マカロニえんぴつ『洗濯機と君とラヂオ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、3rdミニアルバム『s.i.n』の1曲目表題曲として収録されました。
登場する主人公は、恋は盲目という状態がピッタリと当てはまるような1人の男性。
目の前の恋めがけて猪突猛進に突き進んでいく主人公の物語が描かれています。
マカロニえんぴつ公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『洗濯機と君とラヂオ』の歌詞から紹介します。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
マカロニえんぴつ『洗濯機と君とラヂオ』歌詞
歌手:マカロニえんぴつ
作詞:はっとり
作曲:はっとり
収録:3rdミニアルバム『s.i.n』
発売日:2017年2月15日(水)
最低限の生活には
洗濯機と君とラヂオ
週末は踊ろうよと
誘ったが、じつは興味ない
ゼイタクを望むなら
冷蔵庫と夢とステレオ
週末は踊ろうねと
誘ったら、君も興味ない
淡い期待、広いせまい部屋で
名前を呼び合ったりしている
この恋が この恋が その声が
途切れたときにはすべて忘れて生きていこう
この恋が この恋が この夜が
ずっと前から僕らを
待っていた、待っていたんだ
最小限の快楽には
ABとC、泣けるメロディ
君が好きと言ってた
映画をもう16回みた
駆け引き、白い黒い嘘に
自分で傷ついたりしている
この恋が この恋が その声が
途切れたときには
すべて忘れて歩いていこう
この恋が この恋が この夜が
最初で最後だと
いつだって思っているんだ
悦びは夕焼けに染まった君の
横顔であったり
馬鹿な僕は君の中
泳いでたんだ、泳いでたんだ
泳いでたんだって溺れて気付いたり
この恋で この恋で その声で
きっと間違っていない合っているんだ
きっと間違っていない、合っている
この恋が この恋が その声が
途切れたときには
すべて忘れて生きていこう
この恋が この恋が この夜が
ずっと前から僕らを
待っていた、待っていた
最初で最後だと思っているんだ
この恋が この恋が この声が
この恋が この恋が この夜が
『洗濯機と君とラヂオ』歌詞の意味
この曲『洗濯機と君とラヂオ』は、真っ直ぐすぎる程に目の前の恋に夢中な男の恋の歌。
そんな猪突猛進な彼ですが、もしかしたらいつかこの恋が終わってしまうかもしれないという可能性も、心のどこかでは覚悟しているのです。
しかしそんな不幸な結末が訪れたときのことは、そうなった時に考えれば良いのだと。
タイトルに含まれる”洗濯機”という単語は、作詞作曲を手掛けたボーカルのはっとりさん曰く、主人公の心の中に渦巻く恋心を表しているのだとかいないのだとか。
歌詞を読み進めていくと、一見無関係な単語の羅列に見えるこの曲のタイトル『洗濯機と君とラヂオ』の意味が明らかになっていきます。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに公開されている『洗濯機と君とラヂオ』公式MV。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
最低限の生活には
洗濯機と君とラヂオ
週末は踊ろうよと
誘ったが、じつは興味ない
この曲のタイトルである『洗濯機と君とラヂオ』とは、この曲の主人公が最低限の生活に必要だと考えているものでした。
つまりそれらが無いことには、最低限の生活を続けることすらままならないということ。
そしてその3つしかない選択肢の中に”君”が入っているのです。
ちなみにその3つが示しているものはそれぞれ、
洗濯機:何気ない日常
君:恋愛
ラヂオ:音楽
と捉えることができます。
主人公にとって”君”の存在は、人生の3分の1を占めるほどに大きな存在なのでしょう。
しかしそんな”君”と主人公の関係はおそらく恋人未満の友達同士。
少しでも”君”に振り向いてもらおうと、週末一緒に踊りに行こう!と誘っているのです。
なぜ踊りなのか。
それは主人公が一生懸命”君”が楽しめるものを考えて出した答えだったのでしょう。
そのことが”じつは興味ない”という言葉から想像できます。
主人公自身は踊りに全く興味はなく、”君”のことを思って出した答えだったのです。
続く1番A’メロの歌詞。
ゼイタクを望むなら
冷蔵庫と夢とステレオ
週末は踊ろうねと
誘ったら、君も興味ない
最低限の生活に必要なものにプラスして、冷蔵庫と夢とステレオがあればもっと良い。
そんなフレーズが指し示すのは主人公が未来に抱く期待感なのだと思います。
もしかすると、”君”と一緒に過ごすときのことを想像しているのかもしれません。
2人分の食材を保存しておけるような冷蔵庫と、”君”と創る未来への夢と、一緒に音楽を共有して楽しめるステレオがあるゼイタクな生活が理想なのです。
そして後半部分で描かれるのは、Aメロ後半部分で歌われた歌詞に対するアンサー。
“君”が好きだと予想して踊りに誘ったものの、”君”も主人公と同じ様に踊りには興味がなかった様子。
きっと誘いを断られてしまったのでしょう。
恋は中々思い通りにはいかないものなのです。
その後1番Bメロの歌詞が続きます。
淡い期待、広いせまい部屋で
名前を呼び合ったりしている
“広いせまい部屋”という相反する言葉が並んでいるのは、主人公の少なからずの不安定な心情を表しているように感じられます。
“君”と僕との恋が実ることを夢見ながら、少しの不安と希望の間を行ったり来たりしているのです。
上手くいくことを期待している自分がいる反面、この恋が終わってしまう可能性も少なからず感じているのではないでしょうか。
そして1番サビの歌詞がこちら。
この恋が この恋が その声が
途切れたときにはすべて忘れて生きていこう
この恋が この恋が この夜が
ずっと前から僕らを
待っていた、待っていたんだ
この曲の中で何度も叫ばれるフレーズである”この恋が”という言葉。
このフレーズからはとにかく目の前の恋に一生懸命になる主人公の様子が想像できます。
そんな主人公は、
もしこの恋が上手くいかなかければ潔く君との思い出を全て忘れると言うのです。
一見後ろ向きにも感じられるその言葉の裏側にはありったけの自信と覚悟が感じられます。
そういい切れる程に全力で目の前の恋に向き合いぶつかっているのでしょう。ずっと前から君と僕の恋が実ることは運命で決まっていたと感じられるほどに”君”に夢中なのです。
2番:歌詞の意味
2番冒頭Aメロ部分の歌詞から。
最小限の快楽には
ABとC、泣けるメロディ
君が好きと言ってた
映画をもう16回みた
ここで描かれる”ABとC”という言葉。
これはAメロBメロCメロを表現したもので『音楽』のことを表しているのでしょう。
最低限の生活に必要だと歌われていた『ラヂオ』。そこから流れてくるものがまさに『音楽』。主人公にとって『ラヂオ』は、最小限の快楽を得るために必要不可欠な大事なアイテムだったのです。
そして後半部分で描かれる”君が好きと言ってた映画をもう16回みた”というフレーズからは、主人公が”君”に寄せる恋心の大きさがこれでもかというほど伝わってきます。
この独特な言い回しが、Vo.はっとりさんの描く歌詞の魅力でもあるんです。
続く2番Bメロの歌詞。
駆け引き、白い黒い嘘に
自分で傷ついたりしている
1番Bメロの歌詞に登場した”広いせまい部屋”というフレーズと同様に、ここでも”白い黒い嘘”という相反する言葉が並べられます。
良い嘘や悪い嘘をついたりつかれたり、そんな恋の駆け引きを繰り返していると心が傷ついてしまうこともあるのでしょう。そしてそうこうしているうちに、少し悲観的になってしまったりもするのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
この恋が この恋が その声が
途切れたときには
すべて忘れて歩いていこう
この恋が この恋が この夜が
最初で最後だと
いつだって思っているんだ
前半部分は1番サビと同様の歌詞になります。
どんなに傷ついてもどんなに落ち込んだとしても、目の前の恋に一生懸命な主人公の様子が変わることはありません。
これまでと同じ様に、もしこの恋が上手くいかなかければ潔く君との思い出を全て忘れるというほどの覚悟をもって”君”に向き合っているのでしょう。
そしてその気持ちが”最初で最後だといつだって思っているんだ”というフレーズに、ぎゅっと詰め込まれているのです。
その後Cメロの歌詞が続きます。
悦びは夕焼けに染まった君の
横顔であったり
馬鹿な僕は君の中
泳いでたんだ、泳いでたんだ
泳いでたんだって溺れて気付いたり
このパートでは、主人公と”君”が共に過ごしてきた時間のことが歌われています。
“君”の隣を歩くことが主人公にとっての心からの喜びなのでしょう。
最初はそんなつもりじゃなかったけれど、気づいたときには”君”が日常の1/3を占めるほどに大切な存在になっていたのです。
恋は盲目と言われるようにいつからか”君”夢中になりすぎていた主人公は、少しの痛みを味わって初めて自分の大きすぎる恋心に気付いたのかもしれません。
そして続くのは落ちサビの歌詞。
この恋で この恋で その声で
きっと間違っていない合っているんだ
きっと間違っていない、合っている
“その声”とは主人公が想いを寄せる”君”のこと。
僕が君を好きだというこの気持、そしてこの恋を最初で最後の恋にするというこの決断、それらは全て間違っていない選択なんだ!ということを強く自分に言い聞かせている様です。
そんな主人公の姿が歌われた歌詞からは、まるで洗濯機の中を覗いているかのように、心の中で不安や期待がグルグルと渦巻いている様子がひしひしと伝わってきます。
しかし最後はしっかり”合っている”と言い切るのです。
ここに主人公の決意と覚悟、そしてそうやって確信できる自信が詰まっているのでしょう。
その後ラスサビ以降の歌詞では、
これまでのサビ部分と同様の歌詞が繰り返し歌われていきます。
この恋が この恋が その声が
途切れたときには
すべて忘れて生きていこう
この恋が この恋が この夜が
ずっと前から僕らを
待っていた、待っていた
最初で最後だと思っているんだ
この恋が この恋が この声が
この恋が この恋が この夜が
最後まで、”君”を想う気持ちとこの恋に対する覚悟の気持ちが力強く歌われています。
これが最後の恋。
“君”は運命の人。
そうやって目の前の恋に本気で向き合う男の、真っ直ぐすぎる恋物語が描かれていました。
そして何度も繰り返される”この恋が”というフレーズは、”君”のことが頭から離れなくなっている主人公の気持ちを追体験させるように聴く人の頭に入り込み、何度も口付さみたくなってしまいます。
ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら、この曲『洗濯機と君とラヂオ』を聴いてみて下さい!
はっとりさんが描く独特な愛情表現の世界を思いっきり体感できるはずです。
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