緑黄色社会(リョクシャカ)『sabotage』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この楽曲は、緑黄色社会にとってのメジャーデビューシングル。
TBS系ドラマ『G線上のあなたと私』の主題歌として書き下ろされた楽曲でもあります。
ポップで爽快感溢れる力強い仕上がり。
緑黄色社会公式インスタグラムに投稿された『sabotage』teaser映像がこちら。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『sabotage』の歌詞から紹介していきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
緑黄色社会『sabotage』歌詞
歌手:緑黄色社会
作詞:長屋晴子
作曲:長屋晴子
収録:1stシングル『sabotage』
発売日:2019年11月6日(水)
せーので駆け出したはずなのにどうして
まるで私だけがサボタージュ
YESかNOの間でなんとなく生きて
まとわりついた悪いクセ
そんなはずはない
だって集めてきた 好きなモノやヒト
あれ なんだったっけ
なんだか今なら
愛されるより愛したいとさえ思う
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの
いつもは似たもの同士なのにどうして
どうせ私だけがサボタージュ
一度や二度の過ちがなんだ
数えりゃ1,2,3,4 and (5,6,7)
ならばここからだって奮い立てよ
好きなモノやヒト
集めて行け
追い越されながら
見つけたのは自分らしさの欠片
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの
何もできなくたって持ってなくたって
追いかけてる今が楽しいんだって思えたの
きっと浮かれている
だけど輝いてる
ああ生きている
なんだか今なら
愛されるより愛したいとさえ思う
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃいたくない
これが私だと
少しだけなら
今は胸を張って言えるの
『sabotage』歌詞の意味
この曲『sabotage』は、
“空っぽ”と”前向き”がテーマの一曲。
自分らしさとは何か。
自分は何者なのか。
そんな問いかけに日々悩まされながらも、前向きに挑戦し続ける人たちへ精一杯のエールが込められた楽曲となっています。
この曲には”モヤモヤし続けてきた悩みがきっかけになって、ふとした瞬間に大きな変化が起きる可能性だってあるんだ“というメッセージが込められているそう。
魂のこもった渾身の応援歌です。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『sabotage』公式MV。
水しぶきに打たれながら歌う4人が印象的な作品です。
緑黄色社会の楽曲の中でもひときわ力強い楽曲となっています。
今回のMVは、Mr.ChildrenやBUMP OF CHICKEN、米津玄師などの有名作品も手がけている林響太朗監督によって制作されました。
この映像作品では『日々虚無感に苛まれながら、それでもがむしゃらでひたむきにもがこうとする姿』が表現されています。
歌詞解説の前にタイトルについて。
この曲のタイトル『sabotage』というのは、“サボる”という言葉の語源にもなった言葉。
もともとフランス語で“破壊する”や“壊す”という意味で使われていました。
ここでは”迷っている自分を打破する”とか“何もない自分を壊していく”という意味合いでつけられたそうです。
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ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずはAメロ部分の歌詞から。
せーので駆け出したはずなのにどうして
まるで私だけがサボタージュ
YESかNOの間でなんとなく生きて
まとわりついた悪いクセ
このパートは自分自身への違和感を表現している部分です。
“私だけがサボタージュ”の前についた”まるで“という言葉。
この言葉があることによって、”想定外“が上手に表現されているような気がします。
いつもはっきりと答えを出さずにその場しのぎで生きてきた主人公。そのことについて”悪いクセ”と言っているように、あまりいいことのようには捉えていないようです。
周りに合わせてうまく生き抜いてきたはずなのに、虚無感が募り募っていく様子が表現されています。
その後に続くBメロ部分。
そんなはずはない
だって集めてきた 好きなモノやヒト
あれ なんだったっけ
ここでは、Aメロの歌詞部分で表現された『虚無感』を受け入れられない自分が表現されています。
“そんなはずない”という強烈な一言。
この言葉をつい、言いたくなることありますよね。でもそんな時の違和感って、大抵当たっています。
その場その場で見せてきた見せかけの心や表情。好きなモノやヒトに嫌われないように、好きになってもらえるように頑張ってきた自分はなんだったのだろうか。
どの時の自分が本当の自分なのか、それが分からなくなっているようです。
そしてサビ部分の歌詞がこちら。
なんだか今なら
愛されるより愛したいとさえ思う
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの
“愛されるより愛したいとさえ思う”
このフレーズにこの曲の魅力がギュッと詰まっています。
これまでは”愛されたい”とか”好かれたい”とかそういう感情でいっぱいだった主人公。
そんな自分でいると、もしかしたらいつまでも空っぽのままなのかもしれない。そんなことに気づき始める大事な言葉。
自分らしさがなくなってしまうことを恐れた主人公が、自分らしさを大切にして生きることを決意する瞬間です。
自分の感情や志を大事にして、能動的に動く大切さを教えてくれているような気がします。
2番:歌詞の意味
2番の歌詞は1番の歌詞を受けて、より前向きで力強い主人公の一面が描かれています。
Bメロのこの歌詞。
ならばここからだって奮い立てよ
好きなモノやヒト
集めて行け
1番のBメロ部分とは対照的に、かなりポジティブな表現が使われているのがこのパート。
“奮いたてよ”や”集めて行け”という表現からも分かるように、自分自身へ言い聞かせるような決意の言葉並んでいます。
『人はいつからでもやり直すことができる』ことを教えてくれているようです。
この後に続くサビ部分も同様。
追い越されながら
見つけたのは自分らしさの欠片
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの
1番の歌詞で見失いかけていた”自分らしさ”。
中々前に進めない中でもがいてもがいてもがき続けて、ひたむきに自分と向き合い続けた結果”自分らしさ”の正体を掴みはじめます。
そしてクライマックス前のCメロ部分。
何もできなくたって持ってなくたって
追いかけてる今が楽しいんだって思えたの
きっと浮かれている
だけど輝いてる
ああ生きている
個人的にはメロディも歌詞もこの部分が大好き。
最初の2行はまさに人生哲学。
“何もできなくたって持ってなくたって、追いかけてる今が楽しいんだって思えたの”という歌詞部分。
いつも自分の足りない部分や持ってないものばかりに目がいきがちですが、例え何も持っていなくても、夢や目標にひたむきに進めているときはきっと楽しいし幸せだということ。
今を全力で生きている。
そう自信を持って言えるとき、人は輝き充実するのかもしれません。
そしてラスサビの最後のフレーズ。
これが私だと
少しだけなら
今は胸を張って言えるの
前向きに進み始める主人公。
迷い苦しむ自分に小さな光が差し込むような、そんな前向きな姿が想像できるような言葉。
まさに『sabotage』。
この曲のタイトル通り、モヤモヤとした現状を打破する主人公が描かれた楽曲です。
生きていく上で大切な何かに気づかせてくれるかもしれません。
自分を見失いかけてしまっているときにこそ、じっくりと聴きたい一曲になっています。
是非楽曲の意味を踏まえて、何度もこの曲『sabotage』を聴いてみてください!
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『sabotage』収録アルバム
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