Vaundy(バウンディ)『恋風邪にのせて』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
この曲は、14th配信シングル『恋風邪にのせて』としてリリースされた楽曲。
ABEMA『彼とオオカミちゃんには騙されない』の主題歌として書き下ろされました。
いったい歌詞にはどんなメッセージが込められているのでしょうか。
順を追って紐解いていきたいと思います。
Vaundy(バウンディ)公式Instagramの投稿から。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『恋風邪にのせて』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
動画解説:『恋風邪にのせて』歌詞考察してみた
このブログの内容は下記の動画でも解説中!
Vaundy『恋風邪にのせて』歌詞
歌手:Vaundy
作詞:Vaundy
作曲:Vaundy
収録:14th配信シングル『恋風邪にのせて』
発売日:2022年3月7日(月)
変わりゆく景色
窓越しに覗いた
懐かしい風が呼んできた
どっかで
見えない
互いを互いに
合図して
そっと二人
目をそらして気付いたの
くだらない愛で 僕たちはいつも笑っている
思い出す日々が 僕たちを悲しませるの
ねぇ くだらない愛で 僕たちはいつも笑っていた
繰り返す日々が 僕たちを振り向かせるの
ねぇそっと二人 魔法を唱えるの
恋風邪にのせて
混ざりゆく景色
雨越しに覗いた
暖かい風が呼んできた
どっかで
消えない
互いを互いに
合図して
そっと二人
目を凝らして気付いたの
くだらない愛で 僕たちはいつも笑っている
思い出す日々が 僕たちを悲しませるの
ねぇ くだらない愛で 僕たちはいつも笑っていた
繰り返す日々が 僕たちを振り向かせるの
ねぇ そっと 2人 魔法を唱えるの
言葉が深める惑星の夜に今
あなたを探して
答えた
「心枯れるまで、共に笑っていよう」
やっと二人
目を合わせて気付いたの
くだらない愛で 僕たちはいつも笑っている
思い出す日々が 僕たちを悲しませるの
ねぇ くだらない愛で 僕たちはいつも笑っていた
繰り返す日々が 僕たちを振り向かせるの
ねぇそっと二人 魔法を唱えるの
恋風邪にのせて
『恋風邪にのせて』歌詞の意味
この曲『恋風邪にのせて』は、曲名からも分かるように正真正銘のラブソング。
作詞作曲を手掛けたVaundy本人はこの曲について下記のように語っています。
互いに確かめ合わなくても気づいてしまうのが恋なのかな、というイメージから、仕上げていきました。
サウンドも、90年代のJPOPサウンドをうまく現代に落とし込めないかという試みから始まり、ここにたどり着きました。メロディの性質もいつもの僕とは少し違う感じに仕上がっているので、そこにも注目してほしいです。
多くの人が上手く言語化できないであろう”恋”というものを、歌詞を通じて「恋ってこんな感じだよね!」と代弁してくれているような楽曲に感じました。
もしかするとこの曲が皆さんに「確かに恋ってこんな感じだ!」と、新しい気づきを与えてくれるかもしれませんので、ぜひ最後まで読み進めていただけると嬉しいです。
サウンドもとってもカッコいいので、歌詞を読み進めた後はぜひ曲も聴いてみて下さいね。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『恋風邪にのせて』公式MV。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
変わりゆく景色
窓越しに覗いた
懐かしい風が呼んできた
このパートでは情景描写が歌われます。
冒頭で歌われる<変わりゆく景色>が意味するのは、季節の移り変わりを経験するほどに”長い期間”ということだと思います。
舞台は学校でしょうか。
主人公は来る日も来る日も窓から外の景色を眺めているようです。
その後に続く<懐かしい風>という言葉は、その姿に独特の哀愁をまとわせています。
続く1番Bメロ部分の歌詞。
どっかで
見えない
互いを互いに
合図して
そっと二人
目をそらして気付いたの
窓の外、主人公の視線の先にはいつも1人の人物の姿がありました。
それは主人公が思いを寄せる人なのだと思いますが、その想いが本物なのか自分自身でも確信を持てずにいるのではないでしょうか。
もちろん相手の気持ちなんてもっと分かりません。
そんな状況が<どっかで 見えない>という言葉に込められているような気がします。
しかしそんな中でも、お互いの心の内側に触れられる瞬間があるのです。
ふとした瞬間に目があった時、その目をそらそうとしてしまう2人。
その行為がお互いの恋心を確信に変えます。
決して言葉で確かめ合ったわけではなくても、この瞬間にお互いが惹かれ合っていることに気づくのです。
そして1番サビの歌詞がこちら。
くだらない愛で 僕たちはいつも笑っている
思い出す日々が 僕たちを悲しませるの
ねぇ くだらない愛で 僕たちはいつも笑っていた
繰り返す日々が 僕たちを振り向かせるの
ねぇそっと二人 魔法を唱えるの
恋風邪にのせて
直前のBメロ部分で確信したはずの恋心でしたが、そこにまた疑念が浮かび上がります。
この愛は本物なのだろうか?
ハリボテのくだらない愛なのではないか?
相手に対してはもちろんですが、自分自身の気持ちにも問いかけるのです。
そんな疑いの目を持ち始めると、たちまち2人が作り上げてきた思い出の数々が悲しいものに変わってしまいます。
もしそれが偽物の愛だったならば、それほど辛いことはありませんよね。
しかしいつの時代も、自分のことすらまともに分からないのが人間という生き物なのかもしれません。
ただ2人はこの恋が本物であることを祈り続けるしかないのです。
2番:歌詞の意味
冒頭2番Aメロ部分の歌詞から。
混ざりゆく景色
雨越しに覗いた
暖かい風が呼んできた
1番Aメロ部分と同様に、このパートで改めて情景描写が描かれます。
<混ざりゆく 景色>は季節の変わり目を表しているのではないでしょうか。
季節の変わり目を一つの節目として捉えると、この節目が2人の関係性にも訪れたということを比喩的に表しているのかもしれません。
おそらく2人は遂に、お互いに本物の愛を感じ取ることができたのです。
続く2番Bメロの歌詞。
どっかで
消えない
互いを互いに
合図して
そっと二人
目を凝らして気付いたの
ここでは1番Bメロの歌詞とほぼ同様の歌詞が歌われます。
変化しているのは最後の<目を凝らして気付いたの>という部分。
1番では<目をそらして>惹かれ合っていることを確信した2人でしたが、その後その愛に疑念を抱くことになりました。
そこで今度は<目を凝らして>互いのことを調べ尽くすのです。
しかしこのあと1番サビと同様の歌詞が続くということは、またしてもそこに確信は持てなかったのでしょう。
一体この恋の行方はどうなるのでしょうか。
2番サビの歌詞は1番サビの歌詞と同様になるので割愛します。
その後Cメロの歌詞が続きます。
言葉が深める惑星の夜に今
あなたを探して
答えた
「心枯れるまで、共に笑っていよう」
やっと二人
目を合わせて気付いたの
ここで歌われる<深める>というのはその後の<夜>にかかる言葉だと思います。
それは、僕たちが発する言葉のせいで真っ暗な夜が一層深まるということ。
無理に言葉で思いを伝えようとすればするほど、その思いは期待と反した方向に伝わってしまうという意味ではないでしょうか。
この惑星(世界)には、言葉よりももっと多くのことを伝えられる手段があるのかもしれません。それこそがアイコンタクトだったり、行動だったりなのだと思います。
そんな世界で2人は、遂に目を合わせて互いの心を感じ取ります。これまでのように目をそらしたり目を凝らしたりするのではなく、自然と目を合わせるのです。
ラスサビでまた1番2番サビと同じ歌詞が繰り返されることからも分かるように、それでも愛を疑いたくなることもあるのでしょうが、おそらくそんな日々の繰り返しが、いつか本物の愛を運んできてくれるのだと思います。
(ラスサビの歌詞は1番サビの歌詞と同様になるので割愛します。)
ぜひ歌詞の意味を踏まえた上で、改めてこの曲『恋風邪にのせて』を聴いてみて下さい!
切なくも心躍るような複雑な感情を体感できるはずです。
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