藤井風(Fujii Kaze)『燃えよ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、配信9thシングル『燃えよ』としてリリースされた楽曲。
日産スタジアムで行われた無観客ライブ『Fujii Kaze “Free” Live 2021』で初披露され、その直後に配信リリースが発表されました。
ライブ中に、「ダサいくらいに真っ直ぐでストレートな曲」と風くん本人の口から語られたこの曲は、聴く人にパワーを授けてくれるような力強い楽曲となっています。
藤井風本人の公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『燃えよ』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
動画解説:『燃えよ』歌詞考察してみた
このブログの内容は下記の動画でも解説中!
藤井風『燃えよ』歌詞
歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:配信9thシングル『燃えよ』
発売日:2021年9月4日(土)
しょげた顔をひっさげて
石ころを蹴っ飛ばして
太陽が泣いてるよ
ほら見上げてみて
ほんとは君の中で
くすぶる熱い光
太陽に叫ぼうよ
ほら見上げてみて
燃えよ
あの空に燃えよ
明日なんか来ると思わずに燃えよ
クールなフリ もうええよ
強がりも もうええよ
汗かいてもええよ
恥かいてもええよ
簡単じゃないかもね
でも難しくはない
迷いながら探すの
それはみんな同じ
燃えよ
あの空に燃えよ
明日なんか来ると思わずに燃えよ
クールなフリ もうええよ
強がりも もうええよ
汗かいてもええよ
恥かいてもええよ
確かなものにはKeep, hold on
なら明日のことなどNo, no baby
今日だけ見つめてPlease stay strong
毎日がBirthday, we are babies
あぁマジで何も怖くない
この風のって進め先へ
燃えよ
あの空に燃えよ
明日なんか来ると思わずに燃えよ
クールなフリ もうええよ
強がりも もうええよ
汗かいてもええよ
恥かいてもええよ
あの空に燃えよ
『燃えよ』歌詞の意味&魅力
この曲『燃えよ』は、生きることに疲れてしまった人たちや、目の前の大きな壁に挫けそうになっている人たちの背中を押してくれるような応援歌。
実はこの曲、まさに風くん自身が、無気力で何もやる気が起きなかった時期を経験したことから生まれたそうで、その時自分が必要としていた曲を自分で作ったそうなんです。
辛く苦しいときこそ、”これくらい真っ直ぐで力強い曲があってもいいんじゃないか”という思いで制作したのだと。
そしてこの曲『燃えよ』が、みんなにも必要としてもらえる曲になれば嬉しいなと、風くんは語っていました。
余談ですが、この曲『燃えよ(MO-EH-YO)』は、2nd配信シングルとして発表された『もうええわ(Mo-Eh-Wa)』を意識されたタイトルが付けられていて、言葉遊びもまた秀逸です。
公式音源の紹介
YouTubeに公開されている公式音源がこちら。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
しょげた顔をひっさげて
石ころを蹴っ飛ばして
太陽が泣いてるよ
ほら見上げてみて
このパートで歌われているのは、この曲を必要としているであろう人たちの姿になります。
それは、落ち込んだり悩んだり苦しんだりして、下を向いて生きている人たちなのです。
人間生きていれば誰だって、ネガティブな時期は必ず訪れるものですが、この曲ではそんな人たちに対して「ほら空を見上げてみて」と語りかけることから始まります。
君が下を向いていたら、いつも変わらず世界を照らしてくれている太陽ですら、悲しみに暮れてしまうからと、励ましてくれているのです。
続く1番Bメロの歌詞。
ほんとは君の中で
くすぶる熱い光
太陽に叫ぼうよ
ほら見上げてみて
今は下を向いて挫けそうになっている人たちも、きっと心の中には熱い思いや志があるはずだろうと歌われます。
そしてここで歌われる”熱い光”が表すものは、決して”高い志”や”立派な思い”のことだけでは無いのだと僕は捉えました。
絶望に浸っている人だって人生を諦めている人だって、だれもがきっと心のどこかでは前を向いて進みたいと願っているはずなのです。
その思いの大きさや偉大さに関係なく、全ての挫けそうな人たちに向けて、風くんは優しく語りかけてくれているのだと思います。
そして1番サビの歌詞がこちら。
燃えよ
あの空に燃えよ
明日なんか来ると思わずに燃えよ
クールなフリ もうええよ
強がりも もうええよ
汗かいてもええよ
恥かいてもええよ
当たり前の様に朝を迎えて一日が終わり、当たり前の様にまた次の日がやって来る。
そんな繰り返しの中をなんとなく生きている人がほとんどだと思いますが、いつかは必ず、その当たり前の日常も終わってしまう日がやってくるのです。
その時になってから後悔しても遅いのだから、今この瞬間から、今日が最後の日だと思って全力で生きよと歌われます。
もし明日がやってこないと分かっていれば、クールなフリして強がったり、汗かいて努力することを恥ずかしがったりする必要はありません。
きっと、今この瞬間の心の声に素直に従って行動できるはずなのです。
少なくとも今抱えている悩みや苦しみが少しは軽くなるはず。
だからこそ全力で心の火を燃やし、前に進めばよいのだ!と伝えてくれているのではないでしょうか。
そして同時に優しく「汗かいていいんだよ」「恥かいてもいいんだよ」と辛い日々の中にいる人たちに語りかけてくれているのです。
これはきっと、風くんからの愛あるメッセージなのだと思います。
2番:歌詞の意味
冒頭Bメロ部分の歌詞から。
簡単じゃないかもね
でも難しくはない
迷いながら探すの
それはみんな同じ
1番の歌詞で、全力で心の火を燃やし、前に進めばよいのだ!と歌っていた風くんですが、それが簡単なことではないことももちろん理解しているようです。
もし簡単なことならば、誰も人生に迷ったり壁にぶつかったりすることは無いはずであり、曲にするまでも無いことかもしれませんが、ここでは同時にそれは難しいことでもないのだと歌われます。
大切なのは、迷いながら、進みながら、目指す先を探すことであり、今迷いなく前に突き進んでいる人たちも皆、その道を自分自身の手で切り拓いてきたはずなのです。
だからこそゆっくりと前に進みだしてみようと、聴く人の背中を優しく押してくれているのではないでしょうか。
そしてそれは、風くんが自分自身に言い聞かせている言葉でもあるのかもしれません。
その後2番サビの歌詞が続きますが、1番サビと同様の歌詞になるので割愛します。
そして続くCメロの歌詞。
確かなものにはKeep, hold on
なら明日のことなどNo, no baby
今日だけ見つめてPlease stay strong
毎日がBirthday, we are babies
あぁマジで何も怖くない
この風のって進め先へ
“Keep, hold on”とは、和訳すると”離さずに掴み続ける”という意味になります。
それを踏まえて歌詞の意味を紐解いていくと、冒頭のフレーズでは、確かに今ココにあるものや心から信じられるものに集中しろよ!と歌われているように感じられました。
それに対して”明日”というものは、これまでの歌詞中でも歌われたように、来るか来ないか不確定なものであり、風くんからすれば手放していいものなのかもしれません。
だからこそ、確かに生きている今日だけをまずは見つめて”強くあれ”と歌うのです。
ちなみに”stay strong”という言葉は、前述のように”強くあれ”という意味の言葉なのですが、より深く掘り下げると、”そのままで君は十分強いのだから、くじけずにありのままに生きていればそれだけで素晴らしいのだ”という意味になります。
決して「頑張れ」と言っている訳ではないのです。
既にみんな頑張って生きている。
そんな自分を愛し、そして信じてみて!と歌ってくれているのではないでしょうか。
(ラスサビの歌詞は、1番2番サビの歌詞と同様なので割愛します。)
ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら、この曲『燃えよ』を聴いてみて下さい!
どんなに辛いことがあっても、この曲があればきっと乗り越えられるはずです。
この曲は、ただの応援歌ではない。
風くんの優しさと人生哲学が詰まった、唯一無二のラブソングだ。
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