出演するこの作品。
“蝶々結び”という共通項を持った、様々な人生のワンシーンが詰め込まれています。
この曲の歌詞を、よりエモーショナルに訴えかけるようなMV作品です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
片っぽで丸を作って しっかり持ってて
もう片っぽでその丸の後ろを ぐるっと回って
間にできたポッケに入って 出て来るの待ってて
出てきたところを迎えにきて 「せーの」で引っぱって
このパートでは、紐を蝶々結びしていく様子を鮮明に言葉で表現された部分。
両手を丁寧に使って紐を結んで行く様子を、恋愛をする2人の男女に例えられているようです。
お互いにそれぞれの役割があって、最後は「せーの」と息を合わせた共同作業をして。
そうやって丁寧に1つの結び目を作り上げる。
まさに男女の恋愛。
続くBメロの歌詞。
はじめはなんとも 情けない形だとしても
同じだけ力を込めて
最初から完璧な恋愛はないのかもしれません。
どんなに最初は不格好であっても、お互いがお互いを同じように想い、尊敬し、そんなところに本物の愛が生まれるのです。
そうやって少しずつ綺麗な形になっていく。
一緒に創り上げていくもの。
そして1番サビの歌詞がこちら。
羽根は大きく 結び目は固く
なるようにきつく 結んでいてほしいの
腕はここに 想い出は遠くに
置いておいてほしい ほしいの
“羽根“というのは”愛“のこと。
大きな大きな愛を持って、表面だけでなく心の奥底から固く結ばれたい。
前半部分ではそんな願望が歌われています。
後半部分の歌詞では、比喩の世界から抜け出して現実世界の話に戻ります。
ずっと側にいてほしい。
今この瞬間を大事にしながら1つづつ想い出を作っていく。
そして今日の想い出が遠くに感じるほど、ずっと先までたくさん2人の想い出を作っていきたい。
これが心からの願いなのです。
「blanc」収録
2 蝶々結び夜明けの先に出会った 大切な曲。
出来上がったMVを初めてみたとき
あんまりにも素敵だったから、
嬉しさと苦しさがないまぜになって
大泣きしたのを
忘れられません。https://t.co/z7yL8lN0Iy pic.twitter.com/jGi1rwREhk— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 20, 2017
2番:歌詞の意味
まずはAメロ部分から。
片っぽでも引っ張ちゃえば ほどけちゃうけど
作ったもの壊すのは 遥かに 簡単だけど
だけどほどく時も そう、ちゃんと 同じようにね
分かってるよ でもできたらね 「せーの」で引っ張って
恋愛は2人で創り上げていくもの。
そしてどちらか一方が解こうとすれば、すぐに終わらせることもできる脆いものでもあるのです。
結ばれるよりも壊す方が簡単。
でももし、もしも壊すことがあったとしても、その時はお互い一緒に向き合って「せーの」で終わりにしたい。
幸せだけではない恋愛のもう1つの側面、不確実さや切なさが表現されたパートになります。
続くBメロ部分の歌詞。
ほどけやしないように と願って力込めては
広げすぎた羽根に 戸惑う
解けないように壊れないように、そうやって力を込めすぎると不格好になってしまうこともあるかもしれない。
でもその大きくなりすぎた羽根は、”愛”の大きさの現れなのかもしれません。
未完成な2人が互いに目を見合わせて、戸惑いながらも笑顔になる。
そんな温かい情景が浮かんできます。
そして2番サビの歌詞がこちら。
羽根は大きく 結び目は固く
なるようにきつく 結んでいてほしいの
夢はここに 想い出は遠くに
気付けばそこにあるくらいがいい
前半部分は1番のサビ部分と同様の歌詞。
後半は2人のこれからの未来を描く部分となっています。
“夢“とはこれから2人が歩んでいく未来のこと。
今この瞬間の一歩がこれからの未来を作り、そうやって作られた想い出はそっと大切にしまっておく。
そんな日々を過ごしていきたいんだという願い事。
そしてCメロ部分に続きます。
黙って引っ張ったりしないでよ
不格好な蝶にしないでよ
結んだつもりがほどいていたり
緩めたつもりが締めていたり
恋愛をしていれば、ときにすれ違ってしまったり関係がこじれてしまったり、色々な壁が生まれてくるもの。
自分が良いと思ってしたことが、実は相手を傷つけてしまっていたり、少し距離を置いていたつもりが、逆に強い結びつきになっていったり。
色々な想定外が起こるもの。
そんな事実と裏腹に、そうはなりたくないという強い気持ちが叫ばれます。
ラスサビの歌詞がこちら。
この蒼くて広い世界に
無数に 散らばった中から
別々二人選んだ糸を
お互いたぐり寄せ合ったんだ
結ばれたんじゃなく結んだんだ
二人で「せーの」で引っ張ったんだ
大きくも 小さくも なりすぎないように
力を込めたんだ
最後は2人の出会いの奇跡を歌った優しい言葉が並んでいます。
とてつもなく広いこの地球上で、とてつもない数の人の中から選ばれた2人。
それはまさに奇跡のようでありながら、出会うべくして出会ったような2人。
その奇跡は、互いが一緒に創り上げようとしなければ生まれなかったもの。
両手で優しく同じ力を込めて作る蝶々結びのように、大切に大切に育んできた2人の愛情が創り上げた奇跡のようで奇跡ではない繋がりなのです。
ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら、この曲『蝶々結び』を聴いてみてください!
きっと心安らぐような、優しい気持ちになれるはずです。
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