緑黄色社会(リョクシャカ)『またね』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
1stミニアルバム『Nice To Meet You??』の1曲目に収録された一曲です。
女性目線の素直な気持ちを描いた失恋ソング。
下を向くばかりではなく、前向きに明るくなれるようなロックチューンに仕上がっています。
緑黄色社会公式インスタグラムに投稿された『Nice To Meet You??』のジャケット写真がこちら。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『またね』の歌詞から紹介していきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
緑黄色社会『またね』歌詞
歌手:緑黄色社会
作詞:長屋晴子
作曲:長屋晴子
収録:1stミニアルバム『Nice To Meet You??』
発売日:2017年1月11日(水)
私 あなたの前ではずっと笑って
それ以外の顔出せなかった
寝息が途切れないように
そっとドアを閉めた
「またね」
雲が見えたのはずっと前
雨は降らないでいてくれる
空はとても優しいのね
気づかないフリをしてる
下がった体温が教えてくれる
どうかな どうかな
ひとりで歩いていけるかな
私 あなたの前ではずっと笑って
それ以外の顔出せなかった
別に無理をしていたわけじゃないのに
あなたがいない場所であなたを想うと
いつの間にか涙がこぼれて
この恋がニセモノだって やっと気づいたの
“いつか”なんて言葉はいつも
口に出したらすぐに消える
それを全部叶えていたら
変わっていたのかも
残った感覚が忘れられずに
今すぐ 今すぐ
巻き戻したいと願うけど
期待したい気持ちはもう捨てて
これ以上は前に進めない
眠気も忘れるくらい
視界が開けてた
抜け殻に気づいたなら
私を探して
もう戻らないのだろうと
少し焦って
寂しくなってほしい
それだけ感じてほしい
私 あなたの前ではずっと笑って
それ以外の顔出せなかった
別に無理をしていたわけじゃないのに
これが最後だからいいよねと
笑顔を崩して起き上がる
寝息が途切れないように
そっとドアを閉めた
「またね」
『またね』歌詞の意味&魅力
この曲『またね』は失恋ソングでありながら、未来を見て新しい一歩を踏み出す女性の姿が力強く描かれた楽曲となっています。
叶わないとうっすらと気づいてしまう恋。
自分に足りていない部分があることは分かっているけれど、どうしても変われない自分にモヤモヤする。
そんな自分自身への葛藤を「もう考えるのをやめよう」と捨てたとき、想像以上にすっきりと新しい一歩を踏み出せるんです。
等身大に描かれた歌詞が心に突き刺さるような楽曲になっています。
公式MVの紹介
YouTubeに公開されている『またね』公式MVがこちら。
Vo.長屋がメインで出演するミュージックビデオとなっています。
女優顔負けのルックスと歌声が存分に生かされた映像作品。
力強い歌声と、疾走感のあるギターサウンドが美しい楽曲です。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
この曲は冒頭サビ部分から始まります。
私 あなたの前ではずっと笑って
それ以外の顔出せなかった
寝息が途切れないように
そっとドアを閉めた
「またね」
今目の前で、主人公が想いを寄せる人が寝ているようです。
どんなことがあっても、その人の前ではいつも笑顔でいるのが主人公のルール。
しかしその表情は、自分が気付かぬ内に無理した笑顔を作り出すようになっていました。
そうしてまでも、笑顔以外の顔を見せることができなかったようです。
自分の意思と反したその笑顔の裏には、主人公が抱えた悲しさや苦しさが隠れているのかもしれません。
大好きな彼が目を覚まさないように、そっとその部屋を後にするまでがこのパートでは描かれています。
続くAメロの歌詞。
雲が見えたのはずっと前
雨は降らないでいてくれる
空はとても優しいのね
気づかないフリをしてる
“雲”というのは、ここでは雨を降らす雨雲のことをさしています。
“雨“が表しているのは、好きな彼と一緒に過ごした部屋を後にした主人公の心情、そして現実世界の天気のこと。
ドラマや映画であればこのシーンで雨が降ってくるのだろうけど、現実世界の空はまるで笑っているかのように晴れているようです。
主人公の悲しい気持ちを少しでも癒そうと、まるで空が主人公の為に気を使ってくれているようだということ。
そんな空の計らいに、主人公の心は少し救われているのかもしれません。
そしてBメロがこちら。
下がった体温が教えてくれる
どうかな どうかな
ひとりで歩いていけるかな
“下がった体温“というのは、
身を寄せ合うように近づいていられる彼はもういないこと、そして想いを寄せる彼の部屋を後にしてから時が経ち、主人公の心の熱が少しずつ下がってきていることを表しています。
今まで当たり前のように彼が近くにいたけれど、これからは1人で進んで行かなければならないことに少し不安を感じているようです。
続くサビ部分の歌詞。
私 あなたの前ではずっと笑って
それ以外の顔出せなかった
別に無理をしていたわけじゃないのに
あなたがいない場所であなたを想うと
いつの間にか涙がこぼれて
この恋がニセモノだって やっと気づいたの
最初の2行は冒頭部分の歌詞と同じ。
想いを寄せる彼には笑顔しか見せられなかったことを、繰り返し伝えています。
その時は無理をしていたなんて思ってもいなかったけれど、今1人になってから彼のことを考えるとなぜか涙が流れてくるのです。
その涙は、主人公の悲しさだったり苦しさだったり、もしかしたら心の緊張がほぐれた安心感さえ意味しているのかもしれません。
そんな時、その恋が叶わぬものだったことに気づきます。
もしかしたら想いを寄せる彼は、恋してはいけないような人だったのかもしれません。
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2番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分から。
“いつか”なんて言葉はいつも
口に出したらすぐに消える
それを全部叶えていたら
変わっていたのかも
主人公が恋をしていけない彼との会話には、いつも”いつか”という言葉が使われていたのかもしれません。
しかし、その”いつか“という言葉は実現することのないであろう曖昧な表現。
そんな言葉は口にしたことも忘れるくらい、すぐにどこか遠くえ消え去ってしまうのです。
その時”いつか”なんて言わずに一つづつ実現させていれば、今も変わらず彼と一緒にいれたのかもしれないなと、当時を振り返っています。
続くBメロ部分。
残った感覚が忘れられずに
今すぐ 今すぐ
巻き戻したいと願うけど
今でも彼と一緒にいた頃の感覚が主人公の体には残っているようです。
本当は今すぐにでもあの時のように、彼の側にいたい。
そんな時間を取り戻したいと願っています。
そしてサビ部分の歌詞がこちら。
期待したい気持ちはもう捨てて
これ以上は前に進めない
眠気も忘れるくらい
視界が開けてた
ここから主人公の心情に変化が起こり始めます。
これまでは、叶わぬ恋と分かっていても諦めきれない気持ちがどこかにありました。
そしてもしかしたら、もう一度一緒になれるかもしれないという期待がありました。
しかしここで主人公は、そんな淡い期待を捨てて新しい一歩を踏み出す決意をするんです。
するとこれまでの自分が嘘だったかのように、晴れ晴れとした気持ちが戻ってきます。
過去を振り返ることを辞めると、想像以上に心が軽くなったようです。
ラスサビ前のCメロ部分に続きます。
抜け殻に気づいたなら
私を探して
もう戻らないのだろうと
少し焦って
寂しくなってほしい
それだけ感じてほしい
“抜け殻“というのは主人公がいなくなった後のことであり、主人公の心のこと。
これまで想いを寄せていた彼への気持ちを捨てたこと、そして私という存在がいなくなったことに焦ってほしい。
私がいない事実に、少しでいいから寂しさを感じてほしい。
もう一度一緒になりたいとは言わないけど、私という人間の大切さを感じてほしいんです。
主人公が全てを忘れて次に進むための、最後の願い事のようなもの。
心の中の悔しさや苦しさを、最後に彼にぶつけるようなシーンが頭に浮かんできます。
最後はこんな歌詞で終わります。
これが最後だからいいよねと
笑顔を崩して起き上がる
寝息が途切れないように
そっとドアを閉めた
「またね」
これまではどんな時も笑顔しか見せなかった主人公が、ついに笑顔を崩すのです。
この曲の冒頭部分とは明らかに変わった(前進した)主人公の姿が描かれています。
ただその表情以外は何も変わりません。
同じように彼に気づかれないよう、”さよなら”だけを告げて部屋を後にするんです。
そうやって主人公は新しい心持ちで力強く進んでいきます。
悩み苦しみもがきながらも、
大切にしていたものを一度手放してみると意外にも心が軽くなる。
そんな力強い女性の姿が描かれた一曲。
“もう考えるのをやめよう”
これは魔法のような言葉かもしれません。
ぜひ、歌詞の意味をなぞりながら『またね』を何度も聴いてみてください!
ストレートな歌詞が聴く人の心にグッと突き刺さるはずです。
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『またね』収録アルバム紹介
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