Aimer(エメ)『STAND-ALONE』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、配信限定シングル『STAND-ALONE』として発表された楽曲です。
日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です』の主題歌にも起用されました。
歪んだ世界の中でも、力強く立ち続ける。
そんなメッセージが込められた一曲。
Aimer公式Twitterアカウントのツイートから。
STAND-ALONEには、絶望も希望も両方こめました。この曲に欠片を入れた、六等星の夜がそうだったみたいに。あなたの解釈で聴いてほしいけど、心配はしないでね。
同じように悲しさも嬉しさも持って、変わらないまま変わってゆく自分がいます。
だからこれがまた始まり。この声が出る限り歌い続けたい! pic.twitter.com/ZqwfZ4y5vU
— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) May 18, 2019
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『STAND-ALONE』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『STAND-ALONE』歌詞
歌手:Aimer
作詞:aimerrhythm
作曲:飛内将大
収録:配信限定シングル『STAND-ALONE』
発売日:2019年5月5日(日)
重ねた夢の隙間 彷徨う
今もまだ 今もまだ
揺らいだ現実全て捨てて
これはまだ夢の中?
生ぬるい夜風と街並み
地下鉄にのみ込まれ
鳴り響く雑踏に溶けて
滲む eyes Neon lights
さよならって君が叫んでる
さよならって今も叫んでる
間違いだらけでも そのドアを開ければいいと
何も変われないなら
哀しい歌 ずっと歌ってもいいの?
Stand alone 歪んだ世界で
Stand alone 描いた世界へ
Bye-Bye 窓辺に月明かりも届かない場所
何もかも投げ出して
暗闇に浮かぶ 星になりたい夜
そうでしょ?
ふらついた足元 指先
目の前の吐息すら
何もかも 本当か嘘かわからない
わかんない
探していたはずの線を
失くしてきたもので書いて
曖昧すぎたのは始まりとルールのせい
もう何も守れないなら
刻んだ名前も 失くしてもいいよ
最初に君がついた嘘
夜明けはくるよと囁き
泣きたいほど あの時間こそが幸せだった
星座すら逃げ出して
一人立ち尽くす 星も見えない夜
Stand alone…
さよならって君が叫んでる
さよならって今も叫んでる
間違いだらけでも そのドアを叩けばいいと
何も変われなくても
哀しい歌 ずっと歌ってもいいと
Stand alone 歪んだ世界で
Stand alone 描いた世界へ
Bye-Bye 窓辺に月明かりも届かない場所
何もかも投げ出して
暗闇に浮かぶ 星になりたい夜
そうでしょ?
『STAND-ALONE』歌詞の意味&魅力
この曲のタイトル『STAND-ALONE』とは、和訳すると『独りで立つ』という意味。
人は時に人生に絶望を感じ、そして時には希望の兆しを感じ取る。
ただどんな時も変わらず時間だけが過ぎていく。
不確定な歪んだ世界の中で独り、少しの希望を頼りに強く進み続けようとする主人公の姿が描かれた夜の歌になります。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『STAND-ALONE』公式MV。
この曲が主題歌を飾るドラマ『あなたの番です』に出演する、女優の原田知世さんと奈緒さんが登場するMVとなっています。
ドラマと歌詞の世界観を表現した今回の映像は、ここから新しい何かが始まりそうな予感をさせる、観る人の感情を揺さぶる作品です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
重ねた夢の隙間 彷徨う
今もまだ 今もまだ
揺らいだ現実全て捨てて
これはまだ夢の中?
“重ねた夢の隙間“と言うのは現実味のない夢の世界のこと。
頭の中に何度も浮かび上がる理想の世界。
それはいつまでも変わることなく、主人公の心の中を彷徨い続けています。
そしてそんな理想とはかけ離れた現実世界。
簡単に思い通りに進んでいくはずもなく、ゆらゆらと歪んだ現実の中を生きているのです。
続くBメロ部分の歌詞。
生ぬるい夜風と街並み
地下鉄にのみ込まれ
鳴り響く雑踏に溶けて
滲む eyes Neon lights
“生ぬるい夜風“と言うのは肌にまとわりつくような不気味さを感じさせるもの。
気持ち悪ささえ感じさせる現実世界の中で、大きな音を立て通過していく地下鉄やせかせかと通り過ぎていく雑踏。
そんな世界の中で取り残されるように立ち尽くす主人公は、少しずつ視界が薄れるように希望の光すら失っていくのです。
そして1番サビの歌詞がこちら。
さよならって君が叫んでる
さよならって今も叫んでる
間違いだらけでも そのドアを開ければいいと
何も変われないなら
哀しい歌 ずっと歌ってもいいの?
Stand alone 歪んだ世界で
Stand alone 描いた世界へ
Bye-Bye 窓辺に月明かりも届かない場所
何もかも投げ出して
暗闇に浮かぶ 星になりたい夜
そうでしょ?
ここで歌われる”君“と言うのは、まさに自分が目指さんとする未来の自分自身。
その未来の自分は「さよなら」と叫ぶのです。
それは、今の自分ではそこに辿り着くことはできないことを意味します。
その叫びはいつまでも消えることなく、主人公の心に鉛のようにのしかかる。
ただ、理想を諦めきれない主人公も同時に存在します。
間違っても良いから突き進もうとする主人公と、きっと変われないんだと未来に失望する主人公が共存しているのです。
この歪みきった世界で孤独と共に生きるのか、それとも少しの希望を頼りに外へ飛び出していくのか、そんな葛藤を胸に、生きることさえ投げ出してしまいたい夜を過ごします。
あらためて、親愛なるみなさんへ。#あなたの番です 主題歌「STAND-ALONE」配信リリースしました。
戻れない場所を、戻らない過去を思って時に1人立ち尽くしながらも、歌い続けたいと願う、今のわたしの“夜の歌”です。
ここから再び、始まりの曲です。
ぜひ、受け取ってください。 pic.twitter.com/YpKx91tTLl— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) May 4, 2019
2番:歌詞の意味
まずは冒頭部分の歌詞から。
ふらついた足元 指先
目の前の吐息すら
何もかも 本当か嘘かわからない
わかんない
次第に目の前が霞む主人公。
これまでの人生で経験した苦しみや悲しみ。
そんな体験が主人公を疑心暗鬼に陥れ、進むべき方向を分からなくするのです。
何もかもが嘘に見えてくる。
真っ暗闇な孤独の世界。
続く2番サビ部分の歌詞。
探していたはずの線を
失くしてきたもので書いて
曖昧すぎたのは始まりとルールのせい
もう何も守れないなら
刻んだ名前も 失くしてもいいよ
最初に君がついた嘘
夜明けはくるよと囁き
泣きたいほど あの時間こそが幸せだった
星座すら逃げ出して
一人立ち尽くす 星も見えない夜
Stand alone…
ここでも理想と現実の間に生きる主人公が描かれます。
“探していたはずの線“というのが主人公が思い描く理想の道。
そして”失くしてきたもの“というのはもう戻ることのない過去のこと。
明るい未来を夢見て進んできたはずなのに、気づけば過去に後悔する日々が続くのです。
いつの日かの少しの希望が懐かしく幸せで、そんな過去を振り返りながらただただ独りで立ち尽くすしかない夜。
たった一人で。
そして間奏を挟みラスサビが続きます。
ラスサビ後半は1番サビと同じ歌詞。
さよならって君が叫んでる
さよならって今も叫んでる
間違いだらけでも そのドアを叩けばいいと
何も変われなくても
哀しい歌 ずっと歌ってもいいと
前半部分もほとんど1番サビと同じフレーズですが、所々表現が変わっているようです。
1番では、自分の進むべき方向に対する迷いが最大限に表現されていたのですが、ここでは少し主人公の覚悟を感じられるような歌詞になっています。
結局誰も助けてくれないのであれば、自分自身で未来を切り開くしかない。
そして、無理に自分を変える必要もないのかもしれない。
そんなことを主人公は感じ始めます。
無理に変わろうとして苦しむくらいならば、いっそのこと今の自分のままで生きていればいいのではないか。
変わろうとするから苦しいのではないか。
そうやって少しずつ前に進むのです。
光と闇を抱えながら生きる主人公。
希望の光が消えた時、これ以上ない暗闇を経験することになるのです。
それでももう一度立ち上がる。
少しずつ少しずつ。
ぜひ歌詞の意味を楽しみながら、この曲『STAND-ALONE』を聴いてみてください!
暗い夜を感じさせる歌詞とは裏腹に、疾走感あふれるサウンドに乗って思わず歌い出してしまいたくなるような一曲です。
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