Official髭男dism(ヒゲダン)『Cry Baby』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、5th配信限定シングル『Cry Baby』としてリリースされた一曲。
テレビアニメ『東京リベンジャーズ』のオープニングテーマとしても起用されました。
聴く人の心を熱く奮い立たせてくれるような力強い楽曲であり、ヒゲダン史上最高の歌唱難易度の楽曲と言われる作品となっています。
アニメ『東京リベンジャーズ』の簡単なあらすじがこちら。
人生どん底のダメフリーター花垣武道(タケミチ)。
中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向(ヒナタ)が、
最凶最悪の悪党連合”東京卍會”に殺されたことを知る。事件を知った翌日、駅のホームにいたタケミチは
何者かに背中を押され線路に転落し死を覚悟したが、
目を開けると何故か12年前にタイムリープしていた。人生のピークだった12年前の中学時代にタイムリープし、
恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、
人生のリベンジを開始する!
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『Cry Baby』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
動画解説:『Cry Baby』歌詞考察してみた
このブログの内容は下記の動画でも解説中!
Official髭男dism『Cry Baby』歌詞
歌手:Official髭男dism
作詞:藤原聡
作曲:藤原聡
収録:5th配信シングル『Cry Baby』
発売日:2021年5月7日(金)
胸ぐらを掴まれて
強烈なパンチを食らってよろけて
肩を並べうずくまった
予報通りの雨にお前はにやけて
「傷口が綺麗になる」なんて嘘をつく
いつも口喧嘩さえうまく出来ないくせして
冴えない冗談言うなよ
あまりのつまらなさに目が潤んだ
何度も青アザだらけで涙を 流して 流して
不安定な心を肩に預け合いながら
腐り切ったバッドエンドに抗う
なぜだろう 喜びよりも心地よい痛み ずっしりと響いて
濡れた服に舌打ちしながら 腫れ上がった顔を見合って笑う
土砂降りの夜に 誓ったリベンジ
胸ぐらを掴み返して
反撃のパンチを繰り出すくらいじゃなきゃ
お前の隣には立てないから
相手が何であれ日和らない
何度伸されても諦めない
忘れるな忘れるなと言い聞かせ続けたのに
傘はいらないから言葉を一つくれないか
微温い優しさではなく
弱音に侵された胸の奥を抉るような言葉を
何度も青アザだらけで涙を 流して 流して
不安定な心を肩に預け合いながら
腐り切ったバッドエンドに抗う
なぜだろう 喜びよりも心地よい痛み ずっしりと響いて
濡れた服に舌打ちしながら 腫れ上がった顔を見合って笑う
土砂降りの夜に 囚われの日々に 問いかけるように
光った瞳の中で 誓ったリベンジ
『Cry Baby』歌詞の意味
この曲のタイトル『Cry Baby』は、“泣き虫”や”弱虫”という意味を持つ言葉になります。
アニメタイアップの為に書き下ろされた作品ということで、アニメの世界観にマッチしたフレーズが随所に取り入れられているのですが、このアニメの主人公がまさに”弱虫”として描かれているのです。
何度も何度も逆境にさらされながらも決して諦めることなく、力強く前に進み続ける主人公の姿が、聴く人の背中グッとを押してくれるような楽曲となっています。
そして実は、歌詞だけではなくメロディーにもアニメの世界観が反映されているそうです。
曲中何度も転調を繰り返す構成になっているのですが(約10回)、この転調は『東京リベンジャーズ』の中で物語の核となっている”タイムリープ”を表現しているとのこと。
「鬼のように転調してやろう!」という気持ちで制作した一曲だと、作詞作曲を手掛けたVo.藤原さんは語っていました。
ヒゲダン史上最も歌唱が難しい楽曲と言われる所以は、この転調に隠されていそうです。
公式MVの紹介
YouTubeに公開されている公式MVがこちら。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
胸ぐらを掴まれて
強烈なパンチを食らってよろけて
肩を並べうずくまった
予報通りの雨にお前はにやけて
「傷口が綺麗になる」なんて嘘をつく
前提としてこの曲の歌詞では、
アニメ『東京リベンジャーズ』に登場する主人公の武道(タケミチ)が、過去にタイムリープした後のストーリーが描かれているようです。
そしてそんなアニメの中の世界が、外から眺める私たちの視点(第三者視点)で描かれているのだと思います。
冒頭から臨場感溢れる言葉が並びますが、ここで登場する”胸ぐらを掴まれて強烈なパンチを食らう”状況とはまさに、武道が立たされている現状を表したフレーズ。
人生唯一の恋人である日向(ヒナタ)を守るべく、悪党連合に反撃を試みるのですが、全くと言っていいほど歯が立たないのです。
むしろ反撃を食らってよろけてしまいます。
しかし”予報通りの雨”という言葉が表すように、雨が降る(最悪の展開になる)ことは武道自身も想定済みだったのかもしれません。
そして、昔の俺みたいにこのくらいでは諦めないぞと言わんばかりに、この状況が心地よいとまで言ってのけるのです。
もちろんそれは強がりの言葉なのですが、逆境から逃げ続ける弱虫であった過去の自分を思えば、今の武道の姿はその当時とは明らかに違っています。
続くBメロ部分の歌詞。
いつも口喧嘩さえうまく出来ないくせして
冴えない冗談言うなよ
あまりのつまらなさに目が潤んだ
このパートでは、
武道と共に戦う仲間の言葉が歌われているのではないでしょうか。
口喧嘩さえうまく出来なかった人物、それこそが武道なのです。
それなのに、今目の前にいる武道はひるむことなく敵に立ち向かっているという事実に、目を疑わざるを得ないのかもしれません。
彼と長い時間を友にしてきた友人だからこそ、そんな彼の姿が笑えてくるほどに冗談にしか思えないのです。
ここではそんな友人視点の言葉を描くことで、それほどまでに昔の武道が”弱虫”だったということが強く表現されているのだと僕は捉えました。
そして1番サビの歌詞がこちら。
何度も青アザだらけで涙を 流して 流して
不安定な心を肩に預け合いながら
腐り切ったバッドエンドに抗う
なぜだろう 喜びよりも心地よい痛み ずっしりと響いて
濡れた服に舌打ちしながら 腫れ上がった顔を見合って笑う
土砂降りの夜に 誓ったリベンジ
どんなに諦めずに立ち上がっても、敵の実力は自分たちよりも遥かに上。
昔の武道ならとっくのとうに逃げていたはずですが、そんな状況で何度も折れそうになる心を、仲間と支え合いながら立ち向かっていく姿が描かれます。
そして、”腐り切ったバッドエンドに抗う”という言葉は、この曲の核となる譲れないフレーズだったと作詞作曲を手掛けたVo.藤原さんが以前語っていました。
Aメロ部分でも描かれていたように、
バッドエンドな結末を迎えることは想定内だったはず。
しかし、その結末をひっくり返すことができる可能性が1%でもあるのなら、何度でも立ち向かっていくんだという決意がこのフレーズには込められているのだと思います。
諦めない限りバッドエンドを迎えることはない。リベンジを誓っている間は、何度でもやり直すことができるのです。
そしてそんな状態にあるとき、人は痛みをも快感に感じるのかもしれません。
2番:歌詞の意味
冒頭Aメロ部分の歌詞から。
胸ぐらを掴み返して
反撃のパンチを繰り出すくらいじゃなきゃ
お前の隣には立てないから
相手が何であれ日和らない
何度伸されても諦めない
忘れるな忘れるなと言い聞かせ続けたのに
1番の歌詞ではどこまでもリベンジ精神に燃え上がる武道の姿が描かれていましたが、2番の歌詞では、そうは言っても心のどこかに弱さは存在するよねということが歌われます。
やられたらやり返す。悪いものは悪いと真正面からぶつかっていく。
そうやって勇敢に戦えるくらいの精神力と肉体の強さがなければ守りたい人も守れない。
だからこそ相手がどれだけ強かろうと、俺は絶対に諦めないと言い聞かせたはずなのに、次第に弱虫だった頃の自分が蘇ってきていることに気づくのです。
ここで歌われる”お前”とは武道の唯一の恋人である日向(ヒナタ)のことを表しているのだと思います。もっと広い意味で捉えるならば、この曲を聴くそれぞれのリスナーが大切に思う人の存在を表した言葉なのでしょう。
大切な人をまたも守れずに終わってしまうのかと、挫けそうになる自分に悔しさをにじませる武道の姿が想像できます。
その後Cメロの歌詞が続きます。
傘はいらないから言葉を一つくれないか
微温い優しさではなく
弱音に侵された胸の奥を抉るような言葉を
挫けそうになる武道ですが、もちろんここで簡単に諦めようとは思っていない様子。
苦しいときには優しい言葉を欲してしまうものですが、武道はそんなものはいらないと言い捨てます。
そんな慰めの言葉ではなく、この甘ったれた自分の心を奮い立たせるような厳しい言葉を掛けてくれと訴えるのです。弱さに押しつぶされそうな自分にカツをいれるような言葉を浴びせてくれよと。
昔と同じ様に目の前の強敵から逃げ出すようなことは、死んでも繰り返したくないのです。
そして2番サビの歌詞がこちら。
何度も青アザだらけで涙を 流して 流して
不安定な心を肩に預け合いながら
腐り切ったバッドエンドに抗う
なぜだろう 喜びよりも心地よい痛み ずっしりと響いて
濡れた服に舌打ちしながら 腫れ上がった顔を見合って笑う
土砂降りの夜に 囚われの日々に 問いかけるように
光った瞳の中で 誓ったリベンジ
この部分の歌詞は、最後の1フレーズ以外1番サビと同様になります。
1番2番と同じフレーズを繰り返すことにより、何度も何度も立ち上がりリベンジを試みる武道の姿を表現しているのだと僕は捉えました。
そしてそうやって何度も立ち上がるうちに、少しずつ少しずつ状況は好転していくのです。
遂には希望の光が見え始めているのかもしれません。
過去の自分がどんなに弱虫であったとしても、諦めずに食らいつく意志さえ持つことができれば、いつだって必ず未来は切り開けるのだと教えてくれているような気がします。
武道の生き様がまっすぐに描かれた歌詞は、多くの人の希望になること間違いなし。
ぜひ歌詞の意味を心に刻みながら、この曲『Cry Baby』を聴いてみて下さい!
目の前の壁に挫けそうなときに自分を奮い立たせてくれる一曲です。
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