Mrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLE『スターダム』歌詞【意味&解釈】|生まれた意味を手に入れるための始まりの歌(ミセス)

Mrs. GREEN APPLE『スターダム』歌詞【意味&解釈】|生まれた意味を手に入れるための始まりの歌(ミセス)

Mrs. GREEN APPLE(ミセス)『スターダム』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。

1stミニアルバム『Introduction』の3曲目に収録された楽曲です

この曲は、スマホゲーム『スタースマッシュ』のプロモーションムービーソングとしても起用されました

人の一生を俯瞰してみれば、ただ生まれて死んでいくだけの生き物だけれども、その短い人生の中でどんな意味を見出すのか

幸せを掴み取り、生まれた意味を手に入れるための始まりの歌となっています。

 

Mrs. GREEN APPLE(ミセス)公式Instagramの投稿から。

 

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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

 

それでは早速『スターダム』の歌詞紹介から書いていきます。

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

Mrs. GREEN APPLE『スターダム』歌詞

楽曲情報

歌手:Mrs. GREEN APPLE
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
収録:1stミニアルバム『Introduction』
発売日:2014年7月5日(土)

期待をして 傷ついて
無くなるもんとわかってるならさ
最初(はな)からいらない

 

待てど暮せど平和な世の中は
だんだんに僕の身を離れる
やたら周りが笑顔で居るなと
捻くれたこの心で想う

 

正直ちょっと諦めたとこさ
憎めないのが難点さ

 

心配ないよ わかってるから
貴方のその不安もさ
偉大な人にも寄り添ったものだから
時間は刻々と過ぎては去っていくけども
秒針は皆平等らしい

 

兎にも角にも理想の世の中は
人に愛想を良くせず困る
ならばコチラも嫌ってみよう
試みたものの心折れた

 

着々じゃ無茶苦茶になって
どちらとも付かずスカスカスッカラカンね
待ちわびたあの日が来たって
達成をしたって気付くの

 

心配無いよ わかってるから
何をするべきなのかは
葛藤しながら 僕らは舵をとる
時には大切なものを忘れるんだろう
その時はちゃんと叱って欲しい

 

失くしたくないから
僕はずっとこうやってるの
「大丈夫だよ」
その言葉が欲しくて
失くしたくないから
いつもずっとギュッとしてるの
そうすればするほど
本当は壊れるって知ってるよ

 

器用になるって
大事なものが欠けていく気がするんだ
大人は器用で ずる賢いな

 

心配ないよ わかってるから
貴方のその不安はさ
ちょうど僕も抱いてたものだから
時間は刻々と過ぎては去っていくけども
秒針は皆平等らしい

 

枯れては散ってく花だって
吹かれては飛んでく雲だって
生まれては死んでく人だって同じもんさ
自らのその手で人達が
荒れ狂う波に舵をとって
生まれた意味となる 幸せを掴めればな。

 

『スターダム』歌詞の意味

この曲のタイトル『スターダム』とは、”スターの座”という意味。

“スターダムにのし上がる”などといった形で使われる言葉であり、この曲では理想を追い求める主人公が現実との狭間で葛藤を抱えながら進んでいく姿が描かれています。

どんな偉人も成功者と呼ばれる人も、誰もが同じように葛藤を抱えて生きている

それは自分だけではないから安心してほしいんだと。

そして彼らにも自分自身にもみな平等な時間が与えられているからこそ、もがき続ければきっと理想の姿に辿り着けるはずなんだと

優しく力強いメッセージが歌われています。

公式MVの紹介

こちらがYouTubeに投稿されている『スターダム』公式リリックビデオ。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

1番:歌詞の意味

まずは冒頭イントロ部分の歌詞から。

期待をして 傷ついて
無くなるもんとわかってるならさ
最初(はな)からいらない

人は何かと物事が良い方向に進むことを期待してしまうもの

しかしその理想とは反対に、期待を裏切られ傷つくことが往々にして起こります。

形あるものはいつか必ず失ってしまうということが分かっていれば最初から期待はしないのに、いつもそれに気づけません

そうやって毎度、今回ばかりはと期待しては傷ついてを繰り返しているのが人間という生き物なのでしょう

そしてそれでも尚、何かに期待してしまうのが人間なのです。

 

1番Aメロ部分の歌詞がこちら。

待てど暮せど平和な世の中は
だんだんに僕の身を離れる
やたら周りが笑顔で居るなと
捻くれたこの心で想う

“平和な世の中”とは、”1人1人が求める理想の世界”という意味で使われているようです。

いつだって理想を追い求めているはずなのに、何故か少しずつその理想から遠ざかっているようにさえ感じられる

そんなとき人は周りの笑顔に敏感になります

自分は理想に一歩も近づけていないのに、やたらと周りの人たちは笑顔で楽しそうだなと捻くれた心で物事を見てしまうのでしょう

それはそれはどうしようもなく苦しいのです。

 

続く1番Bメロの歌詞がこちら。

正直ちょっと諦めたとこさ
憎めないのが難点さ

理想に近づけない状態が続くと、人は理想を負うことを諦めようとしてしまいます

しかし誰かを責めたり憎んだりすることも出来ません

諦めたのは自分自身であり、前に進まないのも自分のせいなのです。

ただ何故前に進めないのかは分からない

どうしようもないその葛藤が、人をさらに苦しめます

 

そして1番サビの歌詞がこちら。

心配ないよ わかってるから
貴方のその不安もさ
偉大な人にも寄り添ったものだから
時間は刻々と過ぎては去っていくけども
秒針は皆平等らしい

理想と現実の間で葛藤する人たちに「心配ないよ」という言葉が投げかけられます

偉大だと称えられている人たちも皆、同じ不安や苦しみを味わってきているから

むしろ偉大だと称えられている人ほど、理想と現実の間で頭を悩まされながら生きてきているのでしょう

時間は刻々と過ぎ去っていきますが与えられた時間は皆同じ。

だからこそ今うまくいかなくても、もがき続ければきっと希望が見えてくるんだと背中を押してくれているのです

 

 

2番:歌詞の意味

2番Aメロの歌詞から。

兎にも角にも理想の世の中は
人に愛想を良くせず困る
ならばコチラも嫌ってみよう
試みたものの心折れた

追い求める理想の世界や理想の自分に中々近づくことが出来ない。

その様子が”人に愛想を良くせず”という言葉で表現されています。

“理想とする世界”を擬人化して描いているのでしょう

そうやって理想の世界が自分のことを嫌ってくるのであれば、いっそのこと理想を追いかけるのを辞めてみようと主人公は試みるのです

しかしそう簡単にはいきません

やっぱり人は必然と、理想を追い求めてしまう生き物なのでしょう

 

続く2番Bメロの歌詞。

着々じゃ無茶苦茶になって
どちらとも付かずスカスカスッカラカンね
待ちわびたあの日が来たって
達成をしたって気付くの

ゆっくりと着々と進もうとすると、それはそれで上手くいかず

理想に向かうための正解の道のりが分からず、結局スッカラカンのまま時間だけが過ぎ去っていくのです

きっと主人公はそんな自分に焦りを感じているのでしょう

本当の理想は、待ちわびていたゴール地点に気づいたら到着していたという状態なのかもしれません。

目標を達成したときに初めて、ちゃんとゴールに近づいていたことを実感するのです

 

そして2番サビの歌詞がこちら。

心配無いよ わかってるから
何をするべきなのかは
葛藤しながら 僕らは舵をとる
時には大切なものを忘れるんだろう
その時はちゃんと叱って欲しい

理想の姿は明確になっている主人公

そのゴールに辿り着くまでにやるべきことは分かっているはずなのです

しかし目標を達成するためにはもっと色々な要素が絡んできます。

どんな道のりを進んでいくのか、どのくらいのスピードで進んでいくのか、そんな葛藤を抱えながら人生の舵を取っていくのです

そうやって進んでいけば、時に大切なものを忘れてしまうこともあるかもしれません

そんなときはちゃんと叱ってほしい。

どんなに理想に近づけたとしても、大切なものを失ってまで進むことに意味はないのです

ここで歌われる大切なものとは、きっと”愛”なのでしょう

 

その後Cメロの歌詞が続きます。

失くしたくないから
僕はずっとこうやってるの
「大丈夫だよ」
その言葉が欲しくて
失くしたくないから
いつもずっとギュッとしてるの
そうすればするほど
本当は壊れるって知ってるよ

これまで積み上げてきたものや大切にしてきたものを、失くしたくないばかりにいつまでもギュッと抱え込む。

大切な人間関係を壊したくないから無難な態度で接する

それは一見素晴らしい姿に見えますが、
実はその行動が大切にしていたものを壊していきます

そしてその事実に気づいてはいるのです。

だからこそまたそこに葛藤が生まれるのでしょう

 

そしてCメロ後半部分の歌詞。

器用になるって
大事なものが欠けていく気がするんだ
大人は器用で ずる賢いな

何事も器用になりすぎて無難に乗り切ろうとすると、大事なものがボロボロとこぼれ落ちていく気がする

主人公から見た世の大人たちは、まさにそうやって生きているように感じられるのです

そんな姿に対してずる賢いという言葉を突きつけています。

それは皮肉でもあり、自分はそうなりたくないと強く心に誓っているのでしょう

 

ラスサビの歌詞がこちら。

心配無いよ わかってるから
貴方のその不安はさ
ちょうど僕も抱いてたものだから
時間は刻々と過ぎては去っていくけども
秒針は皆平等らしい

分かっていても気づけば無難な態度を取ってしまう自分

そしてそんな自分に対する不安な気持ち。

それは貴方だけでなく、皆が感じているものだから「心配無いよ」と優しく語りかけます

理想を追い求める人たちは皆同じ様に不安や葛藤を抱え生きているのです

僕たちに与えられた時間も皆平等。

だからこそ今はうまくいかずに悩んでいたとしても、もがき続ければきっと希望が見えてくるんだと背中を押してくれています

 

最後はこのフレーズで終わります。

枯れては散ってく花だって
吹かれては飛んでく雲だって
生まれては死んでく人だって同じもんさ
自らのその手で人達が
荒れ狂う波に舵をとって
生まれた意味となる 幸せを掴めればな。

枯れては散ってく花も吹かれては飛んでく雲も本質的には人間と同じ

人の一生を俯瞰してみると、ただ生まれては死んでいくだけの生き物なのです

その短い人生の中で荒れ狂う波の中を勇敢に進んでいきます。

そしてその先にある幸せ(理想の姿)が掴めたときに初めて、自らが生まれた意味を理解するのかもしれません

次は自分が生まれた意味を手にする番だと、新しい始まりへの決意が強く感じられるラストとなっています

 

 

ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら、この曲『スターダム』を聴いてみて下さい!

理想と現実の間で葛藤を抱える人たちの背中を、優しく押してくれるような楽曲です

 

『スターダム』収録作品の購入はこちらから!

 

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