緑黄色社会(リョクシャカ)『あのころ見た光』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は3rdミニアルバム『溢れた水の行方』の一曲目に収録された楽曲です。
緑黄色社会Key. peppeが21歳の時に制作した作品になります。
未来に向かって力強く進んでいこうとする意志が歌われた曲。
Key. peppeの公式インスタグラムに投稿された『あのころ見た光』イメージ写真。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『あのころ見た光』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
緑黄色社会『あのころ見た光』歌詞全文
歌手:緑黄色社会
作詞:小林壱誓, 長屋晴子
作曲:peppe
収録:ミニアルバム『溢れた水の行方』
発売日:2018年11月7日(水)
憧れていた自分になれたかな
時の流れに心が追いつかなくて
不安なはずの未来がさ
確かに光っていたんだ
「進むしかない」と、
僕らは震えていた
twenty-one
もがいてきた 果てのない迷路
目指せ、目を伏せ、怖いの飛んでゆけ
予測はできない明日に手を伸ばして
僕ら今を生きてる
苦い言葉でもあの日を通り越してさ
時が経てばやっと意味が分かるんだ
嫌いなものでも ある日好きに変わる
そんな不思議が起こるから背伸びはやめた
引き返そうとしたってさ
風がぐっと強く吹いてきた
「進むしかない」と、
僕らは向き直った
twenty-one
描いてきた 夢のないプロット
壊せ、転がせ、未来へ飛んでゆけ
じっとして今まで塞いで
灰になった想いを文字を繋げて
今見えてるあの光が
誰かが放ったものなら
ねぇ 僕らが飛び込むその時
誰かの光になれるかな
照らし出すよ 君を
twenty-one
今まで見逃していたヒント
本当はそこらに散らばっている
やっと今見つけた答えを身にまとって
僕ら明日を生きていく
『あのころ見た光』歌詞の意味&魅力
この曲『あのころ見た光』は、不安や焦りがある中でも、確かに光っている未来に向かって走り抜けていこうというメッセージが込められた楽曲。
20歳や21歳くらいのとき、大人と子供の狭間の時期、周りを見渡して大人になりきれていない自分に焦ることもある。
でもきっと自分だけじゃない。
リョクシャカにとって希望の光は”音楽”。
そのとき希望を与えてくれた光を、今度は自分たちが放っていきたい、誰かの光になりたいという思いも込められているようです。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『あのころ見た光』公式MV。
今回のMVは『sabotage』や『Shout Baby』のMVも手がける、林響太朗監督が手がけた作品になります。
光を切り取る演出を得意とする林監督の今回の作品、映像テーマは”光と風”。
たとえ強風が吹いていたとしても、負けずにその先の光を求めて歌い続ける4人の姿が描かれています。
力強く前に進もうという意志が伝わってくる作品です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分から。
憧れていた自分になれたかな
時の流れに心が追いつかなくて
このパートでは大人になった主人公が、ふと自分を振り返り不安を感じている様子が描かれています。
自分なりの理想をずっと追いかけてたけど、今の自分がそうなれている気がしない。
理想と現状のギャップからくる不安は誰しもの中にありますよね。
時間だけが駆け足に過ぎていき、まだまだ自分の心が追いついていかない。
そんな状態の自分にに、焦る気持ちだけが大きくなっています。
続くBメロ部分の歌詞。
不安なはずの未来がさ
確かに光っていたんだ
「進むしかない」と、
僕らは震えていた
主人公に募る気持ちは焦りだけではないよう。
どうしようもない不安の中にも、少しの光が見えていました。
遠くの方で確かに輝いている希望の光、その光があるからには”進むしかない”という思い。
しかし、不安と希望とが混じり合う複雑な感情の中で、中々怖くて進みだせない自分がいるようです。
そしてサビ部分。
twenty-one
もがいてきた 果てのない迷路
目指せ、目を伏せ、怖いの飛んでゆけ
予測はできない明日に手を伸ばして
僕ら今を生きてる
冒頭の”twenty-one“とは”21歳”という意味。
この曲が作られたリョクシャカメンバーの歳に因んでいます。
ここまでももがきながら、迷路のような道を手探りで進んできたようです。
そしてこれからも終わることはないのかもしれません。
“予測はできない明日“という部分には、恐怖や希望の入り混じった複雑な感情が込められている気がします。
そんな不確定な未来はもちろん怖いけれど、それでも確かに見えている光を目指して『今』を全力で駆け抜けようというメッセージ。
1番の歌詞は、現状の自分に不安を抱えながらも、未来に確かな光も見えている状態。
そんな複雑な感情に震え、中々踏み出すことができない主人公が描かれています。
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2番:歌詞の意味
まずは冒頭部分をまとめて。
苦い言葉でもあの日を通り越してさ
時が経てばやっと意味が分かるんだ
嫌いなものでも ある日好きに変わる
そんな不思議が起こるから背伸びはやめた
この2フレーズは同じような意味を持っています。
“苦い言葉“や”嫌いなもの“という、『今』の自分にとっては嬉しくないもの。
そんなものも、いつか自分が大人になった時(未来の自分)にその価値が分かるようになると伝えているようです。
後になって自分たちが成長した時に、当時の言葉が胸に刺さることってありますよね。
言われたその時は中々気づけないものです。
しかしそんな事実に気づいた今、主人公は”背伸び”をすることをやめる決意をします。
これからは等身大の自分で『今』を駆け抜けていくんだという決意。
続くBメロ部分。
引き返そうとしたってさ
風がぐっと強く吹いてきた
「進むしかない」と、
僕らは向き直った
少しの迷いから引き返そうとしたことも正直あったけど、向かい風が強く吹いてきたようです。
この風は、前に進もうとする人にとっては強力な追い風。
この風を感じた主人公は、前に”進むしかない”と決意します。
この決意は1番の決意とは違い、より強い意志が込められているようです。
そしてついに体は前に向き、未来に向かって進み出します。
2番のサビ部分の歌詞。
twenty-one
描いてきた 夢のないプロット
壊せ、転がせ、未来へ飛んでゆけ
じっとして今まで塞いで
灰になった想いを文字を繋げて
“夢のないプロット“というのは、怖さに怯えた現実的な筋書きのこと。
これまではどこか控え目になっていた主人公。
不安と向き合わずに逃げてばかりだった自分に向けて、「今変わるんだ」というメッセージが歌われています。
緑黄色社会(リョクシャカ)にとっては音楽が未来への光。
音楽に正面から向き合い、これまで形にしてこなかった音や言葉を紡いでいく決意。
新たな挑戦への決意表明のように聞こえます。
そしてサビ前のCメロの歌詞。
今見えてるあの光が
誰かが放ったものなら
ねぇ 僕らが飛び込むその時
誰かの光になれるかな
主人公が確かに見た希望の光。
自分たちに未来へ進む勇気をくれた光。
次はその光に僕たちがなりたい。
僕たちが、未来に向かって全力で走り抜けることができれば、誰かの光に必ずなれるはず。
“誰かの光になれるかな“という言葉には、一見不安ながらも確かな確信がみえます。
ラストはこの歌詞で終わります。
twenty-one
今まで見逃していたヒント
本当はそこらに散らばっている
やっと今見つけた答えを身にまとって
僕ら明日を生きていく
今は21歳。
これまでは暗闇の中をもがきながら進んできた。
でもそんな暗闇の中にも、ヒントがたくさん散らばっていたこと。
未来へ進むための手がかりをたくさん受け取っていたこと。
そのことにようやく気づいたようです。
これからは今まで受け取ってきたものを確かな力に変えて、今日、明日、そして明後日と、未来に向かって力強く進んでいく。
力強い決意の言葉で終わります。
夢に向かって挑戦する人の背中を押してくれるような楽曲です。
もし今不安や恐怖に押しつぶされそうでも、きっとそれは自分だけじゃないはず。
多分、いや必ず、前に進むためのヒントは落ちているから。
次は自分たちが誰かの光になる番だ。
ぜひ、歌詞の意味を踏まえて『あのころ見た光』を何度も聴いてみてください!
きっと未来が少し拓けるはず。
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