『僕のこと』がめちゃくちゃいい
あらい:めちゃくちゃ強気で前向きな曲を聴いてても、結局どこかに「あれっ?寂しさ感じる」みたいな部分がどこかにあるよね。それを凄く感じる。
せた:ちなみにあらいくんは、何がミセスを好きになるきっかけになったの?
あらい:最初は確か『僕のこと』をどこかで聴いて、一瞬でめちゃくちゃいい曲だ!ってなったんだよね。歌詞の感じとメロディが相まってというか。<奇跡は死んでいる>ってなに!?みたいな。奇跡は死んでるの!?これが高校サッカーの曲なの!?みたいな感覚(笑)そういうこと歌っちゃうんだっていうのが最初は衝撃的だったんだけど、色んな曲を聴いていくと「あ!これこそがミセスだ」みたいなものをすごく感じてきてファンになってた。
セタ:いや〜『僕のこと』は凄い内省的だよね。高校サッカーの応援歌なのに、多分一人ひとりの心の内側の話をしているというか。肩組んでみんなで走っていこうぜ!とか、そういうパワフルな感じもありなところを、違う角度から切り込んでくる感じいいよね。
あらい:フィールドに立った一瞬のキラキラ感というよりは、それまでの道のりの泥臭い部分を歌ってくれてる感じがするから、そういう着眼点的なところも好きな理由の一つかな。上辺だけの輝きとかそこに立ってる事実とかではなくて、そこまでの道のりで経験した苦しみとか喜びが、一曲詰め込まれてる感じが凄く刺さる。結局どの曲聴いても、ミセスとか大森元貴って感じがするし、どの曲聴いても良いんだよね。他のアーティストをディスる訳ではないんだけど、ミセス程どのアルバムのどの曲をいつどこで聴いてもいい!ってなるバンドはないかな。
セタ:やっぱりメロディーはキャッチーだよね(笑)確かに、アルバムの隅の曲を聴いても歌えるぐらい全部聴いてる。隅から隅まで聴いてるアーティストって本当にミセスぐらいだと思うな。
あらい:『Attitude』で歌われている通り、キャッチーなメロディーが鍵なんだろうね。
セタ:そうだね〜。あと僕は恋愛系も好きだな〜。
ミセスは恋愛ソングも凄い
あらい:あー!ミセスの恋愛ソングはどれも切ないよね。そして苦しい。『They are』と夜に独りで暗い部屋にこもって聴いてたら泣きそうになる。ギリギリ『ロマンチシズム』くらいが、人類愛的なテーマが込められてて切なくなりすぎないラブソングというか。それ以外はとにかくどの曲も切ないんだよね〜!
セタ:そう!その切なさが好き!多分そこまで有名な曲じゃないかもしれないんだけど『恋と吟』とかさ、<ふいに寂しくなったとき 隣に君がいればな>っていうこの「くうーっ!」て来る感じ。『Hug』もそうだよね。<寂しくなった誰か>とかさ、あの大森元貴の声の感じで聴くともうどうしようもなくなる(笑)
大森元貴の人生をもっと知りたい
あらい:大森元貴という人間が、どんな恋愛をしてきてどんな人生を歩んできたのかっていうのももっと知りたいよね。大森元貴の伝記みたいなさ(笑)多分それが完全に明らかになることはないと思うんだけどね。
セタ:そうだね〜。直接エピソードをファンに伝えるとかではないんだろうね。
あらい:だからこそ、そのエピソードを曲に乗せてくれてるのかなって思うし、僕たちが曲をいかに解読していくかっていうところによる気がする。なんとなく確信しているのは、大森くんが解読を求めてくれているような気がしてるってこと(笑)だから僕も歌詞考察たるものを続けてるんだよね。もちろん直接言われた訳ではないんだけど、自由に解読して広めてくれって言われてる感がすごいあって、解読のしがいがあるというか。
セタ:解読のしがいはあるね〜。みんなと答え合わせをしてきたわけではないけど、多分こういうことなんじゃないかって自分の中で思ってるものはあるね。
早く新しい曲を聴きたい!
あらい:だからこそ早く新しい曲も聴きたい。これからフェーズ2が始まるわけだけど、これからどんな曲を出してくるんだろうっていうワクワク感がたまらないんだよね。メンバーが3人になったことも含めて、どう振り切ってくるのかっていうか。
セタ:そうだね。それはやっぱりあるよね。僕はフェーズ1の一番最後のライブに参加したんだけど、そのときは全部まんべんなくというか、ザ・ロックっていう曲も歌ってくれてたんだけど、初期の頃のミセスの曲と最後の方のミセスの曲ってやっぱちょっと違うじゃん。かなり色も違うから、それが今度はどうなっていくのかなっていうのは楽しみ。また違った表情が見れるんじゃないかなっていう期待感もあるよね。
あらい:そうだね〜。この活動休止期間に大森くんはソロデビューもしてるし、具体的に名前は出さないけど、いくつか大森元貴の実験体のようなものも生まれてきてるけども、その中で何を見つけて次の一手で何を出してくるのかっていうワクワク感がある。とりあえず、大森くんはめちゃくちゃ頭いいじゃん。多分だけど。
セタ:うんうん。色んなアイデアが出すぎちゃってるというかね(笑)「ミセスってこんな感じね、はいはい」って終わり方はさせてくれないと言いますか、また違う角度から飛び出してきた〜!って感じで毎回「おおお!」ってなるというかさ。
あらい:この角度か〜!みたいな。
セタ:やっぱりライブでも言ってたけど『サママ・フェスティバル!』が出てきたときの、どうしちゃったの?どっか行っちゃうの?感はみんな覚えてるような気がしていて、でもそんな見せ方も含めてMrs. GREEN APPLEなんだなっていうのを段々みんなが分かってくるというかね。
あらい:あそこで分かれ目というか賛否両論が上がったし、その時一旦離れたファンも少なからずいたと思うんだよね。でもきっと戻ってきてるはず。
セタ:僕もやっぱり最初出てきたときはびっくりしたもん。でも振り返ってみると、出会いが『Speaking』で、めっちゃキラキラしてる!ってところから『アンゼンパイ』とか『ナニヲナニヲ』とかを通って、『我逢人』とかを聴いて「おーー!」ってなって、また『サママ・フェスティバル!』とか出てきて「あれっ!?」ってなるんだけどまた帰ってきてというか(笑)
結局ミセスの魅力をみんなに伝えたい、好きになってほしい、自分のこの好きな感覚を分かってもらいたいって思ったときに、この振れ幅は必要な要素なのかなって思ったりする。キャッチーでポップなメロディでドカンとミセスが広がっていく感じも嬉しいというかさ。また色んな人に知ってもらった、またどこまでも大きくなっていくんだろうなっていう喜びを勝手に感じてますって話。
あらい:確かにね!『サママ・フェスティバル!』みたいな曲を挟んだからこそ、より大きくなっていくっていうのは絶対あるよね。
一旦長くなってきたので、続きは次回にまわします!
後編はこちらから↓↓
ファンが語るMrs. GREEN APPLEの魅力とは?ミセスに魅了される理由を考えてみた【大森元貴は天才】(後編)
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