Mrs. GREEN APPLE（ミセス）『ダンスホール』の歌詞とその意味＆魅力について考察していきます。
この曲は、4thミニアルバム『Unity』の2曲目に収録された楽曲。
フジテレビ系『めざまし8』のテーマソングとしても起用されました。
一体歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか!?
一つづつ丁寧に紐解いていきたいと思います。
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください！
それでは早速『ダンスホール』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
動画解説：『ダンスホール』歌詞考察してみた
このブログの内容は下記の動画でも解説中！
Mrs. GREEN APPLE『ダンスホール』歌詞
歌手：Mrs. GREEN APPLE
作詞：大森元貴
作曲：大森元貴
収録：4thミニアルバム『Unity』
発売日：2022年7月8日（金）
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから愛を知ることがまた出来る
「大好き」を歌える
知らぬ間に誰かいる
それに甘えすぎてる
何処かできっと僕の事を
恨んでる人がいる
溜息を吐いて吸って吸って吐かれては
幸せを見逃しちゃうけど
きっと結構ありがち
足元にあるもの
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから愛を知ることがまた出来る
今日もほら陽が昇る
時代が周るダンスホール
悲しいことは尽き無いけど
幸せを数えてみる
夢を追う君がいる
でもたまに自信を無くして見える
誰かになんと言われようとも
君はそのままがいい
メンタルも成長痛を起こすでしょう
「無理をせず自分らしくいて」
それが出来たら悩んでないよ
まぁ明日こそ笑おう
結局は大丈夫
この世界はダンスホール
君の隣で愛を精一杯に探したい
今日もまた怒られる
気持ちの穴がポンッと増える
不器用だけど笑ってもらえるように笑う
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
楽しんだもん勝ちだ ダンスホール
また陽が昇る
時代が周るダンスホール
足が疲れても踊る
結局は大丈夫
この世界はダンスホール
あなたが主役のダンスホール
You Know? その笑顔が僕だけの太陽
君が笑える為のダンスホール
この愛を歌い続ける
『ダンスホール』歌詞の意味＆魅力
この曲『ダンスホール』は、朝一番に聴くのにピッタリなアッパーチューンな一曲。
タイトルはその字面の通り、”ダンスを楽しむための場所”のことを意味する言葉ですが、曲中ではそれが”一人ひとりの人生”に例えられています。
人生は自分を表現する舞台のようなものだから、思い思いに生きればいいのだと。
曲中何度も繰り返される＜大丈夫＞という言葉が、聴く人の心と身体を軽やかにしてくれるような楽曲となっています。
一見ありきたりに思えるその言葉も、作詞作曲を手掛けたボーカルの大森くんの手にかかれば、たちまちに深みを増していくんです…！
この曲について、Mrs. GREEN APPLE公式は下記のようにコメントしています。
色んな悲しいことが溢れるこのご時世で、温かいもの楽しいこともまだ確かにあると信じて曲にしました。皆様の１日のはじまりに聞いて頂けたら嬉しいです！
公式MVの紹介
YouTubeにて公開されている公式MVがこちら。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番：歌詞の意味
この曲は頭サビの歌詞から始まります。
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから愛を知ることがまた出来る
「大好き」を歌える
このパートは楽曲の序章であり、全体を通しての大事なメッセージが歌われています。
先ほども書きましたが、この世界は君（リスナー一人ひとりのこと）が自分を表現する為の舞台なのだということ。だからこそ思い思いに生きれば良いのだということが綴られているのです。
そして歌詞中には2人の人物（君と僕）が登場しますが、そのどちらもの視点になりうる立場として、リスナー一人ひとりの姿が浮かび上がってきます。
＜君＞と＜僕＞は、どちらもこの曲を聴く人たちのことを表しているということです。
即ちこの世界に生きる全ての人が、ここで歌われる＜君＞であり＜僕＞でもあるということ。そんな視点で以降の歌詞考察も進めていこうと思います。
サビ部分の考察は、後半パートでより詳しく進めていきます。
続く1番Aメロの歌詞。
知らぬ間に誰かいる
それに甘えすぎてる
何処かできっと僕の事を
恨んでる人がいる
このパートでは、曲中で最も大森元貴らしい歌詞と言っても過言ではない言葉が綴られています。歌詞に既視感を感じたミセスファンの方は多いのではないでしょうか。
少し話が脱線しますが、実はミセスの過去曲『ツキマシテハ』の歌詞にも＜君は甘えすぎてる＞という言葉が使われているんですよね。
話をこの曲に戻すと、ここで歌われているのは世界の”暗い部分“についてだと思います。
＜知らぬ間に誰かいる＞とは、身の回りにはなんだかんだで助けてくれる人たちがたくさんいるということ。その事実自体は喜ばしいことですが、多くの人はそんな優しさに甘えすぎているのだと言っているのです。
どうせ誰かが助けてくれるだろうという他力本願な生き方に、警鐘を鳴らしているのかもしれません。
＜何処かできっと僕のことを恨んでる人がいる＞という歌詞には、「いつまでも自分を持たずに流されるままに生きていると、いつか失敗するよ？」というメッセージが隠されているのではないでしょうか。
その後1番Bメロの歌詞が続きます。
溜息を吐いて吸って吸って吐かれては
幸せを見逃しちゃうけど
きっと結構ありがち
足元にあるもの
ここで注目したいのは、冒頭の＜吐いて吸って吸って吐かれて＞という歌詞。
人が生きていれば、何かと溜息を吐きたくなる瞬間が訪れるものですが、ここでは溜息を吸うことについても歌われています。
それは誰かの溜息を吸うということであり、自分だけではなく身近な人もまた同じ様に、溜息を吐いているということを表現しているのではないでしょうか。
溜息を吐いている事自体を否定する訳ではなく、むしろ君だけじゃないよという優しさすら感じられますよね。
しかし溜息まみれの毎日の中では、訪れるはずだった幸せもきっと遠ざかってしまいます。実は身近にたくさん転がっているはずの幸せに、気付けなくなってしまうのです。
そして1番サビの歌詞がこちら。
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから愛を知ることがまた出来る
今日もほら陽が昇る
時代が周るダンスホール
悲しいことは尽き無いけど
幸せを数えてみる
冒頭の＜いつだって大丈夫＞という言葉は、直前Bメロ部分を受けての言葉。
この世界も捨てたもんじゃないぞと、溜息ばかり吐かなくたっていいんだぞと言ってくれているような気がします。
人生は自分を表現するための舞台なのだから、堂々と生きれば良し。今日が苦しくても、明日には幸せが訪れるかもしれない。
そんな希望を持って生きることができれば、人生はより良い方向に進むはずなのです。
悲しい出来事をなくすことは簡単じゃないかもしれないけれど、今ある幸せに気づくことならできそうだよね？とリスナーに語りかけてくれているのではないでしょうか。
2番：歌詞の意味
まずは冒頭2番Aメロの歌詞から。
夢を追う君がいる
でもたまに自信を無くして見える
誰かになんと言われようとも
君はそのままがいい
2番も1番と同様に人生における様々な場面の描写が描かれていきます。
このパートで歌われるのはひたむきに夢を追い続ける人たちの姿。
彼ら彼女らはいつも前向きな人として映りがちですが、実はそんなこともないということに身近な人たちは気づいています。
ときには逆風にさらされて落ち込んだり心が折れそうになったりしているのです。
ここではそんな人たちに向けて＜君はそのままがいい＞と歌われます。
それは、周りからの批判に負けずに自分らしさを突き通してほしいということ。
無責任にも聞こえる言葉ですが、個人的にはこの言葉からは大森くんの愛を感じます。
夢を追う君で居てほしいから、どんなに辛いことがあっても僕が支えるんだという愛です。
おそらく頑張る人の周りにはそんな人たちが沢山集まっているのではないでしょうか。
その事実に気づいてほしいなというメッセージなのだと思います。
続く2番Bメロの歌詞。
メンタルも成長痛を起こすでしょう
「無理をせず自分らしくいて」
それが出来たら悩んでないよ
まぁ明日こそ笑おう
このパートでは、直前Aメロ部分を受けてのリアルな返答のような歌詞が綴られます。
逆風にさらされて落ち込んでいた側の言い分という感じですね。
どんなにメンタルが強い人だって、時には傷つくことだってあるのだということです。
それ自体は直前Aメロ部分でも歌われていた事実ですが、その事実をネガティブに捉えてはいないよと伝えているように思えます。
心が傷ついたり落ち込んだりするのは、前に進もうとしているからこその出来事なのかもしれません。夢や理想や希望があるからこその現象なのです。
どんなに「自分らしくいてほしい」と言われても、無理なときは無理なのですが、だからといって未来に絶望している訳ではないのだという心意気が感じられます。
そして2番サビの歌詞がこちら。
結局は大丈夫
この世界はダンスホール
君の隣で愛を精一杯に探したい
今日もまた怒られる
気持ちの穴がポンッと増える
不器用だけど笑ってもらえるように笑う
Coming soon…
その後落ちサビの歌詞が続きます。
いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
楽しんだもん勝ちだ ダンスホール
また陽が昇る
時代が周るダンスホール
足が疲れても踊る
Coming soon…
そして最後はラスサビのこの歌詞。
結局は大丈夫
この世界はダンスホール
あなたが主役のダンスホール
You Know? その笑顔が僕だけの太陽
君が笑える為のダンスホール
この愛を歌い続ける
＜結局は大丈夫＞なのだと、念を押すように大丈夫だという言葉が歌われます。
挑戦する人、挑戦する人を支える人、溜息を吐く人、落ち込む人、その一人ひとりが人生の主役なのです。
だから自分らしくあれば良いのだと、改めて力強いメッセージが歌われています。
誰しも一度は人生の意味について考えたことがあると思いますが、人生とは自分が楽しむために与えられた自由時間のようなものなのかもしれません。
きっと”君”の人生は”君”が笑う為のもので、”僕”の人生は”僕”が笑う為のものなのです。
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