Aimer(エメ)『Sailing』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
16thトリプルA面シングル『I beg you/花びらたちのマーチ/Sailing』に収録された楽曲。
この曲は、フジテレビ開局60周年特別企画スペシャルドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』の主題歌としても起用されました。
運命に奔走されながらも、今を全力で生き抜こうとする全ての人へ送る、儚くも力強い楽曲となっています。
Aimer公式Twitterアカウントのツイートから。
『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』素晴らしい作品の主題歌を歌えて、光栄でした。すべての関係者の皆様と、いつも応援してくれるみなさんに、心から感謝します。「Sailing」が、彼らのように不確かな旅の途中にいる、今を生きているあなたに、これからも寄り添えたら嬉しいです。Aimer #レミゼラブル pic.twitter.com/tNDrmNXWyS
— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) January 6, 2019
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『Sailing』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『Sailing』歌詞
歌手:Aimer
作詞:aimerrhythm
作曲:飛内将大
収録:16thシングル『I beg you/花びらたちのマーチ/Sailing』
発売日:2019年1月9日(水)
かじかんだ手のひらに
そっと閉じこめていたのは
昨日までの傷や優しさと覚めた夢
見つけるために失くしたものほど
心の隙間に光を落とすよ
忘れることも気付かないふりもできないから 臆病になる
それでも人はきっと 探し続ける
雨に濡れ 波に揺れ
We would sail away
淡く長い不確かな旅に出る
もう一度触れたいと
願う強さだけを乗せ
冬の風 帆を広げ
それはまるで 遠き日のあなたの様に
今夜 背を押してくれる様な
愛の唄を歌おう
かみしめた唇で
そっと確かめていたのは
選んだ日々の正しさよりも暖かさ
Shining like a lighthouse
夜凪の向こうで
いつからそこに佇んでいたの?
嵐が来れば行ったり来たりで
ここがどこかわからなくなる
それでも今は 北を目指し続ける
忘れることも気付かないふりもできないから 臆病になる
それでも人は きっと旅を続ける
Sailing miles away 誰のため?
枯らした声で高く遠く響け
この海を越え
後悔や戸惑いに消えた言葉たちを乗せ
夢の果て 船の上
空はまるで 笑っている
「朝はそこに!」
今夜 手に取ったオールを置いて
すこし眠ろう
『Sailing』歌詞の意味
この曲のタイトル『Sailing』は和訳すると『航海』という意味。
目の前に立ちはだかる様々な困難を乗り越えながらも、一歩ずつ前に進み続ける様子が”航海”に例えて描かれています。
起こしてしまった過ちに対する後悔の念や、戸惑いから立ち止まってしまいそうなとき。
そんなときにそっと背中を押してくれるような楽曲です。
“何度だってきっとやり直せるんだ”というメッセージが込められています。
公式音源の紹介
こちらがiTunesにて公開されている『Sailing』の公式音源。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
かじかんだ手のひらに
そっと閉じこめていたのは
昨日までの傷や優しさと覚めた夢
荒波の中航海をする主人公。
“かじかんだ手のひら“という表現から、暗く寒い時間を過ごしていることが表現されています。
そんな手のひらに閉じ込めているもの、心の中に刻まれているのはこれまで経験してきた苦しみや優しさ、そして今主人公が置かれている厳しい現実。
それら全てを心にしまい、次の一歩を模索しているようです。
続くBメロ部分の歌詞。
見つけるために失くしたものほど
心の隙間に光を落とすよ
忘れることも気付かないふりもできないから 臆病になる
それでも人はきっと 探し続ける
これまでの人生という道のりを振り返ったとき、様々な記憶が蘇ってきます。
そこには良い思い出もあれば苦い思い出もある。
その中でも、理想を追い求める中で不意に失ってしまった大切なものたちは、いつまでも忘れることもできずに深く心の中に刻まれるのです。
そんな深い傷が、自分自身を臆病にする。
苦い思い出がフラッシュバックする度に、踏み出す一歩は鉛のように重くなります。
それでも主人公は理想を追い求めることを忘れることなく、暗闇の中で少しずつ歩みを進めるのです。
サビの歌詞がこちら。
雨に濡れ 波に揺れ
We would sail away
淡く長い不確かな旅に出る
もう一度触れたいと
願う強さだけを乗せ
冬の風 帆を広げ
それはまるで 遠き日のあなたの様に
今夜 背を押してくれる様な
愛の唄を歌おう
雨に濡れたり波に揺られたり、人生は思うようにばかり進むものではないもの。
一生続く長い旅に100%という言葉はなく、常に不確かな運命の連続なのです。
そんな航海の中で頼りになるのは、自分自身の強い願望だけ。
何かを追い求める強い意志が、船を少しずつ前に進めていきます。
大きく広げた帆が風を受ける様子からは、昔愛を持って背中を押してくれた人の姿が思い出されるんです。
今朝、久しぶりに夜明け前の空をみた。
不安は消えなくてもきっといっしょうけんめい生きています。
あなたにおすそわけ。 pic.twitter.com/e8bRToZT1h— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) August 17, 2018
2番:歌詞の意味
まずはAメロ部分から。
かみしめた唇で
そっと確かめていたのは
選んだ日々の正しさよりも暖かさ
生きていれば日々様々な分かれ道が目の前に現れます。
その度に主人公は難しい選択を迫られるのです。
ただ1つ、主人公が確かに求めているのは『愛』。
そこに愛があるのかどうか。
そこに温もりがあるのか。
それでもどこに進む”べき”なのか、正しさを探そうとしてしまう自分がいる。
毎回そんな自分が現れる度に唇を噛み締めて真実を確かめるのです。
まさに人間らしさ溢れるシーン。
続くBメロ部分の歌詞。
Shining like a lighthouse
夜凪の向こうで
いつからそこに佇んでいたの?
嵐が来れば行ったり来たりで
ここがどこかわからなくなる
それでも今は 北を目指し続ける
人生という不確定な旅路を進める中で、灯台のように明るい光が何度か現れるのです。
それはいつも突然。
立ち止まりそうになったそのときに。
ずっとそこで光っていたかのように。
そして人は、その光に希望を抱きながら何度も強く突き進んでいきます。
そしてラスサビ前の落ちサビ部分。
忘れることも気付かないふりもできないから 臆病になる
それでも人は きっと旅を続ける
過去の苦しみや後悔。
全て忘れることなんてできるはずもなく、臆病になることだってもちろんあります。
ただ、ただそれでも何度だって立ち上がるのです。
何度だってやり直せるはずだから。きっと。
ラストはこの歌詞で終わります。
Sailing miles away 誰のため?
枯らした声で高く遠く響け
この海を越え
後悔や戸惑いに消えた言葉たちを乗せ
夢の果て 船の上
空はまるで 笑っている
「朝はそこに!」
今夜 手に取ったオールを置いて
すこし眠ろう
こんなに遠くまで航海を続けるのは誰のためなのか。
それは自分自身のためであり、愛する誰かのためかもしれません。
後ろ向きな感情から中々表現することのできなかった言葉たちを今、遠くまで響かせる。
その姿は清々しく、かっこいい。
苦しみを乗り越えて前に進み出した人は美しく、空までも明るくしてくれる。
これまでずっと握りしめていたオールを置く姿からは、主人公の心の落ち着きや安心感、そして未来への希望が伺えます。
今日の夜はいつもと違った夜。
希望の夜なのです。
どんなに辛い過去や後悔の念があろうとも、いつからだって何度だってやり直せる。
何度だって立ち上がれる。
ぜひ歌詞の意味をじっくりと胸に刻みながら、この曲『Sailing』を聴いてみてください!
きっと、聴く人の背中を教えてくれるはず。
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