緑黄色社会(リョクシャカ)『大人ごっこ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
1stフルアルバム『緑黄色社会』の3曲目に収録された一曲です。
背伸びをしてみたかった女の子の恋心が描かれた楽曲となっています。
甘くて切ない恋の歌。
緑黄色社会公式インスタグラムに投稿されたメンバー4人のオフショット。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『大人ごっこ』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
緑黄色社会『大人ごっこ』歌詞全文
歌手:緑黄色社会
作詞:長屋晴子
作曲:長屋晴子
収録:1stフルアルバム『緑黄色社会』
発売日:2018年3月14日(水)
明日になればこの夢は醒めてしまうの
バスタブの泡は多過ぎて溢れる
黒いシャツが揺れてる
靡く風も含めてよく似合ってるね
知らない街に2人ぼっちだ
アルコールがかけた魔法
解ける前にその手に触れてしまいたい
なのにまだとぼけていたい
言葉にしなくちゃ届かないけど
言葉にしたら失うものもあるよ
「あのね…」
また言えなかった
明日になればこの夢は醒めてしまうの
バスタブの泡は多過ぎて溢れる
臆病が身に付いて
明日の夢さえ作れない
まだまだまだまだこのままがいい
黒いシャツのその向こう
今鏡に映して確かめたい
舞い上がって私 馬鹿みたい
近付く度に離れちゃいそうで
壊れないように後ろを気にしていた
「あのね…」
ああ 言いたかった
ガラス窓に映ったあなたが曇って消えてゆく
誤魔化しがきかないくらい胸がつぶれる
気付かれないようにと
可愛げのない顔してる
まだまだまだまだこのままがいい
「自分にないものをあなたはたくさん持ってる」
あなたもそう言っていたね
ふたりはまるで別の生き物のようで
結末はもう分かっていた
明日になればこの夢は醒めてしまうの
バスタブの泡が焼き付いて離れない
臆病が身に付いて
明日の夢さえ作れない
まだまだまだまだこのままがいい
『大人ごっこ』歌詞の意味
この曲『大人ごっこ』は、Vo.長屋が自身の友人から聞いた話を楽曲にしたもの。
1人の女性にスポットライトを当てて描かれました。
一歩踏み出し全てを失う怖さと、もっと近づきたい恋心と、その間をユラユラと揺れ動く心情が情緒的に歌い上げられています。
主人公の姿が鮮明に頭に浮かんでくるような楽曲です。
公式MVの紹介
YouTubeに公開されている『大人ごっこ』公式MVがこちら。
光を切り取る映像制作を得意とする林響太郎監督が指揮をとった作品。
光と陰がコラボレートしたどこか切なさを感じさせる映像作品となっています。
観る人をグッと惹きつけるような、コントラストの効いたサムネイルも印象的です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
冒頭はサビ部分から始まります。
明日になればこの夢は醒めてしまうの
バスタブの泡は多過ぎて溢れる
今体験している、目の前の夢のような時間は明日になれば終わってしまう。
泡のように心の中に溢れ出る、切なさや寂しさがこの曲では歌われているようです。
続くAメロ部分の歌詞。
黒いシャツが揺れてる
靡く風も含めてよく似合ってるね
知らない街に2人ぼっちだ
アルコールがかけた魔法
解ける前にその手に触れてしまいたい
なのにまだとぼけていたい
恋心を抱く目の前の男の人は、着るシャツだけでなく周りにまとった雰囲気までもかっこよくて、主人公は彼のことが好きでどうしようもないみたい。
好きな人は何もかもがかっこよく見えてしまいます。
周りのことが見えなくなるほど彼に夢中で、まるでこの街には私たち2人だけしかいないような感覚。
彼と一緒にお酒を飲んで、このアルコールの力が効いている内に彼の手に触れたい。
そうやって積極的になりたい自分がいながらも、それもそれで少し怖いんです。
もしこの関係が終わってしまうかもしれないと思うと、まだとぼけていたい。
心の中には、そんな積極的な私と消極的な私が生きています。
そしてBメロの歌詞がこちら。
言葉にしなくちゃ届かないけど
言葉にしたら失うものもあるよ
「あのね…」
また言えなかった
言葉にして自分の「好きだ」という気持ちを伝えたい主人公。
そうしなければ彼に想いは届かないことは十分理解しています。
でも言葉にして失ってしまうかもしれないものもあるんです。
いつも「あのね…」と言いかけて、最後まで言えない。
その繰り返し。
主人公のもどかしく切ない心情が描かれています。
続く1番サビの歌詞。
明日になればこの夢は醒めてしまうの
バスタブの泡は多過ぎて溢れる
臆病が身に付いて
明日の夢さえ作れない
まだまだまだまだこのままがいい
泡のように溢れ出でる切なさや寂しさ。
今目の前にある夢のような時間が、明日も続くのかなんて分からない。
もっともっと恋を前に進めたいけれど、臆病になりすぎる自分は現状維持すら難しいのかもしれない。
そんなの主人公は嫌なんです。
でもどうすればいいのか分からない。
そんな葛藤の繰り返し。
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2番:歌詞の意味
冒頭のAメロ部分から。
黒いシャツのその向こう
今鏡に映して確かめたい
舞い上がって私 馬鹿みたい
“黒いシャツのその向こう“というのは、気になる彼の本当の気持ちのこと。
私のことをどう思っているんだろう。
実際のところ全く分からないのです。
それを知りたい確かめたいというのが主人公の正直な気持ち。
彼の本心を知りもしないで舞い上がっていた過去の自分に、恥ずかしさを感じています。
続くBメロ部分の歌詞。
近付く度に離れちゃいそうで
壊れないように後ろを気にしていた
「あのね…」
ああ 言いたかった
近づきすぎると離れて行ってしまいそうな彼。
でも離れ過ぎてもこの関係が壊れてしまいそう。
近づきたくても一歩が踏み出せず、また「あのね…」の先が伝えられません。
まだまあ彼との距離感に頭を悩まします。
もっともっと恋を前に進めたいのに。
そしてサビ部分がこちら。
ガラス窓に映ったあなたが曇って消えてゆく
誤魔化しがきかないくらい胸がつぶれる
気付かれないようにと
可愛げのない顔してる
まだまだまだまだこのままがいい
“ガラス窓“というのは電車かバスか、何かの乗り物の窓ガラスのこと。
彼とのお別れの時間がやってきたのです。
帰路につく主人公は乗り物に乗り込み、見送ってくれる彼の姿は少しずつ小さくなっていきます。
このまま離れ離れになってしまうかもしれない。
もう会えないのかもしれない。
そんなことを考えると、どうしようもないくらい胸が苦しくなってしまう主人公がいます。
その悲しみを素直に表情に出すこともできず、どこか強がった顔をして彼に気づかれないようにしてしまうのです。
ラスサビ前のCメロの歌詞。
「自分にないものをあなたはたくさん持ってる」
あなたもそう言っていたね
ふたりはまるで別の生き物のようで
結末はもう分かっていた
お互いに、互いが持っていないものを持っている2人。
まるで違う生き物かと思うほど違う2人は、多分上手くいかないのかもしれないと薄々は気づいていたみたいです。
それでも夢のように楽しい時間を過ごしたときには、上手くいくんじゃないかとさえ感じてしまう。
複雑な気持ちがいつも心の中で渦巻いていたんです。
ラスサビは一番の歌詞の繰り返し。
それでもまだ一緒にいたい主人公の強い想いが描かれます。
ユラユラと揺れ動く恋心を情緒的に描いた一曲。
ぜひ歌詞の意味をじっくりと楽しみながら、この曲『大人ごっこ』を聴いてみてください!
きっと共感できる歌詞があるはずです。
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