Mrs. GREEN APPLE(ミセス)『おもちゃの兵隊』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
2ndオリジナルアルバム『Mrs. GREEN APPLE』の3曲目に収録された楽曲です。
この曲で歌われるのは、今を生きる全ての人へ送るボーカル大森くんからの願い。
それは、どうか自分を見失わないでほしいというメッセージ。
自分の心に嘘を付き流されるままに生きる人々の姿勢と、この世の中の在り方を強く批判するような疾走感溢れる1曲となっています。
Mrs. GREEN APPLE(ミセス)公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『おもちゃの兵隊』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
動画解説:『おもちゃの兵隊』歌詞考察してみた
このブログの内容は下記の動画でも解説中!
Mrs.GREEN APPLE『おもちゃの兵隊』歌詞
歌手:Mrs. GREEN APPLE
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
収録:2ndアルバム『Mrs. GREEN APPLE』
発売日:2017年1月11日(水)
馬鹿にはさ 判らないでしょ
この世の腐った処なんてさ
おもちゃの兵隊が銃を持つ
戦争ごっこでは無いんだと
望むのは誰かの望みが
僕の思いと同じ事
全民よ 聴かせて
手で紡いで
お互いのその傷を共に痛みましょう
陽が昇って 風が吹いて
その中でいつも貴方を思う
もう大半がお気づきでしょう
然すれば「世界は輝くの?」と
断言など出来ぬ此の世の性
酷く胸糞が悪いんだよ
望むは誰もが望みを
忘れないで生きてる事
全民よ 聴かせて
手を繋いで
お互いのその上辺を共に棄てましょう
木が揺らいで 雨が降って
その中でいつも明日を思う
全民よ 聴かせて
手で紡いで
お互いのその傷を共に痛みましょう
陽が昇って 風が吹いて
その中でいつも貴方を思う
貴方を思う
『おもちゃの兵隊』歌詞の意味&魅力
この曲『おもちゃの兵隊』は、作詞作曲を手掛けたボーカルの大森くんから見た今の世界について真っ直ぐに描かれた楽曲。
“この世界は腐っているんだ”と、次々に強烈な言葉が並べられています。
誰もが悪だと断言できるようなことや理不尽なことが蔓延しているのだと。
そんな世界で人は孤独や苦しみを恐れ、心に蓋をし自分を押し殺して生きているのです。
しかし主人公である大森くんは、それで本当にいいのだろうかと問題提起をしていきます。
今こそ皆で手を繋ぎ力を合わせるときではないのかと。
そして上辺だけの繋がりを辞め、自らの信念や願いを堂々と貫く必要があるのだと。
今のこの世の中を痛烈に批判するだけではなく、未来への希望も同時に歌われた優しく温かい楽曲となっています。
公式音源の紹介
こちらがApple Musicに投稿されている『おもちゃの兵隊』公式音源。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは1番Aメロ部分の歌詞から。
馬鹿にはさ 判らないでしょ
この世の腐った処なんてさ
おもちゃの兵隊が銃を持つ
戦争ごっこでは無いんだと
“馬鹿にはさ判らないでしょ”という強烈なワンフレーズから始まります。
“馬鹿”とは一体誰のことを指しているのでしょうか。
その後に続く歌詞を見てみると、それはおそらく”多数の意見に流されるままに生きる人たち”のことだということが想像できます。
そんな彼らには何が分からないのか。
それは、この世界が腐ってしまっているという事実について。
この世界には、どう見てもあり得ないようなことや、少し考えてみれば誰もが間違っていると分かるような事が当たり前のようにはびこっているのでしょう。
そのことに主人公である大森くんは気づいているのです。
しかし、自分たちがそんな危機的状況に置かれているというのに、多数の意見に流されるままに生きる人たちは、いつまでもその真実に気づけないのだと歌っています。
そしてそれは、おもちゃの兵隊が銃を持つ戦争ごっこのような可愛いものではなく、本当に危険な状態なのだと伝えているのです。
続く1番Bメロの歌詞。
望むのは誰かの望みが
僕の思いと同じ事
主人公大森元貴の願いは、今を生きる人たちが自らの頭で考え判断し行動できるような世の中。
そして心と心を通わせて本音で会話し合える世の中。
しかし、皆がそんな人間になることはほぼ不可能だとも感じているのでしょう。
だからこそ高望みはしないまでも、自分と同じ様な願いを掲げる誰かが、この世界に居てくれることがせめてもの望みだと言うのです。
そして1番サビの歌詞がこちら。
全民よ 聴かせて
手で紡いで
お互いのその傷を共に痛みましょう
陽が昇って 風が吹いて
その中でいつも貴方を思う
この腐った世界に生きる全ての人へ。
今こそ皆で手を繋ぎ、心を1つにするときだと歌われます。
痛みや孤独を恐れるあまり、目の前の現実から目をそらして自分の本心に蓋をするような生き方は辞めようと。
たとえそれで傷ついてしまったとしても、私たちは互いに手を取り合いその痛みを共有するから心配しないでほしいと伝えるのです。
当たり前のように日が昇り風が吹く何気ない日常の中で、貴方のことをいつも思っているから怖がらないでほしいんだと、優しく温かいメッセージが込められています。
2番:歌詞の意味
2番Aメロ部分の歌詞から。
もう大半がお気づきでしょう
然すれば「世界は輝くの?」と
断言など出来ぬ此の世の性
酷く胸糞が悪いんだよ
1番Aメロ部分では”馬鹿にはさ判らないでしょ”と歌われていましたが、ここでは”もう大半がお気づきでしょう”という言葉が歌われます。
何に気づいているというのか。
それは、どうすればこの腐った世の中が輝きを取り戻すのか?という質問の答えでしょう。
きっと皆が正しいことは正しいと、間違っていることは間違っていると堂々と発言することができれば、この世界はもっと輝くはずなのです。
しかし彼らはその答えを断言しようとしません。
というよりできないのです。
この世界にはびこる理不尽なことや不自然なことに口を挟めば、その先には孤独や苦しみが待っているから。
それがこの世の性でありそんな世界が凄く嫌いなんだということを、”酷く胸糞が悪い”という強烈な言葉で訴えてます。
続く2番Bメロの歌詞。
望むは誰もが望みを
忘れないで生きてる事
主人公大森くんの願いは、今を生きる人たちが自らの願いや信念を忘れずに生きていること。
多くは望まないから、せめてもそれだけは約束してほしいという心からの願いなのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
全民よ 聴かせて
手を繋いで
お互いのその上辺を共に棄てましょう
木が揺らいで 雨が降って
その中でいつも明日を思う
この腐った世界に生きている全ての人へ。
今こそ皆で手を繋ぎ、互いに助け合うときなんだと。
何かに怯え自分の心に嘘をつき、上辺だけで人と繋がるような生き方を辞めましょうと。
たとえそれで、雨が降り木が風に揺られるような苦しい日々が続いたとしても、いつも貴方の明るい明日(未来)を願っているからと、優しく温かいメッセージが歌われます。
その後ラスサビの歌詞が続きます。
全民よ 聴かせて
手で紡いで
お互いのその傷を共に痛みましょう
陽が昇って 風が吹いて
その中でいつも貴方を思う
貴方を思う
この部分は1番サビと同様の歌詞になります。
改めて、この腐った世界にに生きる全ての人へのメッセージが歌われるのです。
今こそ皆で手を繋ぎ、心を1つにするときだと。
痛みや孤独を恐れるあまり、
目の前の現実から目をそらして自分の本心に蓋をするような生き方は辞めようと。
たとえそれで傷ついてしまったとしても、私たちは互いに手を取り合いその痛みを共有するから心配しないでほしいと伝えます。
どうか自分を見失わないでほしい。
それが主人公大森元貴の願いなのです。
歌詞の意味をじっくりと味わいながら、この曲『おもちゃの兵隊』を聴いてみて下さい!
自分たちが生きるこの世界を、もう一度見つめ直すきっかけになるかもしれません。
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