Aimer(エメ)『ninelie』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
9thシングル『ninelie EP』の表題曲としてリリースされた楽曲。
この曲は、アニメ・ノイタミナ枠『甲鉄城のカバネリ』のエンディングテーマとしても起用されました。
徐々に感情が高ぶっていくような、熱く壮大な一曲に仕上がっています。
Aimer公式Twitterに投稿されたツイート。
「noir」収録
9 ninelie9曲めは
9th singleとしてもリリースした
“nine”lie。声を重ねることは好きです。
Don’t be afraid Daybreak has come.心が篭りました。https://t.co/bz3DMIa9en pic.twitter.com/KL1eRfhZoR
— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 27, 2017
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『ninelie』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『ninelie』歌詞
歌手:Aimer with chelly(EGOIST)
作詞:Hiroyuki Sawano
作曲:Hiroyuki Sawano
収録:9thシングル『ninelie EP』
発売日:2016年5月11日(水)
君を繋ぐ空の星が1つ音を立てても
どれも同じ雨に濡れた夢ばかり
乾くだけの光
相手をなぞる答えに疲れた
繰り返す陽の無い夜明けに崩れた朝
捕まえたdaydream
出遅れたストーリーと栄光が
どこへ叫び唱えても
荒れたトンネル 声もくぐれない
だからサイレンス 灯すためと
外とパズルのようにハマるピースが必要としても
影もない偽りと同じだ
捨て去られ並ぶだけの賞
箱の中に揃えた苛立
順番待ちさらし 誤魔化しのゴール
Don’t be above your daydream
角が取れた vision
君の夢が横で外れても
僕は歌い 橋をかけよう
だからサイレンス 鳴らすためと
どこまでも片側にそったリズム
過ぎた街並みは終わりの愛と遠くへ
伝えれない歪みかけのイメージに
目が覚めた抵抗 型落ちの衝動
砕けたcry&dream 扉だけの理想
街が雑音に溺れ はしゃいでも
僕は歌い 舵を捨てよう
だからサイレンス 響くためと
『ninelie』歌詞の意味
この曲『ninelie』は、作曲家の澤野弘之さんが作詞作曲を手掛け、EGOISTのボーカルであるchellyをゲストボーカルとして迎えた楽曲。
多くのファンが待ち望んでいたであろう、Aimer × chelly × 澤野弘之という夢のコラボが実現された一曲になります。
苦しい状況にあるとき、そんな極限の状態で人は何を求めるのか。
何を大切にして生きるべきなのか。
『ninelie』がエンディングテーマとして起用されているアニメ『甲鉄城のカバネリ』にも通ずる、熱の籠もったメッセージが詰め込まれています。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『ninelie』公式MV。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
君を繋ぐ空の星が1つ音を立てても
どれも同じ雨に濡れた夢ばかり
乾くだけの光
夜空に広がる無数の星、
このパートではそれらを”地球上に生きる人間たちのこと“として表現しています。
その中の誰かが動き出したと思えば、それは大抵誰かの二番煎じ。
右にならえで動き出す人々は、輝くどころかだんだんと光を失っていく一方なのです。
続くBメロ部分の歌詞。
相手をなぞる答えに疲れた
繰り返す陽の無い夜明けに崩れた朝
この世界に生きる人たちの多くが、長いものに巻かれるような人たち。
主人公はそんな世界を目の前にうんざりとしている様子。
誰かの言葉を鵜呑みにして、それが正解だと思い込む。
そうやって生き続けている間は、いつまでも夜が明ことはなく、来るはずの朝さえ崩れ落ちて消えてしまうのです。
暗闇の中を彷徨い続けるだけの苦しい人生に、強く嫌悪感を抱く主人公がいます。
そして1番サビの歌詞がこちら。
捕まえたdaydream
出遅れたストーリーと栄光が
どこへ叫び唱えても
荒れたトンネル 声もくぐれない
だからサイレンス 灯すためと
世の中への疑問は次第に大きくなり、その違和感は主人公に微かな希望を見せるのです。
多くの人と同じように、大衆の言葉に惑わされ続けたこれまでの道のり。
自分自身を信じ、常に己の正義を問い続けることができれば、出遅れたとしても少しずつ道が切り拓かれていく。
そんなメッセージが込められています。
ただその先も楽な道のりではない。
大衆の言葉は想像以上に大きく、たった1人で声を上げても誰にも届きません。
ただひたすら夜明けに向けて、主人公は静かに前へ進み続けるしかないのです。
剛さん、いつも素敵なアートワークをありがとうございます。カメラマンはアラタさん(@araataa )。ずっとお世話になっているおふたりです。Aimer https://t.co/3mHkoDMl8L
— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) May 12, 2016
2番:歌詞の意味
まずは2番Aメロの歌詞。
外とパズルのようにハマるピースが必要としても
影もない偽りと同じだ
捨て去られ並ぶだけの賞
誰かの意見に合わせなければ生きていけないような世の中。
ただ、偽りの自分を演じて得た称賛に価値はなく、いつかそれは遠くに忘れ去られてしまうような脆いものなのです。
続く2番Bメロ。
箱の中に揃えた苛立
順番待ちさらし 誤魔化しのゴール
もし違和感や苛立ちを自分の中に閉じ込めておこうとすれば、その先に待ち受けているのは偽りのゴールでしかありません。
自分自身が本気で望む結果には、いつまでも辿り着くことができないのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
Don’t be above your daydream
角が取れた vision
君の夢が横で外れても
僕は歌い 橋をかけよう
だからサイレンス 鳴らすためと
妄想ばかりを膨らませ、目の前の違和感からは逃げ続ける生き方。
そんな日々を過ごすのはやめるべきだ。
どれだけ大きな夢を持っていても、
それは大衆の意見に丸められた偽りの夢でしかないのです。
多くの人が妄想を妄想のままで終わらせている間に、僕は自分の道を真っ直ぐに進むんだという、主人公の力強い決意が歌われます。
Cメロの歌詞が続きます。
どこまでも片側にそったリズム
過ぎた街並みは終わりの愛と遠くへ
伝えれない歪みかけのイメージに
目が覚めた抵抗 型落ちの衝動
胸の奥で渦巻く世の中への違和感。
その違和感には、自分の信念をも飲み込んでしまうほどの強いパワーがあるのです。
どうにか抵抗し続ける主人公は、次第に目を覚まし始めます。
自分自身の感覚は確かに正しいものだと。
最後はラスサビの歌詞。
砕けたcry&dream 扉だけの理想
街が雑音に溺れ はしゃいでも
僕は歌い 舵を捨てよう
だからサイレンス 響くためと
周りから聞こえてくるのは身も蓋もない嘘ばかり。
そして、嘘を嘘と見抜けない人たちばかり。
そんな騒音のなかで1人声を上げてもすぐに押し潰されてしまいます。
だから静かに僕は歌う。
正解の道を必死に探す旅をするのではなく、自分を信じ道をただ前に進み続ける。
苦しいときこそ、
大切にすべきは己の心の声なのです。
辛いときや苦しいとき、
人は何を大切に生きるべきなのか。
何が正解なのか。
ぜひ歌詞の意味を噛み締めながら、この曲『ninelie』を聴いてみてください!
魂を奮い立たせてくれるような一曲です。
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『ninelie』収録のアルバム
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