Official髭男dism(ヒゲダン)『異端なスター』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、3rdミニアルバム『レポート』の3曲目に収録された楽曲。
作詞作曲を手掛けたVo.藤原さんが、自分がバンドをやる上で大事にしてる信念みたいなものが詰まっていると語るこの曲は、多くの髭男ファンに支持される大人気曲です。
Official髭男dism(ヒゲダン)公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『異端なスター』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
動画解説:『異端なスター』歌詞考察してみた
このブログの内容は下記の動画でも解説中!
Official髭男dism『異端なスター』歌詞
歌手:Official髭男dism
作詞:藤原聡
作曲:藤原聡
収録:3rdミニアルバム『レポート』
発売日:2017年4月19日(水)
ねえ聞いて
面白くなけりゃダメで
見た目が良くなきゃダメで
そうやって選ばれたスター 人気者さ
僕らは後ろをついてまわって
照らすライトの1つとなって
それが「人生」醜いリアルだ
いつからか
薄っぺらい友情や
寂しさ予防の恋愛があふれかえる街で
非難の声恐れて
無難な生き方貫いて
自分らしさにさえ無関心になって
「平等だ」って嘘ついた 頭を撫でられ喜んだ
いい子になんてならないで!
『調子にのって出しゃばった火をつけ回る異端なスター』
そんな汚名着せられてもいいから
どうか 叫んで 歌って
何か変えたいなら どうか 歌って
ねえ聞いて
空気が読めなきゃダメで
頭が良くなきゃダメで
そうやって選ばれたスター 敵わないな
僕らは後ろをついてまわって
悔し涙を隠して笑って
これが「人生」だなんて 醜いリアルだ
いつからか
失敗ばっか重なって
自信をなくして落ち込んで
目立つことが怖くなって
尖ってるやつを馬鹿にして
だけど何処か羨ましくて
鏡の前でだけ妄想に精を出して
「幸福だ」って意地張った
悲しくて1人泣いていた
そんな夜から逃げないで
『愛情求めさまよった天真爛漫なディザスター』
そんな自分が好きなら胸張っていいから どうか 歌って
君なら出来るから どうか 歌って
薄っぺらい友情や
寂しさ予防の恋愛があふれかえる街で
非難の声恐れて
無難な生き方貫いて
自分らしさにさえ無関心になって
「平等だ」って嘘ついた
頭を撫でられ喜んだ
いい子になんてならないで
『調子にのって出しゃばった火をつけ回る異端なスター』
そんな汚名を着せられてもいいから どうか叫んで 歌って
何か変えたいなら どうか 歌って
愛を持って「声」と「言葉」で聞かせてよ
怖がらずに どうか 叫んで 歌って
『異端なスター』歌詞の意味
この曲『異端なスター』は、Vo.藤原さんの実体験を元に制作された楽曲。
ドラマーとして活動していた藤原さんが、ボーカルに転向して髭男を結成すると決めたとき、周りの人たちからは「やめとけ」「調子乗るな」などと多くの批判を浴びたそうです。
そんな言葉に抗うようにして生まれたのがこの曲なのだとか。
過去のインタビューで藤原さんは『異端なスター』について以下のように語っています。
新しいことを始める時だったり、自分が本当にやりたいことに対する周囲の批判に負けず、しっかり主張していくべきというメッセージを込めました。
ライブではお馴染みのこの曲は、歌詞もメロディもその全てが聴く人の心に響く名曲。
新しい挑戦をしたいけれど中々一歩目が踏み出せない人や、自分を変えたいと思っている人にぜひ聴いていただきたい一曲となっています。
自分らしく生きる勇気を授けてくれるはずです。
公式映像の紹介
YouTubeに公開されている公式映像がこちら。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
ねえ聞いて
面白くなけりゃダメで
見た目が良くなきゃダメで
そうやって選ばれたスター 人気者さ
僕らは後ろをついてまわって
照らすライトの1つとなって
それが「人生」醜いリアルだ
ここで描かれるのは誰もが憧れるような人気者の分かりやすい特徴。
そしてそんな人気者に憧れる人物こそが、この曲の主人公になります。
しかし主人公は、その憧れはいつまでも叶うことのない幻想だと感じている様子。
人気者はみんな面白くて見た目がいいけれど、僕はそんな人間ではない。
だからきっと僕は、一生人気者の引き立て役で終わるのだと絶望しているのです。
目の前に立ちはだかる厳しい現実。生まれたときからほぼ運命が決まっている出来レースのような人生に、嫌気が差しているのかもしれません。
続く1番Bメロの歌詞。
いつからか
薄っぺらい友情や
寂しさ予防の恋愛があふれかえる街で
非難の声恐れて
無難な生き方貫いて
自分らしさにさえ無関心になって
出来レースのような人生に絶望した主人公は、次第に自分に対する自信を無くしていきます。その結果、嫌われないように生きることに一生懸命になってしまうのです。
そしてそれは、この曲の主人公に限った話ではありません。
この世界に生きる人のほとんどが、失敗を恐れて無難な生き方を選択しているはず。そこに自分らしさなどなく、ただ周りの顔を伺いながら生きるロボットのようだと歌われます。
心からそんな生き方を望んでいる人はきっと居ないはずなのに、現実は違うのです。
本当にそれでいいのだろうか?
理不尽な世の中だからと諦めてしまって良いの?自分らしさを捨ててしまって良いの?
この曲を聴く人に向けて、髭男からそんな問いが投げかけられている様な気がします。
続く1番サビの歌詞。
「平等だ」って嘘ついた 頭を撫でられ喜んだ
いい子になんてならないで!
『調子にのって出しゃばった火をつけ回る異端なスター』
そんな汚名着せられてもいいから
どうか 叫んで 歌って
何か変えたいなら どうか 歌って
多くの人たちは、人は皆平等な生き物だと教えられて育ちます。
そしてまた誰かに「人は皆平等だ」と伝えると褒めてもらえるのがこの世界。
しかし、それでいいのだろうかと問題提起がなされるのです。そして畳み掛けるように、そんないい子になる必要はないのだ!と歌われます。
もし自分が憧れるモノがあるのなら、その理想像をがむしゃらに追いかけてほしい!というのがVo.藤原さんの本音なのです。そしてそれは彼の実体験を踏まえての言葉。
今でこそそうやって歌っていますが、AメロBメロ部分で歌われたように、昔から前向きだった訳ではありません。
しかし、そんな藤原さんが率いる髭男がスターダムにのし上がれたのは、沢山の批判を浴びながらも自分を信じて突き進んできた結果に他ならないのです。
自分らしさを押しころしてまで無難に生きるのであれば、調子に乗ってでしゃばるくらいのほうがマシだと、そのとき身を持って体感したのだと思います。
だからこそ、この曲を聴く人たちにもきっと出来るはずだと。何か変えたいと思っているなら、どうか勇気を持ってレールから逸れてみよと背中を押してくれるのです。
思い切って慣れ親しんだ世界から一歩でも抜け出してみると、意外と身近にチャンスは転がっているのかもしれません。
2番:歌詞の意味
冒頭Aメロ部分の歌詞から。
ねえ聞いて
空気が読めなきゃダメで
頭が良くなきゃダメで
そうやって選ばれたスター 敵わないな
僕らは後ろをついてまわって
悔し涙を隠して笑って
これが「人生」だなんて 醜いリアルだ
このパートも1番Aメロ部分と同様に、誰もが憧れるような人気者の分かりやすい特徴が歌われています。そしてそんな人気者に憧れる人物こそがこの曲の主人公。
人気者になれる人たちは皆、空気を読むのが得意で頭がいい人たちばかり。自分はそんな彼らの足元にも及ばないなと、主人公は肩を落とすのです。
人生は理不尽なもので、生まれたときから運命がある程度決まってしまっている。
自分みたいな人間は、一生人気者の後ろについて回って悔し涙を流し続けなければいけないのかと思うと、絶望を感じずにはいられないのかもしれません。
作り笑いを浮かべるのが精一杯の人生なんて望んでいないのに、それが現実なのです。
続く2番Bメロの歌詞。
いつからか
失敗ばっか重なって
自信をなくして落ち込んで
目立つことが怖くなって
尖ってるやつを馬鹿にして
だけど何処か羨ましくて
鏡の前でだけ妄想に精を出して
今でこそ人生に絶望している主人公も、かつては夢見て輝く若者だったのかもしれません。
しかし、失敗を重ねるうちに少しずつ自信を失い、いつのまにか挑戦することを諦めてしまっていたのです。
自分には才能がないのかもしれない。
また失敗してしまうかもしれない。
そんな言葉がいつも頭の中をよぎるようになったのだと思います。
そして自分が絶望の海に溺れそうになっているとき、かつての自分のように夢見て輝いている人たちを見ると、妬ましく羨ましく思えてくるのです。そしてそんな彼らを馬鹿にする。
自分が叶えられなかったことを実現させている人たちを見ると、どこか気に食わず攻撃してしまうことってありますよね。
それは負け惜しみだということに気が付いていはいるものの、攻撃を辞めることが出来ずに少しずつ心が歪んでいってしまうのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
「幸福だ」って意地張った
悲しくて1人泣いていた
そんな夜から逃げないで
『愛情求めさまよった天真爛漫なディザスター』
そんな自分が好きなら胸張っていいから どうか 歌って
君なら出来るから どうか 歌って
外向きにはいつも幸せそうにしている人だって、夜になれば1人悲しく泣いている。
そんな人たちはきっと多いはずです。この曲の主人公も例外ではありません。
何もかもが上手くいかず、自分の置かれた状況に絶望する毎日は苦しくて仕方がないものですが、そんな現実から逃げないでほしいのだと歌われます。
ここで登場する”歌って”という言葉はVo.藤原さん自身の境遇に重ねて描かれたもので、”自分の夢(やりたいこと)を追い求めて”とも言い換えられそうです。
愛情を求めさまよった日々も何度も失敗を繰り返したことも、そのどれもがいつかきっと美しく輝くものになるはずだから、どうか胸を張って前に進み出してほしい。
そうすれば必ず君もスターになれるはずなのだと、人生に絶望する全ての人たちに向けて最上級のエールが送られます。
そしてそれは、Vo.藤原さんが自分自身に向けた決意の言葉でもあるのです。
(続く3番は1番と同様の歌詞になるので飛ばします)
そして最後はこのフレーズ。
愛を持って「声」と「言葉」で聞かせてよ
怖がらずに どうか 叫んで 歌って
愛情を求めるならば、まずは自分で自分を愛してみよう。そして誰かを愛してみよう。
そうすればきっと回り回って愛される人間(人気者)になれるはずだから。
このパートには、そんな想いが込められているような気がします。
それこそが本物の人気者に共通する条件であり、そう考えると誰にだってスターになるチャンスはあるのです。
自分の容姿や性格に絶望する必要もなければ、人生を悲観的に捉える必要もありません。
愛を持って声高らかに、自分の言葉で夢を叫び続けることができればきっと胸張って前に進めるはずだと、背中をグッと押してくれるのです。
ぜひ歌詞の意味を噛み締めながら、この曲『異端なスター』を聴いてみて下さい!
失敗を恐れずに前に進む勇気を授けてくれる一曲となっています。
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