Official髭男dism(ヒゲダン)『HELLO』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、3rd EP『HELLO EP』の表題曲としてリリースされた楽曲。
フジテレビ系『めざましテレビ』のテーマソングとしても起用されました。
まさに朝一番に聴くのにぴったりな、力強いエネルギーが感じられる一曲になっています。
Official髭男dism(ヒゲダン)公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『HELLO』の歌詞から紹介していきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Official髭男dism『HELLO』歌詞
歌手:Official髭男dism
作詞:藤原聡
作曲:藤原聡
収録:3rd EP『HELLO EP』
発売日:2020年8月5日(水)
アンバランスなBGM
歌い出した僕ら
それだけの事が嬉しいのは
お世辞も背伸びも要らないただの僕らで
そのままでいいって 信じられたから
あのビルの屋上見下ろす
街中の景色でも敵いやしない感動
作ろう君と産声のようなハーモニーを
HELLO 360度
僕らを包むこの世のBeautiful
思わず忘れたよ
無傷で生きるバリアを張ってたってことを
そんなものもう必要ないと
気付かせてくれた僕のヒーロー
笑い合えただけで
どうにもならないほど溢れるありがとう
それぞれの迷路の見取り図を
僕ら互いの掌に委ねあってさ
人生に迷うたびに
不安や幸せの位置を見失わないよう
確認しようよ
インスタントの友情 ほころぶ
迫りくる本性 狂ってく感情
傷を 癒そう
孤独に飲まれてしまう前に
窓から差し込む太陽
そんな風に君をあたためるよ
後ろ指をさされ 正気の沙汰でないと 揶揄されたとしても
疑心暗鬼で凍てつく心を
溶かしきったら続きを話すよ
ありふれた言葉じゃ
もう表せないほどに猛る思いを
あのビルの屋上見下ろす
街中の景色は1つの模様
さあ 探ろう君と
得体のしれない世界を 歩いてこう
HELLO 360度
僕らを包むこの世のBeautiful
思わず忘れたよ
無傷で生きるバリアを張ってたってことを
決まり文句も座右の銘も
何も持ってない素朴なヒーロー
笑い合えただけで
どんな場所へも肩を並べて行けるよ
HELLO HELLO HELLO
何度でも言うよHELLO
『HELLO』歌詞の意味&魅力
この曲のタイトル『HELLO』が大文字なのは、どっしりとした力強さを表現したかったからなのだそうです。
Vo.藤原さんはこの曲について、過去のインタビューでこのように語っていました。
この曲で大事にしたかったのは、ともに日々を生きていくときの心強さなんですよね。助けてもらってばかりではなく、自分もその人たちの力になりたい。それは言い換えると切磋琢磨ということで、あくまでも対等。だから、肩を並べて歩くときにどんな憂鬱が降りかかろうとも、それを跳ね除けていけるような、どっしりと大きく構えていられる曲であってほしかったんです。
どんなに髭男というグループが有名になって多くの人に曲が届くようになっても、楽曲制作中は部屋で一人孤独との戦い。
そんな日々を過ごす中で、共に前に進んでいく仲間の大切さを心から実感したそうです。
そういった意味で、この曲の”歌詞”と”メロディ”と”グルーヴ感”のそれぞれが調和することで『HELLO』という曲は成り立っているのだとか。
言わばそれらが三位一体であり、共に前に進んでいく仲間たちを表現しているのです。
公式MVの紹介
YouTubeに公開されている公式MVがこちら。
ここからは歌詞解説をしていきます。
今回考察していく『HELLO』の歌詞では、Official髭男dism自身が主人公として描かれている、という前提で進めていきたいと思います。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
アンバランスなBGM
歌い出した僕ら
それだけの事が嬉しいのは
お世辞も背伸びも要らないただの僕らで
そのままでいいって 信じられたから
このパートでは、Official髭男dismというバンドを築き上げてきた4人の関係性についてが歌われていきます。
冒頭で登場する”アンバランス”という言葉は、多くの場合ネガティブな意味合いで使われることが多い言葉。
それを踏まえて”アンバランスなBGM”というフレーズを言い換えてみると、”不揃いなBGM”とも言い換えられるかもしれません。
それはアーティストが奏でる音楽としては、間違っても表に出したくないような、完成度の低い恥ずかしいモノとして捉えることができそうです。
しかしこのパートでは、そんな不格好な音楽を歌えることだけで嬉しいのだと歌われます。
彼ら(ヒゲダン)は、今いるメンバー4人皆で歌えることこそに喜びを感じているのです。
なぜならその関係性は唯一無二のものであり、心と心が通い合った信頼できる仲間だから。4人でいるときだけは、心穏やかにありのままの自分でいられるのかもしれません。
そしてそんな自分たちに皆が誇りを持ち、互いに互いを信頼しあえているのです。
まさに理想的で最高のチームですよね。
続く1番Bメロの歌詞。
あのビルの屋上見下ろす
街中の景色でも敵いやしない感動
作ろう君と産声のようなハーモニーを
このパートで歌われるのは、ヒゲダン自身が音楽に捧ぐ思いと決意になります。
ビルの屋上を見下ろせるほどに高いところから眺める街の景色は、おそらく絶景であり感動的な世界が広がっているはず。
しかし、その感動をも上回るほどの音楽を、これから僕たちヒゲダンは創り続けていくんだ!という決意が歌われるのです。
それは同時に、この4人が力を合わせれば必ずそれが成し遂げられるのだという、自信と信頼の現れなのかもしれません。
そして1番サビの歌詞がこちら。
HELLO 360度
僕らを包むこの世のBeautiful
思わず忘れたよ
無傷で生きるバリアを張ってたってことを
そんなものもう必要ないと
気付かせてくれた僕のヒーロー
笑い合えただけで
どうにもならないほど溢れるありがとう
自分の周りにいる大切な仲間と共に、切磋琢磨生きていくということは、360度どこを見渡しても美しい景色が広がっている世界にいるのと同じことなのだと歌われます。
それは即ち、それだけ素晴らしいことなのだということ。
人間というのは気付かぬ内に、自分が傷つかないように無難に生きようとしてしまう生き物ですが、心許せる仲間の存在はそんな自分のバリアを壊してくれるのです。
そしてそのバリアが壊れた時、本当の意味でありのままの自分が引き出され、心から人と笑い合える人生を歩めるのかもしれません。
心許せる仲間がいれば、自分を取り繕って生きる必要なんて無い。
ここで歌われる”僕のヒーロー”とは、そんな事実に気付かせてくれた”仲間”のことであり、彼らに対する溢れるほどの感謝が表現されています。
そして僕たちリスナーも、自分たちの”ヒーロー”を思い浮かべながら曲を聴いてみると、彼ら彼女らへの感謝の気持ちが溢れ出てくるかもしれません。
2番:歌詞の意味
冒頭Aメロ部分の歌詞から。
それぞれの迷路の見取り図を
僕ら互いの掌に委ねあってさ
人生に迷うたびに
不安や幸せの位置を見失わないよう
確認しようよ
ここで歌われる”それぞれの迷路”という言葉は、”それぞれの人生”とも言い換えることができそうです。
そしてそれらを”互いに委ね合う”ということは即ち、仲間同士で人生の目標や指針を互いに共有し合って生きるという意味になります。
心許し合える本当の仲間ならば、それぞれのビジョンを共有し合い、一人ひとりが幸せに感じることや不安に感じることをしっかりと共有していこうよ!と言っているのではないでしょうか。
そうやって互いに本音を包み隠さず伝え合うことで、真に強固なチームが生まれ、その結果として素晴らしい音楽が生まれるのかもしれません。
そしてそれは、ヒゲダンのメンバー間だけに言えることではなく、この曲を聴く人それぞれの周りに存在する全ての人間関係にも当てはまりそうですよね。
続く2番Bメロの歌詞。
インスタントの友情 ほころぶ
迫りくる本性 狂ってく感情
傷を 癒そう
孤独に飲まれてしまう前に
ここで歌われるのは、2番Aメロで歌われたものとは真逆の関係性について。
冒頭”インスタントの友情”という言葉が登場しますが、これは”その場限りの取り繕いの友情”とも捉えられます。
そんな関係性はすぐに破綻し、畳み掛けるように不安や孤独感が襲ってくるのだと言っているのです。
良い人(仲間)だと思っていたのに次第に本性が暴かれていき、実は悪人だったということが後に明らかになるというシチュエーションは、誰にでも起こりうることだと思います。
しかし、そういった失敗のほとんどが軽はずみな友情から生じているものであり、そんな失敗は防げるのだと教えてくれているのかもしれません。
そんな失敗をして孤独に飲み込まれてしまう前に、互いの本音を包み隠さず明かしておこうと、伝えてくれているのだと僕は捉えました。
そして2番サビの歌詞がこちら。
窓から差し込む太陽
そんな風に君をあたためるよ
後ろ指をさされ 正気の沙汰でないと 揶揄されたとしても
疑心暗鬼で凍てつく心を
溶かしきったら続きを話すよ
ありふれた言葉じゃ
もう表せないほどに猛る思いを
心許せる仲間たちが、自分の周りに張っていたバリアを壊してくれたように、僕も皆の為に精一杯に生きていくのだという決意が歌われているような気がします。
もし僕に対して、不信感や不安を感じることが少しでもあるときは、じっくりとその不安が取り除かれるまで向き合うのだと言っているのではないでしょうか。
そうやって一つづつ不安を取り除きながら前に進んでいく姿勢が、Official髭男dismというバンドの在り方なのです。
ヒゲダンが魅力的な音楽を生み出し続けられるのは、互いに本音をぶつけ合い、包み隠さずに全てを明らかにしてくその姿勢があるが故なのかもしれませんね。
その後Cメロの歌詞が続きます。
あのビルの屋上見下ろす
街中の景色は1つの模様
さあ 探ろう君と
得体のしれない世界を 歩いてこう
ここで歌われる”街中の景色”とは、メンバーひとりひとりの”人生”を比喩的に表現した言葉のような気がします。
それぞれの人生は当事者からすると、迷路のように複雑でぐちゃぐちゃに絡まっているように感じられますが、少し遠くから眺めてみると、それは美しく一つの模様(Official髭男dism)をしっかりと作り出しているのかもしれません。
だからこそ未来に怯える必要はなく、ただ自分たちを信じ、複雑に見える世界の中を一緒に少しずつ前に進んで行こう!と伝えているのです。
そしてラスサビの歌詞がこちら。
HELLO 360度
僕らを包むこの世のBeautiful
思わず忘れたよ
無傷で生きるバリアを張ってたってことを
決まり文句も座右の銘も
何も持ってない素朴なヒーロー
笑い合えただけで
どんな場所へも肩を並べて行けるよ
HELLO HELLO HELLO
何度でも言うよHELLO
知らず知らずの内に、自分を取り繕って生きていたということに気付かせてくれた仲間たちは、決してスーパースターの様な人間ではありません。
彼らははたから見れば普通の人間なのですが、主人公からするとそんな彼らの存在はヒーローのように輝いているのです。
何も持っていなくてもいい。ただ何気ない日常の中で笑い合えることが出来る人が周りにいるという事実が、とても幸せなことなのだと思います。
そんな彼らさえいれば、どこまでも遠くまで進んでいけるような気がするのです。
そして最後に何度も繰り返される「HELLO」という言葉は、”新しい世界への掛け声”だと作詞作曲を手掛けたVo.藤原さん自信が語っていました。
この曲『HELLO』は、切磋琢磨する仲間たちへの感謝を示した曲であると同時に、これから先もこの仲間たちと未来を切り拓いていくんだという決意の曲でもあるのです。
再会の合言葉
新しい世界への掛け声
渾身のHELLOが配信開始です!!
よろしくお願いします????
でっかい所で響かせたい歌です。 https://t.co/aOxa2LkPYQ— 藤原聡 (@satoshi_higedan) July 23, 2020
ぜひ、歌詞の意味にも注目して『HELLO』を聴いてみて下さい!
何気ない日常の中で笑い合える仲間の大切さに気付かせてくれる一曲です。
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