藤井風(Fujii Kaze)『調子のっちゃって』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の6曲目に収録された楽曲です。
藤井風くん本人の言葉を借りると、
ジリジリと徐々に盛り上がっていく、噛めば噛むほど味が出てくるスルメ曲。
『調子のっちゃって』というタイトルは、お笑い芸人のゆりやんレトリイバァにインスパイアを受けて付けられたとのこと。
インスタグラムに投稿された『調子のっちゃって』収録の1stアルバムを手に持つ藤井風。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『調子のっちゃって』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
藤井風『調子のっちゃって』歌詞
歌手:藤井風(Fujii Kaze)
作詞:藤井風(Fujii Kaze)
作曲:藤井風(Fujii Kaze)
収録:1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』
発売日:2020年5月20日(水)
あなたの言葉は この鼻を伸ばす
私だって 私だって
ついハイになって
着色の言葉 無味無臭の心
行き違って 行き違って
調子のっちゃって
さながら
裸のまま透明な服を着た王様だ
はみ出したったモノを隠す場所もない
調子のっちゃって
瀬戸際の見栄が この首を絞める
裸足だって 裸足だって
引き返せなくて
まやかしの宝 見せかけの光
風に乗って 風に乗って
どっかいっちゃって
気付けば
優しかった いつも支えてくれた 信じてた
あの子の顔 探しても見当たらない
調子のっちゃって
調子のっちゃって
もう二度と犯さない
恥ずかしいカン違い
自分で一人 生きてきたって 果たしたって
当たり前なんてない
自分のモンなんてない
その一瞬の隙を運命は 見逃してくれない
ちょっと待ったって!
裸のまま透明な服を着た王様だ
はみ出したったモノを隠す場所もない
調子のんないで
優しかった いつも支えてくれた 信じてた
あの子の顔 探しても見当たらない
調子のっちゃって
調子のっちゃって
『調子のっちゃって』歌詞の意味&魅力
藤井風くんはこの曲について、「自分への戒めも込めて作った曲」と語っています。
何かと上手くいくと一人で全てを成し遂げたような感覚になってしまう、調子に乗ってしまいたくなる人間模様を描いた楽曲。
歌詞の内容が恐ろしいほどリアルに感じられるかもしれません。
公式音源の紹介
こちらがYouTubeに投稿されている『調子のっちゃって』公式音源フルバージョン。
全編大人のムード漂う上品な楽曲に仕上がっています。
藤井風の色気が最大限に引き出されたような楽曲です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭部分の歌詞から。
あなたの言葉は この鼻を伸ばす
私だって 私だって
ついハイになって
着色の言葉 無味無臭の心
行き違って 行き違って
調子のっちゃって
自分自身に投げかけられる華やかな言葉は、自分が偉くなったような気分にさせてくれるからつい気分が上がってしまう。
ただその華やかに聞こえる言葉も、心からの言葉ではないことが多いということが、”着色の言葉“や”無味無臭の心“という言葉に表現されています。
言葉の発信者と受取手の行き違いによって、認識にズレがおきてしまうんだよねと。
そのズレで人間はすぐに調子に乗ってしまうのだということを伝えているのです。
そしてサビ部分。
さながら
裸のまま透明な服を着た王様だ
はみ出したったモノを隠す場所もない
調子のっちゃって
“裸のまま透明な服を着た王様“というのは、これまでの歌詞に出てきた言葉の受取手(主人公)のこと。
自分の気分だけは王様のように大きくなっているけれど、外から見たら裸で外を歩き回っているような恥ずかしい状態。
ただ”裸”という表現をするのではなく”透明な服を着た“とすることで、自分では服を着ていると思い込んでしまっているけれど、自分自身でその恥ずかしい状態に気づくことができない様子が表されています。
まさに勘違いをして調子にのってしまっている状態です。
ここから2番の歌詞に入っていきますが、ここでは1番の歌詞を受けて主人公がどうなってしまうのかということが描かれています。
2番:歌詞の意味
まずは2番の冒頭部分から。
瀬戸際の見栄が この首を絞める
裸足だって 裸足だって
引き返せなくて
まやかしの宝 見せかけの光
風に乗って 風に乗って
どっかいっちゃって
ちょっとした言葉に勘違いをして見栄を張ると、自分自身が困ることになる。
一度だけの見栄が、取り返しのつかない問題を引き起こす。
勘違いして受け取ったその言葉も、無かったかのようにどこか遠くへ飛んでいってしまうものです。
調子にのってしまって得られるものは何もないのかもしれません。むしろ失っていくばかり。
続く2番のサビ部分。
気付けば
優しかった いつも支えてくれた 信じてた
あの子の顔 探しても見当たらない
調子のっちゃって
調子のっちゃって
ついに一番大切なものすら失ってしまいます。
“いつも支えてくれた”や”信じてた”というフレーズは本当に大切なかけがえのないものを表現しているようです。
信頼していたあの子さえいなくなってしまう。
調子にのってしまうと、自分一人で生きているような感覚になってしまうのかもしれませんね。
大抵の過ちは、気付いた時にはすでに手遅れなことが多いもの。
失って初めて気づく自分自身の犯した過ち。
サビ前Cメロ部分で過ちに気づき始めます。
もう二度と犯さない
恥ずかしいカン違い
自分で一人 生きてきたって 果たしたって
当たり前なんてない
自分のモンなんてない
その一瞬の隙を運命は 見逃してくれない
ちょっと待ったって!
この部分にこの曲のメッセージが詰め込まれているようにも感じます。
“当たり前なんてない”
“自分のモンなんてない”
どんな成功や良いことも自分の力だけで得られるものは何もない。当たり前のことなんて何もないんだということ。
そして一度犯した過ちは、簡単に挽回することもできないのだということ。
意外と見られているんですよね。
自分の人生の成功は、周りの力があってこそだと胸に刻んでおく必要があります。
人間誰しも、つい調子にのってしまうことがあるもの。
改めて、自分自身を見つめ直すきっかけになるような楽曲です。
是非、上手くいっている時こそ『調子のっちゃって』を聞いてみてください!
大きな過ちを犯す前に、大切なことを教えてくれるかもしれません。
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