Aimer(エメ)『DAWN』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
3rdオリジナルアルバム『DAWN』の12曲目に収録された楽曲です。
孤独と戦いながら、きっと訪れるであろう夜明けをじっと待つ。
力強く壮大なバラードナンバーに仕上がっています。
Aimer公式Twitterに投稿されたツイート。
そしてDAWNのジャケットは、六等星の夜 のころからご一緒している アートディレクター剛さん(@yes_go)とカメラマンアラタさん(@araataa)をはじめ、たくさんのスタッフのみなさんのお力でつくることができました。Aimer pic.twitter.com/RgVV0LHlVV
— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) August 5, 2015
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『DAWN』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『DAWN』歌詞
歌手:Aimer
作詞:Hidenori Tanaka
作曲:Hiroyuki Akita, Kenji Tamai
収録:3rdアルバム『DAWN』
発売日:2015年7月29日(水)
果てしなく広がる この空に
奇跡なんてなくてもかまわない
流した涙なら 隠さない
もう何があっても
例えば そう
空を横切る白い鳥のように翼があって
自由に今 空を飛べたなら
逃げるように ただ彷徨っていた
地上(ここ)でしか見えないものがあって 地上(ここ)でふたり出会えた
行く宛のない旅路としても もう二度と迷わない 願いは 一つだと誓う
果てしなく広がる この空に
奇跡なんてなくてもかまわない
流した涙なら 隠さない
もう何があっても
振り返れば
寄せては返す 白い波が ほら
選んできた足跡だけ消してくれるから
正しさとか もう答えはなくて
漕ぎだした船は帆をはって
凍える風 吹かれた
遠ざかってく渚の隅で 思い出と悲しみが手を振り さよならを謳う
果てしなく広がるこの海に
行き場なんてなくてもかまわない
嵐の夜ですら 怖くない
もう何も怯えることもない
勇敢な想いがつまずいた夜も
そばにいるよ
何があっても そばにいるよ
消えてゆく月と 星のない夜空
何より暗いのは そう 夜明け前
朝日まで もう少し
明けてゆく 静かなあの空に
奇跡なんてなくてもかまわない
つないだこの手なら離さない
もう何も怯えることもない
眠れない想いを抱きしめた夜に
朝は来るよ
手を伸ばせば 朝は来るよ
『DAWN』歌詞の意味
この曲のタイトル『DAWN』を和訳すると、“夜明け”という意味になります。
そして夜明け前は最も夜が更ける時間であり、それは人生に置き換えるとどん底の時期。
そんな暗闇の時間の終焉、決別を歌った真っ直ぐで力強い一曲です。
これまでたくさん抱えてきた悲しみや苦しみを受け入れた先に、希望の朝を迎えます。
そして新しい道へと気持ちを新たにして進み出すのです。
公式音源の紹介
こちらがitunesで公開されている『DAWN』公式音源。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
冒頭はサビ部分のフレーズから。
果てしなく広がる この空に
奇跡なんてなくてもかまわない
流した涙なら 隠さない
もう何があっても
“果てしなく広がる空“とは主人公の人生、そして聴く人それぞれの人生を表した言葉。
生きていく中で、奇跡など起きなくても良い。
奇跡が起こるのをひたすら待ち続けるようなことはしない。
これまで主人公は、抱えてきた孤独や悲しみを周りに隠すように生きてきました。
自分自身すら欺きながら、見たくない現実に目を背けて生きてきたのかもしれません。
ただ、これからは自分を偽ることなく生きていきたい。
そんな決意が込められた歌詞です。
続くAメロ部分の歌詞。
例えば そう
空を横切る白い鳥のように翼があって
自由に今 空を飛べたなら
逃げるように ただ彷徨っていた
もしも自分が、大空を羽ばたくための翼を持っていたら今ここにはいなかったはず。
こんな暗闇の苦しい場所から真っ先に逃げていたはず。
そして向かう宛もなく、広い大空を彷徨っていたはずなのです。
それだけ主人公は、今に生きづらさを感じているということでもあります。
しかし現実にはそんな翼を持ってはいません。
心の中で現実から目を背け逃げ続けるしかなかったのです。
そしてBメロの歌詞がこちら。
地上(ここ)でしか見えないものがあって 地上(ここ)でふたり出会えた
行く宛のない旅路としても もう二度と迷わない 願いは 一つだと誓う
翼を持っていたら今ここにいなかったはずだけど、じっと堪えながら”ここ”にい続けたからこそ見えたものもありました。
“ここ”にいたからこそ、主人公は大切な人と出会えたのです。
どれだけ目の前が真っ暗闇だとしても、行く宛がなかったとしても、これからは二度と迷わないんだという決意の言葉。
願うのはたった1つ、大切な人と掛け替えのない時間を大切に過ごすこと。
主人公がそのことに気づいたとき、夜が明け始めるのです。
1番サビの歌詞が続きます。
果てしなく広がる この空に
奇跡なんてなくてもかまわない
流した涙なら 隠さない
もう何があっても
冒頭部分のサビフレーズと同じ歌詞。
もう1度ここで、
現実と真っ直ぐに向き合って進んでいくんだという決意が歌われます。
「ミュージック・ジャケット大賞」、今年もノミネートいただいてうれしいです。
「DAWN」が、ずっとみなさんの心に残ったらいいな。
撮影のときのうつくしい夜明け、忘れません。Aimerhttps://t.co/m8T82aD2Mj pic.twitter.com/ByvPLmhtsO— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) March 10, 2016
2番:歌詞の意味
2番Aメロの歌詞から。
振り返れば 寄せては返す
白い波が ほら
選んできた足跡だけ消してくれるから
正しさとか もう答えはなくて
過去を振り返ってもそこに答えはない。
白い波が砂浜にできた足跡を消してしまうように、これまでの旅路をどんなに振り返ったとしても、未来への正しい道筋を見つけることはできないのです。
前だけを見て真っ直ぐに進む。
そんな力強さが垣間見える歌詞となっています。
続く2番Bメロ部分の歌詞。
漕ぎだした船は帆をはって
凍える風 吹かれた
遠ざかってく渚の隅で 思い出と悲しみが手を振り さよならを謳う
前に進む決意をした主人公、いよいよ船出の時を迎えます。
”凍える風”というのは、その道は決して優しい道ではないことを表現した言葉。
それでも少しずつ遠ざかっていく渚を眺めながら、これまでの思い出や抱えてきた悲しみとのお別れをするのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
果てしなく広がるこの海に
行き場なんてなくてもかまわない
嵐の夜ですら 怖くない
もう何も怯えることもない
勇敢な想いがつまずいた夜も
そばにいるよ
何があっても そばにいるよ
果てしなく広がる海、それはこれから歩んでいく人生そのもの。
この先に嵐の夜が待っていようと怖くない。
行き場がなくたって怖くない。
きっと明るい朝がやってくるということを知っているから。
明るい未来を信じる力とその決意は、何があっても自分自身を守ってくれる万能薬のようなものになるのです。
Cメロの歌詞が続きます。
消えてゆく月と 星のない夜空
何より暗いのは そう 夜明け前
朝日まで もう少し
月が消え星すら見えない夜空。
最も夜が更ける真っ暗な時間は夜明け前。
ただそれは、もう少しで明るい朝が来る合図でもあるのです。
そしてそれは、深い悲しみの先にはきっと明るい未来が待っているということを意味します。
そして最後はラスサビのこの歌詞。
明けてゆく 静かなあの空に
奇跡なんてなくてもかまわない
つないだこの手なら離さない
もう何も怯えることもない
眠れない想いを抱きしめた夜に
朝は来るよ
手を伸ばせば 朝は来るよ
静かで暗い空。
今主人公がいるのは、最も夜が更けた真っ暗闇の空の下。
そんなときに奇跡のような出来事を望んだりはしません。
なぜならこれから夜が明け、新しい朝がやってくるから。
眠れないほど苦しい夜を過ごしたならば、きっと夜明けはすぐ傍まで来ているのです。
大丈夫。
手を伸ばせばすぐそこには明るい未来があるから。
ぜひ歌詞の意味をじっくりと心に刻みながら、この曲『DAWN』を聴いてみてください!
きっと未来に、少しの希望が見えてくるはずです。
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