Aimer(エメ)『花びらたちのマーチ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、16thトリプルA面シングル『I beg you/花びらたちのマーチ/Sailing』に収録された楽曲です。
前を向いて新たに進み出す自分、そして同じように前向きに進み出す誰かを送り出す。
卒業をテーマに描かれた春の歌になります。
Aimer公式Twitterアカウントのツイートから。
2019年最初のシングルが完成しました!
「I beg you / 花びらたちのマーチ / Sailing」は、1月9日リリースです。
みんなの元に届くのが楽しみ。 pic.twitter.com/zSbceM875p— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) December 27, 2018
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『花びらたちのマーチ』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『花びらたちのマーチ』歌詞
歌手:Aimer
作詞:aimerrhythm
作曲:飛内将大
収録:16thシングル『I beg you/花びらたちのマーチ/Sailing』
発売日:2019年1月9日(水)
あれは二年目の春の日 雨上がり グランドの隅っこ
光の粒と 揺れて走る 君の背中を見てた
伝えたかったこと全部ね 教科書の隅 落書きだった
あれはまぎれもなく恋だった ただの思い込みじゃない
春が来て あんなに好きだったのに
壁も 窓も 空も 消えてなくなって
泣かない 泣かないけどね
きっと まだ見つめたかった
ただ見つめたかった
覚えたてのギターはまだ Fのコードが苦手なままで
君の好きな古い洋楽を弾けるまで続けるよ
春風は あんなに好きだったもの
花も 恋も 声も 全部つれてくの?
まだ見ぬ真新しい場所でまた見つけなくっちゃ
また見つけなくっちゃ
春が来て どんなに離れても
あれも これも 全部 傍にあるからと
ひらひら揺れながら そっと花びらが歌った
花びらは笑った
十年後にまた会えると ありふれた言葉 歌にした
明日朝一 街を出る 君に どうか幸あれ
『花びらたちのマーチ』歌詞の意味&魅力
この曲『花びらたちのマーチ』は、純粋さやまっすぐに透き通った姿から連想される『幼さ』をテーマに描かれた楽曲です。
“マーチ”というのは”行進”という意味に合わせて”3月”という意味も含んでおり、新しい環境に向かって進み出す人たちの姿が歌われた、卒業ソングとなっています。
別れという寂しさの中に隠れた前向きな明るさが共存する一曲。
メロディからも春を感じさせてくれる、爽やかな楽曲に仕上がっています。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『花びらたちのマーチ』公式MV。
自身もAimerの大ファンだという、けやき坂46の佐々木美玲が主演を勤めた作品。
今回のMVには弾き語り用のギターコードも掲載されています。
切ない表情から漂う、様々な感情が心に突き刺さるような映像作品です。
大切な青春の1ページが描かれています。
ここからは歌詞解説をしていきます。
この曲は、卒業式当日の主人公の心情を描いた楽曲。
1番:歌詞の意味
冒頭Aメロ部分の歌詞から。
あれは二年目の春の日 雨上がり グランドの隅っこ
光の粒と 揺れて走る 君の背中を見てた
高校2年生の春のある日、雨が止んだ後のグラウンドの端の方に、汗を流しながら走っている一人の男の子。
そんなクラスメイトの背中を教室の窓から主人公は眺めています。
なぜか彼のことを目で追ってしまうんです。
続くBメロがこちら。
伝えたかったこと全部ね 教科書の隅 落書きだった
あれはまぎれもなく恋だった ただの思い込みじゃない
いつも遠くから眺めているだけでしたが、彼に伝えたいことはたくさんありました。
しかし、そんな主人公の想いは彼に届くことはなく、代わりにその想いは教科書の隅っこに落書きとして溜まっていくのです。
気づけば主人公は、窓の外の彼に恋をしていました。
その気持ちは確かなもの。
ただそれは、そっと遠くから眺めるだけの関係なのです。
そしてサビの歌詞。
春が来て あんなに好きだったのに
壁も 窓も 空も 消えてなくなって
泣かない 泣かないけどね
きっと まだ見つめたかった
ただ見つめたかった
そして早くも卒業の日がやってきてしまいます。
“壁も窓も空も消えて“というのが”卒業“を表す言葉。
これまで彼を眺めていた教室に入ることはもうない。
そう思うとどこか切ない気持ちになるけれど、主人公の中には諦めの気持ちもあるようです。
だから泣かない。
泣くことはないけど、ただ彼をもう少し見つめたかった。それが主人公の本音なのです。
2番:歌詞の意味
2番はBメロから始まります。
覚えたてのギターはまだ Fのコードが苦手なままで
君の好きな古い洋楽を弾けるまで続けるよ
恋した彼が好きだった洋楽を弾くために、主人公は最近ギターの練習を始めたようです。
中々Fのコードが弾けず苦戦しているけれど、それでも諦めたくはない。
そんな様子を描くことで、主人公の彼への気持ちが本物であったことが表現されています。
続く2番サビの歌詞。
春風は あんなに好きだったもの
花も 恋も 声も 全部つれてくの?
まだ見ぬ真新しい場所でまた見つけなくっちゃ
また見つけなくっちゃ
春は出会いの季節でもあり別れの季節でもある。
ここで歌われる“春風”という言葉は”卒業”とも言い換えられます。
春風は好きだった人すら連れ去ってどこかへいってしまう。
そんなことするから、また振り出しからやり直さないといけないじゃないか。
春風に対するちょっとした不満を漏らしているんです。
そしてラスサビがこちら。
春が来て どんなに離れても
あれも これも 全部 傍にあるからと
ひらひら揺れながら そっと花びらが歌った
花びらは笑った
このパートは先ほどの2番サビ部分で歌われた、主人公の春風に対する投げかけのアンサー部分になります。
春がやってきて卒業の日がやってきて、これまで一緒にいた人たちや育ててきた気持ち、目に焼き付けてきた光景が全部無くなるわけではないんだということ。
環境が変わったり距離が離れたりしても、そうやって過ごした思い出はずっと自分の心の中に残り続けるんです。
だからそんなに悲しむ必要はないよと。
最後はこの歌詞で終わります。
十年後にまた会えると ありふれた言葉 歌にした
明日朝一 街を出る 君に どうか幸あれ
どんなに遠く離れたって、またいつか会えるから悲しむことなんてない。
主人公は前向きな一歩を踏み出し始めます。
そして想いを寄せた彼もまた、この街を出て次の場所に向かうのです。
そんな彼を前向きに送り出す主人公がそこにいます。
“君に どうか幸あれ”
卒業という一見切なく寂しくもあるテーマを、明るく前向きに歌い上げた名曲。
歌詞の意味をじっくりと味わいながら、『花びらたちのマーチ』を聴いてみてください!
卒業シーズンには欠かせない一曲です!
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