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マカロニえんぴつ『レモンパイ』歌詞【意味&考察】始まりそうで始まらない甘酸っぱい恋の歌

マカロニえんぴつ『レモンパイ』歌詞【意味&解釈】|始まりそうで始まらない甘酸っぱい恋

マカロニえんぴつ『レモンパイ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。

この曲は、2ndシングル『レモンパイ』の表題曲としてリリースされた楽曲です

TBSテレビ『王様のブランチ』の10月度エンディングテーマとしても起用されました

始まりそうだけどあえて始めはしない恋。

なぜなら何事にも執着をしない人生の方が幸せに過ごせそうだと思うから

しかし気になってしまったが最後、そう簡単に割り切れるものでもないのです

そんな恋が始まりそうで始まらない歌われています

 

マカロニえんぴつ公式Instagramの投稿から。

 

後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

 

それでは早速『レモンパイ』の歌詞から紹介します。

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

マカロニえんぴつ『レモンパイ』歌詞

楽曲情報

歌手:マカロニえんぴつ
作詞:はっとり
作曲:はっとり
収録:2ndシングル『レモンパイ』
発売日:2018年10月3日(水)

ふざけ切って我に返る
鶴は千年、馬鹿は残念
安らかなロクデナシの午後だ
どうせ何百回も会いに行く支度する

 

迷惑だったりする?

 

ふざけ合って家に帰る
僕はまだちゃんと君をしらない
これ恋かもね、そうだとしたらどうなんだ
きっと神さまだって気付いていないのです

 

君に触りたい
揺れながら少し悲しいキスをしたい
夜の長さに飽きたのだ
甘くて残したレモンパイ

 

ワンツーのステップ・バイ・ステップ
日々 No way、石の上slowで三年目
ゴミクズ、くすぶっておりますわ
へい、オイラ江戸っ子でい
逃げるためだけの酒だぜ?
まじダッセえ、叱ってくれい!ホントに
(こんな事いつまでやってんだって話)

 

君は触りたい?
照れながら少し雑なキスをしよう
あまりに僕ら怖がりで
甘すぎたようだ レモンパイ

 

愛の 歌やけに嘘くせぇな
友だちでいよう

 

君に触ったら終わるかな
終わってしまうかもな
でもすごく触りたい
揺れながら少し悲しいキスをしたい

 

長い夜は一つ折りで二人占めに
甘すぎるくらいがいいね レモンパイ

 

『レモンパイ』歌詞の意味

この曲『レモンパイ』は、恋の始まりを歌った甘酸っぱいラブソング

酸いも甘いも様々な恋を経験してきたからこそ、友達以上の関係に進むことを躊躇してしまう主人公の姿が描かれているようです

決して初恋の甘酸っぱさではなく、この先の結末を憂うからこその葛藤、そしてそこに生まれる甘酸っぱさが丁寧に表現されています

作詞作曲を手掛けたボーカルのはっとりさんは、この曲のタイトル『レモンパイ』について過去のインタビューでこう語っています。

レモンでもないし、アップルパイでもないしなー、っていう甘酸っぱさがちょうどよかったんですよね。
経験っていうわけではないんですが、自分ってこういう人間だよなっていう面を表してるなと思ってるんですよね。今回は恋をテーマにしていますが、何につけても何かに執着しない方が心が楽だなって思うことはあって。
恋が始まる前が楽しいのは、「始まってない」からであって、だからこのままの方がきっといいのにもう一つ先を求めてしまってここまでの何かを失うという。

ちなみに、はっとりさんはレモンパイを実際に食べたことは無いようで、味を想像して歌詞を書き進めていったようです。笑

公式MVの紹介

こちらがYouTubeに公開されている『レモンパイ』公式MV。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

1番:歌詞の意味

まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。

ふざけ切って我に返る
鶴は千年、馬鹿は残念
安らかなロクデナシの午後だ
どうせ何百回も会いに行く支度する

迷惑だったりする?

ここで歌われる”鶴は千年、馬鹿は残念”という言葉は、”鶴は千年、亀は万年”ということわざを文字ったものなのでしょう

元々の意味は”長生きでめでたいこと”。

つまりことわざがそのまま使われていれば、2人の登場人物の関係性がいつまでも末永く続いていくというおめでたい解釈ができるはずでした

しかしこの曲では、”亀は万年”の部分が”馬鹿は残念”に書き換えられているのです

ここで描かれる”馬鹿”というのはきっと、恋心を抱く君に会うたびに照れ隠しのようにおちゃらけてしまう青年のことを表しているのでしょう

相手の気持ちを考えることなく勝手に自分だけで盛り上がってしまう主人公は、いつも君と別れた後に我に返って後悔するのです

君に迷惑をかけているのではないか?と。

君は僕を嫌がっているのではないか?と。

自分がバカバカしく残念な人間に思えてくるのでしょう。そしてそんな自分だからこそ、これまでの恋愛も上手くいかなかったのかもしれないなと感じているのかもしれません

 

続く1番Bメロの歌詞。

ふざけ合って家に帰る
僕はまだちゃんと君をしらない
これ恋かもね、そうだとしたらどうなんだ
きっと神さまだって気付いていないのです

やっぱり今日も、いつものように君とふざけ合って家に帰る。

そしてダラダラとした休日を過ごす。

そんな日々を繰り返す中でも一つ確かなことは、主人公が”君”に恋をしているという事実なのでしょう

表向きにはおちゃらけていながらも、心のどこかではもっとちゃんと君のことを知りたいと思っている自分が存在しているのです。その気持の裏返しが、”僕はまだちゃんと君をしらない”というフレーズに詰め込まれています

これは紛れもなく恋なのです

しかし君は、この僕の気持ちにはきっと気付いていないはず。

だから今はまだ隠しておきたい、気付かれたくないと思っているのかもしれません。その気持の表れがこれまでの主人公のふざけた態度に現れていたのです

 

そして1番サビの歌詞がこちら。

君に触りたい
揺れながら少し悲しいキスをしたい
夜の長さに飽きたのだ
甘くて残したレモンパイ

ここで歌われる”君に触りたい”というフレーズ。

これが主人公の本音なのでしょう

君と触れ合いたい、キスをしたい。好きな人へ抱くこの気持ちは自然な感情。

しかし一見幸せに思われるそんなキスのことを、ここでは”悲しいキス”と歌うのです

なぜならもし君とキスをして恋人同士になってしまったら、いつかきっと君との別れがやってきてしまうことが想像できるから

恋人関係の始まりは”その関係が終わるまでのカウントダウンの始まり”だと言わんばかりに、ネガティブな感情を抱いているのです

それは主人公のこれまでの経験からくる勘のようなものなのかもしれません。

どんな選択肢を選んでも心が苦しめられるような状況の中で、主人公はもがき悩み続けているのでしょう

決して初恋の味ではなく、沢山の恋を経験してきたからこその甘酸っぱさに主人公はやりばのない気持ちを抱えているのです

 

 

2番:歌詞の意味

2番は冒頭ラップ部分の歌詞から。

ワンツーのステップ・バイ・ステップ
日々 No way、石の上slowで三年目
ゴミクズ、くすぶっておりますわ
へい、オイラ江戸っ子でい
逃げるためだけの酒だぜ?
まじダッセえ、叱ってくれい!ホントに
(こんな事いつまでやってんだって話)

君に触れたい近づきたいという本音がありながら、一向に大きく踏み出せずにいる主人公

どこまでも受け身で、日々奇跡のような良い出来事が起きることを待ちながら、結局いたずらに時間だけが過ぎている様子をが”日々 No way、石の上slowで三年目”という遊び心満載の言葉で表現されているのだと思います

そして”ゴミクズ”という強烈な言葉はまさに、主人公が自分自身のことを表現した言葉なのでしょう。

そうやっていつまでもくすぶっている自分に対して心底うんざりしているのです。

しかし結局そんな情けない自分と向き合うことはなく、現実から逃げるためにお酒を浴び続ける主人公の姿が描かれています

それは自分ですらも呆れしまうほど見苦しい姿なのです

 

そして2番サビの歌詞がこちら。

君は触りたい?
照れながら少し雑なキスをしよう
あまりに僕ら怖がりで
甘すぎたようだ レモンパイ

ここでは決して直接君に伝えることは出来ない、主人公の心の中の声が描かれています

僕は君に触りたけれど君は僕に触りたいと思う?と問うのです。

君も同じ気持ちだったら嬉しいなと思っているのでしょう。

そしてもしそれが本当で互いに気持ちを確かめ合えたならば、君と甘いキスをする

それこそが主人公の理想の流れなのですが現実はそう簡単にはいきません

不確定な未来を必要以上に怖がるあまり、一向に前に進むことが出来ずにいるのです

 

その後Cメロの歌詞が続きます。

愛の 歌やけに嘘くせぇな
友だちでいよう

今の主人公には、ハッピーエンドを迎えるラブソングのあれもこれもがやけに薄っぺらく嘘くさく聞こえてしまうようです。

そんな簡単に恋が上手くいくならばこんなに苦労はしていないんだと言わんばかりに、投げやりになっているのかもしれません

結局主人公はこの恋を前に進めることを諦め、君とは友達でいることを選択するのです

それは決して100%納得のいく答えではなく苦渋の決断なのでしょう

この関係性が終わってしまう悲しみを想像すると、イチかバチかでハッピーエンドを迎える選択よりも、確実にバッドエンドを逃れる選択をせざるを得なかったのかもしれません

 

そしてラスサビの歌詞がこちら。

君に触ったら終わるかな
終わってしまうかもな
でもすごく触りたい
揺れながら少し悲しいキスをしたい

長い夜は一つ折りで二人占めに
甘すぎるくらいがいいね レモンパイ

君とはずっと友達関係でいようと決断したはずなのに、やっぱり君と友達以上の関係性を築きたいと望んでしまう主人公の姿が描かれます

君に触ったら終わってしまうかな?

それは嫌だけど凄く触りたいな。

一度恋心を抱いてしまったが最後、心の葛藤がいつまでも続いてしまうのです

最後の二行についてはセルフライナーノーツの中でこう語られています。

最後の二行には彼の選んだ決断が描かれているが、その解釈は委ねたい。

僕はこの二行について、自分の欲求を抑えることが出来なかった主人公の姿が描かれているのではないかと解釈しました

2人の関係を終わらせることなく君に近づく方法、それは曖昧な関係のまま身体を重ねてしまうことなのかもしれません

それは主人公の心の弱さゆえの選択なのでしょう。

禁断の恋が始まってしまう予感を漂わせてこの曲は終わっていきます

 

 

ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら、そしてこの先の2人の関係を想像しながら、この曲『レモンパイ』を聴いてみて下さい!

胸がギュッと締め付けられるような甘酸っぱさが感じられること間違いなしです

 

『レモンパイ』収録作品

 

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