緑黄色社会(リョクシャカ)『スカーレット』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
メジャーデビュー後初となるフルアルバム『SINGALONG』の7曲目に収録された一曲。
この曲『スカーレット』は、ドラマ『G線上のあなたと私』の主題歌を制作する過程で生まれた楽曲とのこと。
楽器のカッコ良さを前面に押し出した、ポップで躍動感のある楽曲になっています。
緑黄色社会公式インスタグラムに投稿されたオフショット。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『スカーレット』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
緑黄色社会『スカーレット』歌詞
歌手:緑黄色社会
作詞:穴見真吾
作曲:穴見真吾
収録:フルアルバム『SINGALONG』
発売日:2020年4月22日(水)
やるせないな 不甲斐ないな
こんな今日じゃ終われないや
真っ赤な終電車は
ガタゴトあなたを連れて行った
味気ないアイデア ベタなユーモア
こんな今日じゃ笑えないや
降りかかった雨に
泣き言吐き捨てた
鬱屈とした日々を
吹き飛ばすその笑顔ください
なんにもないなんでもない
日々の連続です
そのせいあなたの声だけが
胸をざわつかせるのです
願ったり叶ったりだと
思い込んで仕舞えば
なんにもないなんでもない
明日も悪くない
愛のメロドラマ あのテレビスターのように
ヘラヘラしてられたら
真っ新に全て
捨ててしまいたいや
あなたという終点に
たどり着く乗車券ください
なんにもないなんでもない
日々の往復です
そのせいあなたの声だけが
この身をただ生かすのです
願ったり叶ったりだと
思い込んで仕舞えば
なんにもないなんでもない
明日も悪くない
ずぶ濡れになっていいのさ
泣きたけりゃ泣けばいいのさ
降り続く雨に
訪れぬ晴に
ぶつけてしまえメロディ
叫ぶのだ派手に
なんにもないなんでもない
日々の連続です
それでもあなたの声だけが
明日へと連れ出していくのです
真っ赤に光る始発電車
飛び込んで仕舞えば
なんにもないなんでもない
私とサヨナラ
『スカーレット』歌詞の意味&魅力
この曲は、Ba.穴見が作詞作曲を手がけた楽曲になります。
特にギターフレーズに力を入れて制作された曲です。
タイトルになっている『スカーレット』というのは色の名前でJISの色彩規格によると「あざやかな黄みの赤」と表現されています。
そんな鮮やかな赤色をした『サンブリテニア・スカーレット』という花があるのですが、花言葉は「純愛・秘められた情熱・小さな強さ」。
この曲の歌詞にもそんな意味が込められているようです。
公式音源の紹介
『スカーレット』はMVなどの音源が公開されていないので、フルアルバム『SINGALONG』の全曲Trailerを掲載しておきます。
じっくり聴くと、ギターのアレンジがとてもカッコいい曲。
ふとした瞬間にリズムに乗って踊りだしたくなるような楽曲です。
バンドグループらしい一曲に仕上がっています。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分から。
やるせないな 不甲斐ないな
こんな今日じゃ終われないや
真っ赤な終電車は
ガタゴトあなたを連れて行った
味気ないアイデア ベタなユーモア
こんな今日じゃ笑えないや
降りかかった雨に
泣き言吐き捨てた
このパートでは、現状の自分に対してネガティブな感情を抱く主人公が描かれています。
“やるせない”や”不甲斐ない”、そして“味気ないアイデア”や”ベタなユーモア”、そのどれもが不完全燃焼さを表現した言葉。
どこかやりきれない自分に苛立ちさえ感じているようです。
“終電車”という言葉と“降りかかった雨”という言葉、これらはこの主人公の追い込まれた心情を表現しています。
この曲の中ではどちらもネガティブワード。
そんな現状に対して主人公は弱音を吐いてしまうんです。
続くBメロ部分の歌詞。
鬱屈とした日々を
吹き飛ばすその笑顔ください
Aメロ部分の歌詞で描かれたような日々が、毎日のように続いているようです。
ただ、なんとかこの現状を打破したい自分がいます。
そんな心を癒すのは、好きな人の笑顔なのかもしれません。
そしてサビがこちら。
なんにもないなんでもない
日々の連続です
そのせいあなたの声だけが
胸をざわつかせるのです
願ったり叶ったりだと
思い込んで仕舞えば
なんにもないなんでもない
明日も悪くない
変わりばえのない毎日を過ごす主人公。
憂鬱な日々が続いているからこそ、唯一の楽しみや癒しが”あなたの声”なんです。
そんな”あなた”が気になって仕方なくなってしまいます。
しかし、それはそれでいいのかもしれない。
こうやって”あなた”のことで頭をいっぱいにできるのは、この毎日のように続く憂鬱のおかげだと考えれば願い通りだということ。
そう考えると少し体が軽くなります。
捉え方次第で誰でもポジティブになれる。
そして”あなた”がいるから頑張れる。
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2番:歌詞の意味
まずは冒頭部分から。
愛のメロドラマ あのテレビスターのように
ヘラヘラしてられたら
真っ新に全て
捨ててしまいたいや
“メロドラマ”というのは感傷的な恋愛劇のこと。
そういった映画やドラマはいつも大抵ハッピーエンド。
そして”テレビスター”は今の自分からすると圧倒的な成功者。
それらを羨む主人公の心情が表現されています。
1番の歌詞で描かれたように、捉え方次第ではポジティブになれるけれど、できることなら現状を全て捨ててしまいたいと思ってしまうんです。
続くBメロ部分の歌詞。
あなたという終点に
たどり着く乗車券ください
主人公の胸をざわつかせる”あなた”。
そして、憂鬱な日々をも吹き飛ばしてくれる”あなた”に今すぐ会いにいきたい。
そう強く願う主人公の気持ちが表現されています。
そしてサビ前半部分の歌詞。
なんにもないなんでもない
日々の往復です
そのせいあなたの声だけが
この身をただ生かすのです
生きた心地のしない憂鬱な日々。
そんな主人公を生かしているのは”あなた”の存在、たったそれだけなんです。
それだけ”あなた”の存在が大きなものだということ。
ラストのサビ前Cメロ部分がこちら。
ずぶ濡れになっていいのさ
泣きたけりゃ泣けばいいのさ
降り続く雨に
訪れぬ晴に
ぶつけてしまえメロディ
叫ぶのだ派手に
この曲1番Aメロ部分で出てきた弱音を吐くシーンが再び描かれます。
ただその時の言葉とは意味合いが少し変わり、今回は泣き叫ぶことをポジティブに捉えているようです。
“降り続く雨”や”訪れぬ晴”は、憂鬱な日々が続いている状況を表した言葉。
そういう時こそ、自分の感情を思い思いに吐き出すのがいいのかもしれません。
そしてラストはこんなフレーズ。
真っ赤に光る始発電車
飛び込んで仕舞えば
なんにもないなんでもない
私とサヨナラ
冒頭で出てきた終電車との対比として”始発電車”が登場します。
そして終電車の時はなかった”光る“というフレーズ。
“始発電車“は新たな始まりを連想させ、”光る”という言葉からはこの先の明るい未来を連想させます。
憂鬱な毎日を過ごし、日々思い思いに頭の中で考えを巡らせる中で、何か一つ突破口が開けたようです。
日々起こることの捉え方だったり、素直に感情表現することだったり、様々な武器を手にこれまでとは違った毎日を過ごしていきます。
捉え方次第で未来は変わるかもしれない。
そう思わせてくれるような楽曲です。
ぜひ歌詞の意味をセットにして、躍動感あふれる『スカーレット』の音を楽しんでみてください!
この曲の主人公と自分自身を重ね合わせると、また何か新しい発見があるかもしれません。
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