Mrs. GREEN APPLE(ミセス)『Coffee』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
3rdオリジナルアルバム『ENSEMBLE』の11曲目に収録された楽曲です。
この曲は、BSスカパードラマ『I”s』のエンディングテーマとしても起用されました。
愛とは何だろうか?
愛と恋の違いは何だろうか?
そんな問いを淡々と掘り下げながら、その答えを探っていくような1曲となっています。
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『Coffee』の歌詞から紹介していきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Mrs. GREEN APPLE『Coffee』歌詞
歌手:Mrs. GREEN APPLE
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
収録:3rdアルバム『ENSEMBLE』
発売日:2018年4月18日(水)
僕らを繋いでいるのは何?
確かめ合えもしない
君に何を求めてんだろうか
わからないままだ
君を好きだと言うには
君を知らなすぎるから
愛という
恋とまた違う
種を育まなきゃね
僕を好きだと言うなら
僕の「僕」を愛して
僕はさ 誰より僕の幸せを願っているんだ
繋がりたくなるのは何故?
温め合えやしない
恋に何を求めてんだろうか
わからなくてもいいや
「君を好きだ」と言うのは
側に居たいって意味で
苦味という
傷とまた違う
心を養わなきゃね
僕の一部みたいに
君の一部で居たいな
恋という流行りのもんじゃないと
信じているんだ
好きだと言うには
君を知らなすぎるから
愛という
恋とまた違う
種を育まなきゃね
僕を好きだと言うなら
僕の「僕」を愛して
まず君の話を
聞かせてほしいな
どんな色?
どんなものが好きか
教えてほしいな
僕の一部みたいに
君の一部で居たいな
僕はさ 誰より君に寄り添って居たいな
「君を好きだ」と言うのは
僕の一部って意味で
少しずつでいいから
焦らないでいいから
愛という
恋とまた違う
種を育んでゆこう
『Coffee』歌詞の意味&魅力
この曲『Coffee』は、愛と恋の違いは何だろう?というボーカル大森の疑問から生まれた楽曲とのこと。
人によっては考えたこともないようなことかもしれませんが、きっとその言葉は誰もが当たり前のように使っている大切な言葉。
小さな頃はそんなこと考えようとも思わなかったことが、大人になるにつれて突如疑問として降り掛かってくることもあるのです。
そうして、一つ一つの言葉を大事に掘り下げていく。
タイトルである『Coffee』というのは、そんなちょっぴり大人な作業をイメージしてつけられたものだと過去のインタビューで語られていました。
この曲を聞き終わる頃には、自分の中での”愛”とか”恋”とかいう言葉の解像度が少し上がっているかもしれません。
公式音源の紹介
こちらがiTunesに投稿されている『Coffee』公式音源。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは1番Aメロ部分の歌詞から。
僕らを繋いでいるのは何?
確かめ合えもしない
君に何を求めてんだろうか
わからないままだ
主人公の僕と、その恋人である君。
その2人を繋いでいるものは何なのだろうか。
繋がりというのは目に見えるものではなく確かめ合うことが出来ないものだから、それが何なのかが分からなくてモヤモヤとしてしまうのです。
恋人同士ではあるけれど、その中で僕が君に何を求めているのかが分からないまま、時間だけがいたずらに過ぎていくのでしょう。
そして1番サビの歌詞が続きます。
まずは前半部分。
君を好きだと言うには
君を知らなすぎるから
愛という
恋とまた違う
種を育まなきゃね
君のことが好きだという気持ちは間違いなく胸の内にはあるけれど、それを言葉にするにはまだまだ君を知らなすぎると感じている主人公。
“君のことを知っている”と自信をもって言うにはきっと、”愛”がしっかりと育まれた先にあるのではないかと考えるのです。
だからその種をしっかりと育んでいきたい。
しかし、それは恋とはまた違うものだろうと薄っすらと気づいているのですが、その正体が何であるかはまだ定かでは無いのかもしれません。
おそらくきっと、好きだという気持ちの上に成り立つ、相手を知りたいと思う気持ちが”愛”の種なのでしょう。
そして1番サビ後半部分の歌詞。
僕を好きだと言うなら
僕の「僕」を愛して
僕はさ 誰より僕の幸せを願っているんだ
君も僕のことを好きだと言うなら、ありのままの「僕」を愛して欲しいと願うのです。
上っ面だけではない心の内を見て欲しいと。
僕の本心や本質を知ってほしいんだと。
実は僕は、誰よりも自分の幸せを願うような自分勝手な人間なんだとも打ち明けます。
知らなかったでしょ?と少し君を試しているのかもしれません。
それでもそんな僕を愛してくれますかと?
いや、それまでも愛してほしいんだと伝えているのです。
1番の歌詞では、まだ自分よがりの考え方が目立っているようにも思えます。
そんな”愛”とか”恋”に対する考えがどの様に深まっていくのか、続く2番の歌詞を見ていくと少しずつ明らかになってきそうです。
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2番:歌詞の意味
2番Aメロ部分の歌詞から。
繋がりたくなるのは何故?
温め合えやしない
恋に何を求めてんだろうか
わからなくてもいいや
僕と君との繋がりを確かめたくなるのは何故だろうかと、主人公はふと疑問に思います。
きっと今の2人は”恋”で繋がっていて、”愛”ではないことに頭は気がついているのです。
互いに温め合い育むことのできない”恋”という繋がりの中に、自分は何を求めていたのだろうかと、どこか投げやりでやるせない気持ちが表現されているのかもしれません。
しかし、だからこそこれからはその関係性をしっかりと”愛”で繋がったものにしたいと、心の中で強く願うのでしょう。
そして2番サビの歌詞が続きます。
まずは前半部分から。
「君を好きだ」と言うのは
側に居たいって意味で
苦味という
傷とまた違う
心を養わなきゃね
僕が”君を好きだ”と言うのは、ずっと君の側に居たいという意味なんだと。
きっとそれは簡単なことではありません。
今までの様に楽しいときだけではなく、辛いことや苦しいことも一緒に乗り越えていかなければならないということなのです。
だから”君を好きだ”と心から伝えられるように、もっと心を養い強くしていかないといけないんだよねと歌います。
そして2番サビ後半部分の歌詞。
僕の一部みたいに
君の一部で居たいな
恋という流行りのもんじゃないと
信じているんだ
君が僕の一部であると思えるほど大切な存在であるように、僕も君の一部でいたいなと願っている主人公。
僕と君との関係は、いっときの感情に乗せられたような表面的な恋仲ではなくて、もっともっと深い部分で繋がり合えると信じているのです。
僕たちは”愛”を育み合える関係だと。
その後落ちサビの歌詞が続きますが、この部分は1番サビの歌詞と同様。
そしてラスサビが続いて終わります。
まず君の話を
聞かせてほしいな
どんな色?
どんなものが好きか
教えてほしいな
“愛”というものは、互いのことをしっかりと知った上に成り立つものなのだろう。
そして相手から愛されることばかりを考えて、独りよがりになってもいけない。
きっと、まずは自分から相手を知ろうとする気持ちが大切なのでしょう。
だから主人公は大切な君にたくさん質問するのです。
どんな色が好きなの?
どんなものが好きなの?と。
僕の一部みたいに
君の一部で居たいな
僕はさ 誰より君に寄り添って居たいな
君が僕の一部であると思えるほど大切な存在であるように、僕も君の一部でいたいなと願っている主人公。
誰よりも君に寄り添って居られる存在で居たいのです。
喜びも悲しみも一緒に分かち合えるような存在として。
「君を好きだ」と言うのは
僕の一部って意味で
僕が”君を好きだ”と言うのは、君が僕の一部であるかのように大切だという意味なんだと。
ここでふと、1番サビの歌詞で歌われた”僕はさ 誰より僕の幸せを願っているんだ”というフレーズが蘇ってきます。
僕の幸せを願うということは、君の幸せを願うということにもなるのでしょう。
そうやって互いが互いの一部になることができれば、自分の幸せを誰よりも願うことで大切な人をも幸せにすることができるのです。
そしてそんな関係性こそが、”愛”が育まれた状態と言えるのかもしれません。
少しずつでいいから
焦らないでいいから
愛という
恋とまた違う
種を育んでゆこう
“愛”を少しずつ育もう。
焦らずゆっくりと、その種を育んでいこう。
上っ面の”恋”ではなく心と心が繋がり合うような”愛”を、焦らずゆっくりと。
主人公の中に、そんな1つの答えが見つかったのです。
ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら、この曲『Coffee』を聴いてみて下さい!
モヤモヤと頭の中に浮かんでいた”愛”や”恋”という言葉が、より鮮明に浮かび上がるような一曲となっています。
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