Aimer（エメ）『Brave Shine』の歌詞とその意味＆魅力について解説していきます。
8thシングル『Brave Shine』の表題曲として収録された一曲。
この曲は、アニメ『Fate/stay night ［Unlimited Blade Works］』2ndシーズンのオープニングテーマに起用されました。
Aimer本人の挫折経験を基に制作された楽曲となっています。
夜明け前の最も暗い瞬間。
そんな挫折を乗り越えたからこそ生まれた力強い詩。
Aimer（エメ）公式Twitterアカウントのツイートから。
「noir」収録
2 Brave Shine決意を灯した曲。
声が出なくなったことがきっかけで
出来ました。
夜明けのアルバム「DAWN」へ導いてくれた
「もっとも暗い夜明け前」の曲。
わたしの光にもなってくれました。https://t.co/Ze6ZBo3ShR pic.twitter.com/R7HM0BLZdV— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 20, 2017
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください！
それでは早速『Brave Shine』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『Brave Shine』歌詞
歌手：Aimer
作詞：aimerrhythm
作曲：Hisashi Koyama
収録：8thシングル『Brave Shine』
発売日：2015年6月3日（水）
左手に隠した 願いは願いのままで
覚めない幻（ゆめ）見てた
右手には空（から）の記憶
誰も知らない世界の果て
やまない雨にうたれていた
守りたいものを守れる強さ
それを信じられなくなる弱さ
すべてを受け入れて
未来（あした）を探す
Brave shine 手を伸ばせばまだ
Stay the night 傷だらけの夜
You save my life
かざした刃の先に想いを重ねた
祈りは時を超えて
Your brave shine…
光ること忘れた 青い星が残してく
消えない影見てた
すれ違う赤の軌道
何も知らない子供のまま
明けない夜を彷徨ってた
失くせないものを失くした弱さ
何も信じられなくなる脆さ
立てなくなっても
運命（さだめ）は進む
Break down
崩れ堕ちてゆく星座が 傷つけあう夜
You’re breaking dawn
交わした約束（ことば）の中に
独りを支えた確かな理想（ゆめ）を添えて…
守りたいものを守れるのなら
すべてを受け入れて
未来（あした）を探す
夜明けを灯す
Brave shine 手を伸ばせばまだ
Stay the night 傷だらけの夜
You save my life
重ねた涙の果てに光を見つけた
祈りは時を超えて
My brave shine…
『Brave Shine』歌詞の意味
この曲『Brave Shine』は、真っ暗闇の夜から夜明けに向かって進み出す歌。
その真っ暗闇の夜というのが、Aimer本人が乗り越えてきた大きすぎる挫折のこと。
ツアー中に突然声が出なくなってしまうというトラブルに見舞われたのです。
そんな挫折から立ち上がったAimerが歌う、優しくも力強く、そして人間の弱さまでを歌った魂のこもった楽曲となっています。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに公開されている『Brave Shine』公式MV。
このMVでは、楽曲の世界観が1つのストーリーとして表現されています。
荒れ果てた大地を彷徨いながらも突き進む男女。
2人で助け合いながら迫る困難を乗り越えていく、胸を熱くするような映像作品です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番：歌詞の意味
まずはAメロ部分の歌詞から。
左手に隠した 願いは願いのままで
覚めない幻（ゆめ）見てた
右手には空（から）の記憶
誰も知らない世界の果て
やまない雨にうたれていた
このパートは自分の中に存在する相反する状態のことを歌っています。
“左手”とは、未来への希望と夢を追い続ける自分の存在のこと。
そして“右手”というのが、絶望の淵に立たされた自分のこと。
大きな夢を抱き続ける中で、到底乗り越えられそうもない壁にぶつかってしまうのです。
主人公は今、そんな暗闇の中にいます。
続くBメロ部分の歌詞。
守りたいものを守れる強さ
それを信じられなくなる弱さ
すべてを受け入れて
未来（あした）を探す
この歌詞が、この曲の核をなす部分。
主人公の全てが詰まっています。
誰もが持っている、守りたいものを守れる強い人間になりたいという願望。
ただ、その願望に向かっていつも進み続けられるほど人間は強くないのです。
強さとは何なのか。
その願望は叶うのだろうか。
ときにそんな恐怖が襲ってきます。
強さと弱さが常に共存しているのが人間であるということを受け入れ、その上でまた一歩ずつ歩みを進めていこうという決意が歌われているのです。
そしてサビがこちら。
Brave shine 手を伸ばせばまだ
Stay the night 傷だらけの夜
You save my life
かざした刃の先に想いを重ねた
祈りは時を超えて
Your brave shine…
“勇敢な輝き”というのが冒頭で歌われた願望のこと。
胸に抱く大きな願望はまだ手を伸ばせば届くはずだという希望。
ただ、まだまだ暗い夜は明けません。
心も体も傷だらけのまま主人公は暗闇の中に取り残されているのです。
それでもきっと、自分を救ってくれる誰かが現れてくれるはずだと信じています。
明るい夜明けを願って、ただひたすらに救いの手を待つのです。
きのうの武道館、この写真を見ると、一人一人のみんながよく見えて、立ってくれてる、手拍子してくれてる! って、もう、涙が出てきます。
幸せな時間をありがとう。ここからが新たな始まりです。
あなたに返せたらいいな。
歌うことが好きです。これからもずっと! pic.twitter.com/hWW7QOMV8M— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) August 30, 2017
2番：歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
光ること忘れた 青い星が残してく
消えない影見てた
すれ違う赤の軌道
何も知らない子供のまま
明けない夜を彷徨ってた
ここでは特に人間の弱い部分にフォーカスを当てられています。
前への進み方を忘れた主人公。
暗闇の中に迷い込んだその日から、時が止まってしまっているのです。
ただひたすらに同じところを行ったり来たり、真っ暗闇の中をただ彷徨い続けています。
続くBメロ部分の歌詞。
失くせないものを失くした弱さ
何も信じられなくなる脆さ
立てなくなっても
運命（さだめ）は進む
絶望の淵で、主人公は希望の抱き方すら忘れてしまいます。
前に進む意志を失ったとき、人は一気に崩れ落ちてしまうのです。
それほど脆く儚いもの。
そんな中でも刻々と時は進み続けます。
まるで主人公が抱える苦しみなど存在しないかのように進み続けるのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
Break down
崩れ堕ちてゆく星座が 傷つけあう夜
You’re breaking dawn
交わした約束（ことば）の中に
独りを支えた確かな理想（ゆめ）を添えて…
信念を失った人間はみるみる内に崩れ落ちていきます。
崩れれば崩れるほど、さらに自分自身を攻め続けてしまう日々。
ただその中でも、少しずつ希望の光も見えかけてきたのかもしれません。
いつの日か誓った願い。
守りたい人を守れる強い人間になりたいという願い。
そんな僅かな光を頼りに進み続けます。
ラスサビ前のCメロ部分に続きます。
守りたいものを守れるのなら
すべてを受け入れて
未来（あした）を探す
夜明けを灯す
徐々に前向きに進み出す主人公。
かつて渇望した願い。
もし進み続けた先に、”守りたいものを守れる人になる”という願望が叶う未来があるのならば、どんな苦しみをも受け入れる覚悟があるということ。
その覚悟が、暗闇を照らす光になるのです。
そしてラスサビの歌詞がこちら。
Brave shine 手を伸ばせばまだ
Stay the night 傷だらけの夜
You save my life
重ねた涙の果てに光を見つけた
祈りは時を超えて
My brave shine…
前半部分は2番サビの歌詞と同様、現実と希望の間に立つ主人公が描かれたフレーズ。
そして後半部分で、ついに確かな希望の光を見つけます。
これまで何度もくじけそうになり涙を流してきた主人公。
前に進む強い意志、その覚悟が大きな推進力になっていくのです。
それこそが自分自身の”勇敢な輝き”なのでしょう。
自らの弱さと向き合いながらも、
強い覚悟とともに前に進み出す主人公が描かれた一曲。
ぜひ歌詞の意味を深く心に刻みながら、この曲『Brave Shine』を聴いてみてください！
目の前の壁にくじけそうな全ての人へ捧ぐ、希望の歌。
『Brave Shine』を動画で解説
その他Aimerのおすすめ楽曲
今なら無料で音楽聴き放題！
＼\いつでも解約OK！/／
