Aimer(エメ)『君を待つ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、配信限定シングルとしてリリースされた楽曲です。
3rdアルバム『DAWN』の2曲目にも収録されています。
この曲は、テレビ朝日系SPドラマ『クロハ〜機捜の女性捜査官〜』の主題歌としても起用されました。
もう戻ることのない、大切な人を待ち続ける主人公を描く、切ないバラード曲。
Aimer公式Twitterアカウントのツイートから。
「blanc」収録
9 君を待つメロディの冷たい印象を
季節につなげました。寒い冬に佇んで
遠い春のような”君”を
もう会えない”君”を、
思い待ち続ける気持ちを詞に書きました。https://t.co/Cul49sQmsF pic.twitter.com/DYmskkMUIn— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 27, 2017
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『君を待つ』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『君を待つ』歌詞
歌手:Aimer
作詞:aimerrhythm
作曲:Takahiro Furukawa
収録:配信限定シングル『君を待つ』
発売日:2015年2月22日(水)
さよなら おやすみ いつかまたね
手を振った夕暮れ
どこへ帰るかもわからないまま
ただ 歩いた
冷たい雨から逃げるように
駆け込んだ木陰で 刹那の息をつき
下限の月 闇に落ちる
笑った顔は すぐに思い出せるはずなのに
少しずつ滲んでく 零れ落ちた涙
眠れない夜 見上げた空
揺れる夜光は 身を焦がす
瞳閉じれば 記憶の海
深く沈み 手を伸ばす
幾千年も変わらず 君を待つ
冷たい夜風に 吹かれるまま
騒ぎたつ葉音に
重ねる言葉もわからないまま
またふるえた
紡いだ花は すぐに枯れてしまうだけなのに
とめどなく望んでる 壊れだした 何か
眠れないまま かかえた膝
香る闇間に 目を凝らす
後に戻れば 孤独の森
深く潜み 声を断つ
不変の冬の中でも 春を待つ
笑った顔は すぐに思い出せるはずなのに
少しずつ滲んでく 零れ落ちた涙
眠れない夜 見上げた空
ちりばめられた星屑を指でつないで
十字の鳥 翼求め 手を伸ばす
幾千年も変わらず 君を待つ
『君を待つ』歌詞の意味
この曲『君を待つ』では、タイトル通り大切な人を待つ主人公が描かれています。
ただ、その”待つ”という言葉には切ないストーリが詰まっているのです。
もう会うことのできないあなた。
そんなあなたをいつまでも待ち続ける。
そうすればいつかまた会えるような気がするから。
きっと。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『君を待つ』公式MV。
全編アニメーションで制作された映像作品。
この曲『君を待つ』の歌詞とリンクした今回のMVは、涙必至の切ないストーリ仕立てとなっています。
歌詞と映像を同時に味わうことで、より歌詞の世界観を楽しむことができるはずです。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
さよなら おやすみ いつかまたね
手を振った夕暮れ
どこへ帰るかもわからないまま
ただ 歩いた
冷たい雨から逃げるように
駆け込んだ木陰で 刹那の息をつき
下限の月 闇に落ちる
さよなら、おやすみ、いつかまたねという言葉と共に永遠の別れを告げた大切な人。
その別れは、様々な理由によって決断された意に反した不本意な別れだったのです。
1人になった主人公はフラフラとどこに向かうということもなく、魂が抜けたようにただただ歩き続けます。
“冷たい雨“は主人公の寂しさを表現した言葉。
寂しさを紛らわすために駆け込んだ場所で独り、心を落ち着かせるのです。
ただ、そんな安らぎの時間もすぐに終わります。
続くBメロの歌詞。
笑った顔は すぐに思い出せるはずなのに
少しずつ滲んでく 零れ落ちた涙
いつまでも心に残り続けると思っていた大切な人の笑顔。
そんな笑顔さえ、時間と共に薄れていってしまうのです。
少しずつ少しずつ残酷にすぎていく時間が、大切な人との記憶を消していきます。
そんな現実に主人公は涙するのです。
そして1番サビの歌詞がこちら。
眠れない夜 見上げた空
揺れる夜光は 身を焦がす
瞳閉じれば 記憶の海
深く沈み 手を伸ばす
幾千年も変わらず 君を待つ
いつの時代も別れとは悲しくて辛いもの。
夜になり辺りが暗くなると、悲しさや寂しさは大きくなり眠ることさえ阻んでくるのです。
主人公は空を見上げますが、そこにうっすらと光る夜の星でさえジリジリと心の傷をえぐってくるのです。
いっそのこと真っ暗闇の世界にいたい。
そして瞳を閉じ眠りにつけば、これまでの大切な記憶が鮮明に蘇ってくる。
夢の中で笑顔のあなた(永遠の別れを告げた大切な人)に手を伸ばします。
いつかまた会えると信じて。
主人公はいつまでも待ち続けるのです。
スーパームーン きれいに撮れました。感動。みんなに見せたくて!きっとパワーがあるはずです。
まだ眠らないけど…今夜もおやすみなさい。やさしい夢見てね。 pic.twitter.com/rxdR4m9R1M— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 7, 2020
2番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロから。
冷たい夜風に 吹かれるまま
騒ぎたつ葉音に
重ねる言葉もわからないまま
またふるえた
“冷たい夜風“はその情景と共に、主人公の心情を表した言葉。
“騒ぎ立つ葉音“というのも主人公の心のざわめきや、どうしようもできない遣る瀬無い心情を表した言葉のようです。
様々な感情が際限なく込み上げてくるものの、その想いを言葉にすることなど到底できず、そっと独りで抱え込むしかない主人公がいます。
続くBメロの歌詞。
紡いだ花は すぐに枯れてしまうだけなのに
とめどなく望んでる 壊れだした 何か
どれだけ綺麗な結末を想像しても、その幻想はすぐに消えてしまう。
それでもどこか心の中では、大切な人との再会を願っている主人公がいます。
何かを失った代償は大きく、その人の心の中に大きな傷を残し続けるのです。
2番サビの歌詞がこちら。
眠れないまま かかえた膝
香る闇間に 目を凝らす
後に戻れば 孤独の森
深く潜み 声を断つ
不変の冬の中でも 春を待つ
どんなに時が経ってもいつまでも眠れないまま。
膝を抱え孤独に耐える日々。
深い深い闇の中でそれでもじっと、帰ってくるのではないかという幻想を抱きながら大切な人との再会を待ち続けます。
ただそれは、会えるはずのない人。
ラスサビ前の歌詞は1番Bメロと同様。
そして最後のラスサビの歌詞。
眠れない夜 見上げた空
ちりばめられた星屑を指でつないで
十字の鳥 翼求め 手を伸ばす
幾千年も変わらず 君を待つ
いつまでも寂しさや苦しさで眠れない夜。
そっと見上げた空に光る星屑向かって願うのは『もう一度あなたに会いたい』という思い。
大切なあなたの元に飛んでいけるような翼があれば。
そんな想いを巡らせながら今日も明日も明後日も、いつまでも会えるはずのない人を待ち続けるのです。
切ない歌詞とメロディ。
そこにAimerの儚い声が重なることによって生み出される、この上ないほどのエモーショナルな楽曲となっています。
ぜひ歌詞の意味を読み解きながら、この曲『君を待つ』の世界観を浸ってみてください。
そっと涙が出てくる。
そんな曲です。
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