Official髭男dism(ヒゲダン)『ミックスナッツ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、7th配信シングル『ミックスナッツ』としてリリースされた楽曲。
テレビアニメ『SPY×FAMILY』のオープニング主題歌として書き下ろされました。
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歌詞には一体どんな意味が込められているのでしょうか。
一つづつ紐解いていきたいと思います。
Official髭男dism(ヒゲダン)公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『ミックスナッツ』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
動画解説:『ミックスナッツ』歌詞考察してみた
このブログの内容は下記の動画でも解説中!
Official髭男dism『ミックスナッツ』歌詞
歌手:Official髭男dism
作詞:藤原聡
作曲:藤原聡
収録:7th配信シングル『ミックスナッツ』
発売日:2022年4月15日(金)
袋に詰められたナッツのような世間では
誰もがそれぞれ出会った誰かと寄り添い合ってる
そこに紛れ込んだ僕らはピーナッツみたいに
木の実のフリしながら 微笑み浮かべる
幸せのテンプレートの上
文字通り絵に描いたうわべの裏
テーブルを囲み手を合わすその時さえ
ありのままでは居られないまま
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけの
Home, you know?
噛み砕いても無くならない
本音が歯に挟まったまま
不安だらけ 成り行き任せの
Life, and I know
仮初めまみれの日常だけど
ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
化けの皮剥がれた一粒のピーナッツみたいに
世間から一瞬で弾かれてしまう そんな時こそ
曲がりなりで良かったらそばに居させて
共に煎られ揺られ踏まれても
割れない殻みたいになるから
生まれた場所が木の上か地面の中か
それだけの違い
許されないほどにドライなこの世界を
等しく雨が湿らせますように
時に冷たくて騒がしい
窓の向こう You know?
星の一つも見つからない
雷に満ちた日があってもいい
ミスだらけアドリブ任せのShow, but I know
所詮ひとかけの日常だから 腹の中にでも流して寝よう
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけの
Home, you know?
とっておきも出来合いも
残さずに全部食らいながら
普通などない 正解などない
Life, and I know
仮初めまみれの日常だけど
ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
この一掴みの奇跡を 噛み締めてゆく
『ミックスナッツ』歌詞の意味&魅力
この曲『ミックスナッツ』に込められたメッセージをひと言で表すならば、”本当に大切なものは何?“ということになります。
本物とか偽物とか、正解とか不正解とか、それって生きる上で本当に重要なことなんだっけ?と問題提起していくのです。
アニメタイアップの為に書き下ろされた楽曲ということで、物語に寄り添った歌詞が描かれているのですが、まさにアニメ『SPY×FAMILY』で描かれるのは偽物の家族の物語。
父と母と子の3人それぞれが、互いに素性を隠したまま偽物の家族を演じる中で、少しずつ本物の家族のような絆も芽生えてくるのです。
作詞を手掛けたボーカルの藤原さんはこの曲について下記のように語っています。
アーニャがピーナッツが好きと言う話が、子どもながらに渋くて良いなと思ったことがあって。普段自分もよく口にしているミックスナッツの中にピーナッツが入っているなと不意に思い調べてみたら、見た目は似ていても木から生えるナッツと地面の下で育つピーナッツとで、ピーナッツだけは見た目は似ていても本当は違う種類だと分類されていたんです。
それが今回の作品のテーマである、正体を隠しながら偽物の家族を演じ、本当の家族の様に何かに立ち向かって行く面白さがあるというところ、そして本物かどうかよりも自分のもとに訪れる幸せや喜びがあればそれだけで良いのではと言うことを感じ、作品に想いを馳せながら制作しました。
生きる上で”本当に大切にすべきもの”について、深く考えさせられるような楽曲です。
歌詞の意味を紐解きながら、ぜひ皆さんも自分なりの考察をしてみて下さい。
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公式MVの紹介
YouTubeに公開されている公式MVがこちら。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
袋に詰められたナッツのような世間では
誰もがそれぞれ出会った誰かと寄り添い合ってる
そこに紛れ込んだ僕らはピーナッツみたいに
木の実のフリしながら 微笑み浮かべる
主人公が生きるこの世界のことが<袋に詰められたナッツ>に例えて歌われます。
ナッツは人間のことを比喩的に表した言葉であり、彼らは社会という<袋>の中で肩を寄せ合いながら生きているということです。
ちなみに”nuts”は口語で「狂っている、おかしい」という意味でも使われるので、もしかすると皮肉的な意味も込められているのかもしれません。
そして、そんな社会の中に潜入する主人公は<ピーナッツ>みたいだと歌われます。
先ほど紹介した藤原さんの公式コメントにもありましたが、ミックスナッツに入っているピーナッツは正式な分類上ナッツではありません。
一見ナッツのように見えて実は偽物であるピーナッツのように、主人公は一見一般人に見えるスパイなのです。
続く1番Bメロの歌詞。
幸せのテンプレートの上
文字通り絵に描いたうわべの裏
テーブルを囲み手を合わすその時さえ
ありのままでは居られないまま
アニメの中で主人公は、偽物の家族を演じながら様々な任務に取り組みます。
<幸せのテンプレート>とは作られた幸せということであり、あくまで筋書き通りに幸せな家族を演じているということ。
主人公の本当の目的は<うわべの裏>、すなわち取り繕った姿の裏側にあるのです。
もちろんスパイである以上は協力者である偽物の家族に対しても素性は隠します。
どれだけ月日が経とうと、一家団欒の食事中でさえありのままの自分でいられる時間は一切ありません。
主人公はそんな状況に対して、心のどこかでは葛藤を抱えているのではないでしょうか。
そんな心情が<居られない>という言葉から感じられます。
その言葉の前には”本当はありのままで居たいけれど”という言葉が隠れていそうです。
そして1番サビの歌詞がこちら。
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけの
Home, you know?
噛み砕いても無くならない
本音が歯に挟まったまま
不安だらけ 成り行き任せの
Life, and I know
仮初めまみれの日常だけど
ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
<隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけ>とは、血の繋がりのない人たちがバラバラに集まり、素性を隠して家族を演じている主人公たちを表した言葉。
そんな彼らの間には確実に少しずつ絆や愛情が芽生え始めているのです。
その後続く<Home, you know?>を和訳するならば「ここは私の家だよね?」というイメージでしょうか。
不安をまとったその言葉が彼らの正直な心の声なのだと思います。
決して誰も言葉にはしないものの、彼らの関係性は仮初めの家族の域を超えているのです。
それぞれの人生を歩みながらも、夜になれば皆がこの家に帰ってくるという事実に変わりはありません。
そんな日々の積み重ねが<幸せのテンプレート>を”本物の幸せ”に昇華させたのだと思います。
そしてラストの<胃がもたれてゆく>という言葉はネガティブな表現にも見えますが、それは例え偽りの家族だったとしても、そこに居られる喜びや幸せを感じられるだけでお腹いっぱい(満足)なのだということではないでしょうか。
本物の家族である必要などないから、せめて今目の前にある幸せは大切にしたいという主人公たちの心の声が、このパートでは歌われていたのだと思います。
2番:歌詞の意味
冒頭2番Aメロ部分の歌詞から。
化けの皮剥がれた一粒のピーナッツみたいに
世間から一瞬で弾かれてしまう そんな時こそ
曲がりなりで良かったらそばに居させて
共に煎られ揺られ踏まれても
割れない殻みたいになるから
冒頭の<化けの皮剥がれた>とは”正体がバレた”という意味になります。
スパイである主人公は、その正体がバレた瞬間に世間から敵とみなされてしまうのです。
しかし、そんな時こそ<そばに居させて>と仲間たちから優しい言葉が投げかけられます。
その言葉からは、世界中を敵に回したとしても絶対に守り抜きたいという強い意志が感じられますよね。
<曲がりなり>とあるように彼らは本物の家族ではないものの、そこに存在する絆は確かなものなのです。
むしろ本物の家族を超えた関係性とも言えるのではないでしょうか。
このパートの歌詞からは、本当に大切にすべきものについて深く考えさせられます。
本物か偽物かよりももっと大事なことがあるのかもしれません。
続く2番Bメロの歌詞。
生まれた場所が木の上か地面の中か
それだけの違い
許されないほどにドライなこの世界を
等しく雨が湿らせますように
<生まれた場所が木の上>なのがナッツであり、<地面の中>で生まれるピーナッツはナッツ類には分類されません。
見た目も味も限りなくナッツに似ているにも関わらず、生まれた場所が違うだけで仲間外れにされているのです。
そしてそれはナッツに限った話ではなく、人間界でも同じような現象が起きています。
“出る杭は打たれる”という言葉もありますが、この世界では少しでも人と違う部分があるだけで除け者にされてしまうことがあるのです。
このパートでは、そんな世界のことをカラカラに乾いた<ドライな世界>に例えています。
カラカラに乾いた世界に潤いを与えたい!というのがこのパートのメッセージなのです。
それは即ち、誰かの正解を押し付けられるような世界であってほしくないということなのではないでしょうか。
そして2番サビの歌詞がこちら。
時に冷たくて騒がしい
窓の向こう You know?
星の一つも見つからない
雷に満ちた日があってもいい
ミスだらけアドリブ任せのShow, but I know
所詮ひとかけの日常だから 腹の中にでも流して寝よう
ここではアニメ『SPY×FAMILY』に登場する学校(イーデン校)にちなんだ歌詞が綴られます。
イーデン校にはいくつか特徴的な校則が存在するのですが、その鍵になるのが<星>と<雷>という言葉。
善い行いをしたときに<星(ステラ)>という勲章が与えられ、反対に悪い行いをした場合には<雷(トニト)>という罰点が与えられるのです。
そして雷(トニト)が8つたまると即退学処分になります。
それらを踏まえて考察すると、<星の一つも見つからず><雷に満ちた日>とは”校則を破りまくる日”と捉えられそうです。
それは通常とても悪い1日のように思えますが、このパートではネガティブに捉えることはありません。
むしろそんな日があったっていいじゃないかと肯定する声さえ聞こえてくるのです。
校則は所詮学校の中で定められた正解に過ぎず、それが人生の正解だとは限らないのだというメッセージなのではないでしょうか。
ちょっとしたミスや過ちに振り回される日々を生きるのではなく、自分なりの正解を追い求めて生きていけ!と言われているように感じられます。
最後はラスサビの歌詞で終わります。
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけの
Home, you know?
とっておきも出来合いも
残さずに全部食らいながら
普通などない 正解などない
Life, and I know
仮初めまみれの日常だけど
ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
この一掴みの奇跡を 噛み締めてゆく
この世界には本当の意味での”普通”や”正解”なんてありません。
誰かにとっての正解は、他の誰かにとっては不正解になることもあります。
そして、“本物”か”偽物”かも大した問題ではありません。
価値のない”本物”もあれば、価値ある”偽物”だって存在します。
そんな世界の中でも確かなのは、今ココに僕が居てあなたが居るという奇跡のような真実なのです。
その真実にこそ価値があるのだ!ということを教えてくれているのではないでしょうか。
少なくとも主人公は、その奇跡を抱きしめて生きていくと決めているのだと思います。
ぜひ歌詞の意味を踏まえた上で、改めて『ミックスナッツ』を聴いてみてください。
アニメ『SPY×FAMILY』ファンにとってはたまらない歌詞でしたね!
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