Vaundy(バウンディ)『soramimi』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、1stアルバム『strobo』の7曲目に収録された一曲。
社会への不満ややるせなさが、エロティックな歌詞に乗せて歌われています。
どことなく気だるさを感じさせながらも、爽快感の溢れるダンスナンバーです。
Vaundy公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『soramimi』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Vaundy『soramimi』歌詞
歌手:Vaundy
作詞:Vaundy
作曲:Vaundy
収録:1stアルバム『strobo』
発売日:2020年5月27日(水)
今日も愉快だね
叶えたい想像に
塞いだ目
だいたいそんなもん
理不尽がお決まりの世界だもん
で、
まぁいいかな
このくらいがちょうどいいかなって
自分にも周りの人にもバレないように
手を抜いて
今日も愉快だね
支えたいと君に
伝えた日
だいたいそんなもん
振られるくらいが僕らしいんだもん
で、
まぁいいから
そのエロい体を貸してくれ
誰も知らない ミッドナイト
携帯越しの タッグファイト
散々だな後悔はないけど
先天的だ過敏なこの衝動
珍回答だ僕は気にしないけど
1発打ったこのビートを鳴らしてよ
さぁ
Distance
This Dance?
Distance
This Dance?
今日も愉快だね
でも何もかもが不快だね
だいたいそんなもん
自己満たちが踊る世界だもん
で、まぁいいかな
このくらいがちょうどいいかなって
自分にも周りの人にもバレないように利を振って
今日も愉快だね
刺さった枯れ木に注いだ火
だいたいこんなもん
世間は許しちゃくれやせんよ
ぁあ、まぁいいから
そんなことはどうでもいいからって?
大炎上大炎上大炎上大炎上大炎上
散々だな後悔はないけど
先天的だ過敏なこの衝動
珍回答だ僕は気にしないけど
1発打ったこのビートを鳴らしてよ
さぁ
Distance
This Dance?
Distance
This Dance?Distance
This Dance?
Distance
This Dance?
『soramimi』歌詞の意味
この曲『soramimi』は、世の中を皮肉るような歌詞が散りばめられたエロティックなダンスナンバー。
“Distance. This Dance?”というフレーズが強く耳に残る一曲となっています。
Vaundy本人はこの曲について”そre全部soramimiだよ”とコメントしており、この曲には社会への抵抗の意が込められているのかもしれません。
理不尽なことががあっても納得いかないことを言われても、それは全部空耳なんだと。
そうやって受け流さなければならない世の中への皮肉と、受け流すことで逆に生きやすくもなるんだというメッセージが感じられます。
ただ理不尽な世界を嘆くだけではなく、その先の生き方を提案してくれるような楽曲です。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『soramimi』公式MV。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずはAメロ前半部分の歌詞から。
今日も愉快だね
叶えたい想像に
塞いだ目
だいたいそんなもん
理不尽がお決まりの世界だもん
で、
まぁいいかな
このくらいがちょうどいいかなって
自分にも周りの人にもバレないように
手を抜いて
“今日も愉快だね“という言葉は、理不尽な世の中に対する皮肉を詰め込んだメッセージ。
この言葉を中心にして『soramimi』の物語は描かれていきます。
“叶えたい想像”というのは、夢や希望といった自分自身の理想像のこと。
そんな理想をどれだけ頭に浮かべても、多くの人は現実を前に目を塞いでしまうのです。
それは、未来に希望を持つことが出来ない今の社会が生んだ弊害なのかもしれません。
生まれた環境によって、人生の難易度はあらかた決まってしまっているのです。
頑張っても報われることのないこの社会にうんざりとしながら、主人公は毎日をなんとなく生きているのでしょう。
Aメロ後半部分の歌詞。
今日も愉快だね
支えたいと君に
伝えた日
だいたいそんなもん
振られるくらいが僕らしいんだもん
で、
まぁいいから
そのエロい体を貸してくれ
誰も知らない ミッドナイト
携帯越しの タッグファイト
ここもまた、皮肉たっぷりの”今日も愉快だね”というフレーズから始まるパート。
ここでは新しく”君”という人物が登場します。
それは以前、告白をして振られてしまった人。
告白すらもうまくいかない世の中。
どうせ何もかもが上手くいかないならば、いっそのこと現実を受け入れて割り切ってしまえば楽なのでは?と考えるようになるのです。
そして今は、主人公と体だけの関係を持つ女性になっているのでしょう。
その女性には本命の彼氏がいるのかもしれませんが、そんな中で2人きり、誰も知るよしもない夜を過ごすのです。
思い通りにならないこの社会での生き抜き方、楽しみ方を模索する主人公が描かれます。
続くBメロの歌詞がこちら。
散々だな後悔はないけど
先天的だ過敏なこの衝動
珍回答だ僕は気にしないけど
1発打ったこのビートを鳴らしてよ
さぁ
“散々だな“というのは、おそらく自分の行いのことであり自身の人生そのもののこと。
衝動的なワンナイトラブ。
そんな衝動を湧き起こす人格は先天的で、主人公が生まれてきた環境やこれまでの境遇が作り出したのです。
何が起こってももう驚かない。
この世の中は、想像もできないような理不尽なことが当たり前のように起こる世界。
だから今の欲望のままに生きよう。
そんなメッセージが込められているのかもしれません。
そしてこちらが1番サビの歌詞。
Distance
This Dance?
Distance
This Dance?
Distanceという言葉を和訳すると、距離や隔たりというような意味になります。
ここでは人と人との距離感や、社会と自分との間にある隔たりについて歌われているようです。
そんな隔たりを感じながら、欲望のままに踊り狂う。
理不尽な社会の中で気持ちよく生きるためには、それが唯一の手段なのかもしれません。
soramimi / Vaundy :MUSIC VIDEO https://t.co/4ZEHlrrNNL @YouTubeより
1回ライブでやった時サビをどうしたら分からず
もう二度と歌いたくないと思った曲です
— Vaundy (@vaundy_engawa) October 1, 2019
2番:歌詞の意味
まずは2番Aメロ前半の歌詞から。
今日も愉快だね
でも何もかもが不快だね
だいたいそんなもん
自己満たちが踊る世界だもん
で、まぁいいかな
このくらいがちょうどいいかなって
自分にも周りの人にもバレないように利を振って
今日も愉快なほどに理不尽な世の中。
主人公にとってこの社会は、不快以外の何者でもありません。
誰もが自己満の世界で生きるこの世の中に対して嫌気が差しているのです。
そしてそんな現実に、諦めを感じている主人公がいます。
世の中の仕組みやその中で生きる人間たち、それらはすぐに変われるほど単純なものではないから。
だからこれからも人間たちは、自己満の世界でうまく周りをごまかしながら生きていく。
それが賢い生き方なのかもしれません。
Aメロ後半部分の歌詞。
今日も愉快だね
刺さった枯れ木に注いだ火
だいたいこんなもん
世間は許しちゃくれやせんよ
ぁあ、まぁいいから
そんなことはどうでもいいからって?
大炎上大炎上大炎上大炎上大炎上
“刺さった枯れ木“とは、既に忘れ去られていた話題を意味する言葉。
そんな話題を掘り起こしては、誰かがいらぬ火を注ぐような毎日。
何もかもが上手く行かない社会で人々は、不満を周りの関係ない人達にぶちまけるのです。
そうやって誰かを困らしてはストレスを発散する。
それこそがネット上で毎日のように発生炎上そのものであり、その繰り返しが社会をまた生きづらいものにしていきます。
これ以降続く2番Bメロとサビ部分の歌詞は、1番のそれと同様のものになります。
この世の中にどことなく漂う理不尽さ。
笑えてくるほどうまく行かない人生。
そんな世界に対する素直な気持ち。
ぜひ歌詞の意味を噛み締めながら、この曲『soramimi』を聴いてみてください!
社会に対して感じる違和感や不信感、それらの正体が見えてくるかもしれません。
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『soramimi』収録アルバム紹介
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