Aimer(エメ)『broKen NIGHT』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
7thシングル『broKen NIGHT/holLow wORlD』の表題曲としてリリースされた一曲。
この曲は、PS Vita用ゲームソフト『Fate/hollow ataraxia』のオープニングテーマとしても起用されました。
どこか影を感じさせるような、美しくも儚いバラードナンバー。
Aimer公式Twitterアカウントのツイート。
「blanc」収録
7 broKen NIGHT今までの曲の中でも
いちばん「物語」の色濃い
バラードです。美しくて儚くて
現実からどこまでも離れた
“だれかの”世界を
書き歌いました。https://t.co/bQG0xZKRua pic.twitter.com/SmIGkk6YYI— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) April 25, 2017
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『broKen NIGHT』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Aimer『broKen NIGHT』歌詞
歌手:Aimer
作詞:Aimerrhythm
作曲:Takeo Asami
収録:7thシングル『broKen NIGHT/holLow wORlD』
発売日:2014年12月17日(水)
流れる星(ひかり)を ただ 重ねる指を
求めた声は 閉ざされた庭の中
虚しく 響く
満たされた赤い月
光と闇 まどろみの刻(とき)
許されない約束 飾られた記憶
終末(おわり)を問いかける
重ねた 愛しい罪 優しい嘘
眠れぬ悲しみ
祈り呟く 翼を奪われた幻(ゆめ)に
わずかでも星(ひかり)を
虚ろな未来を ただ 普遍の愛を
求めた声が 残された刻(とき)の中
浮かんで 消える
いつまで続くんだろう
螺旋の闇 逆さまの月
確かなのは今だけ ひび割れた記憶
この目で追いかける
失くした 愛しい月 優しい雨
眠れる囁き
飛び立つことを 忘れた 鳥たちは 歌う
儚さと 痛みを
水面に映る 星(ひかり)さえ
まだ 深く 沈む
狂った月と 壊れた夜が
音もなく 暗闇を 奏でる
重ねた 愛しい罪 優しい嘘
眠れぬ悲しみ
祈り呟く 翼を奪われた幻(ゆめ)に
わずかでも…
失くした 愛しい月 優しい雨
眠れる囁き
飛び立つことを 忘れた
鳥たちは 歌う 儚さと 痛みを
『broKen NIGHT』歌詞の意味
この曲『broKen NIGHT』は抽象的な表現が多く並び、どこか遠くの異世界を感じさせるような楽曲。
また、タイトルの大文字部分だけを読むと”KNIGHT(騎士)”という言葉になるなど、ちょっとした遊び心も隠されています。
暗い夜を切り裂くような力強さ、そしてその中に見え隠れする儚さや痛み。
相反するような光と闇両者の美しさが、心の奥底まで響き渡る一曲です。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『broKen NIGHT』公式MV。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
流れる星(ひかり)を ただ 重ねる指を
求めた声は 閉ざされた庭の中
虚しく 響く
深い悲しみを抱えた主人公。
夜空を流れる明るい星、それは主人公が求める理想の姿。
明るい未来を掴もうと必死に手を伸ばしますが、その思いは何処にも届くことはなく、暗闇の中に閉じ込められたままなのです。
続くBメロ部分の歌詞。
満たされた赤い月
光と闇 まどろみの刻(とき)
許されない約束 飾られた記憶
終末(おわり)を問いかける
赤く輝く満月の下、その明るさとは相反するような暗闇の中を彷徨う主人公。
これまで自分が進んできた道、その道が正しかったのか否かを自分自身に問いかけます。
なぜ今ここにいるのか。
どうすればこの暗闇の中から抜け出すことができるのか。
そして1番サビの歌詞がこちら。
重ねた 愛しい罪 優しい嘘
眠れぬ悲しみ
祈り呟く 翼を奪われた幻(ゆめ)に
わずかでも星(ひかり)を
これまで重ねてきた罪や嘘の数々。
それは大切で愛おしい人を思い、正義を貫いた先にあった行動でした。
美しくも儚い罪。
そんな過去が今になって、深い悲しみとなり主人公を苦しめます。
その姿はまるで翼を奪われた鳥のよう。
地面を這いつくばりもがくことしかできない状況に、少しでも希望の光を見せて欲しい、そう祈り続けるのです。
7th single『broKen NIGHT/holLow wORlD』、リリースも近づいてきました。この冬に聴いてほしい 色とりどりの曲たち。https://t.co/M8xg8k2tXg
— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) December 12, 2014
2番:歌詞の意味
まずは2番Aメロの歌詞から。
虚ろな未来を ただ 普遍の愛を
求めた声が 残された刻(とき)の中
浮かんで 消える
目の前に見えるのは空っぽの未来だけ。
主人公が求めるものはいつまでも変わらぬ”愛”、たったそれだけなのに叶わない。
その願いはふわふわと宙に浮いたまま、決して手に入ることがないのです。
続く2番Bメロの歌詞。
いつまで続くんだろう
螺旋の闇 逆さまの月
確かなのは今だけ ひび割れた記憶
この目で追いかける
“螺旋の闇”や”逆さまの月”というのは、どこまでも暗い絶望のようなものを表現した言葉。
主人公にとってこれからやってくる未来には希望などなく、過去の記憶さえも触れられたくない傷のようなもの。
確かに信じられるのは、今この瞬間だけなのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
失くした 愛しい月 優しい雨
眠れる囁き
飛び立つことを 忘れた
鳥たちは 歌う 儚さと 痛みを
ここで描かれるのは、穏やかな日常を失いひたすら暗闇の中を這いつくばる主人公の姿。
それはまるで飛べなくなった鳥のよう。
その姿は痛々しく、苦しみや悲しみをただ嘆くことしかできないのです。
Cメロ部分の歌詞が続きます。
水面に映る 星(ひかり)さえ
まだ 深く 沈む
狂った月と 壊れた夜が
音もなく 暗闇を 奏でる
主人公が生きる深い深い暗闇の世界。
そこは水面に映る光さえ、どこまでも深く沈んでいってしまうような世界なのです。
音もないその世界では、ただただその暗さだけが際立ちます。
ラスサビのこの歌詞で終わります。
重ねた 愛しい罪 優しい嘘
眠れぬ悲しみ
祈り呟く 翼を奪われた幻(ゆめ)に
わずかでも…
失くした 愛しい月 優しい雨
眠れる囁き
飛び立つことを 忘れた
鳥たちは 歌う 儚さと 痛みを
ここでは1,2番サビ部分の歌詞が改めて繰り返されます。
わずかでも希望の光を見つけたいと願う主人公と、いつまでも暗闇の中を彷徨い続けることしかできない現実。
それらが美しく、そして儚く歌われるのです。
歌詞の世界観にじっくりと浸りながら、『broKen NIGHT』を聴いてみてください!
相反する光と闇の世界が描かれたAimerらしい一曲となっています。
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『broKen NIGHT』収録作
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