Vaundy(バウンディ)『僕は今日も』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
デジタル配信3rdシングル『僕は今日も』としてリリースされた楽曲。
人が心の奥に抱える暗い一面を描いたバラード作品です。
すべてが事実ではないが、かなりパーソナルな楽曲であるとVaundy自身も語っています。
Vaundy公式Instagramの投稿から。
後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『僕は今日も』の歌詞紹介から書いていきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
Vaundy『僕は今日も』歌詞
歌手:Vaundy
作詞:Vaundy
作曲:Vaundy
収録:3rd配信シングル『僕は今日も』
発売日:2020年2月7日(金)
母さんが言ってたんだ
お前は才能があるから
「芸術家にでもなりな」と
また根拠の無い夢を語る
父さんが言ってたんだ
お前は親不孝だから
1人で生きていきなさい
また意味もわからず罵倒する
1人ではないと暗示をして
2人ではないとそう聞こえて
思ってるだけじゃ そう 辛くてでも
そうする他にすべはなくて
愉快な日々だと暗示をして
不協和音が 聞こえてきた
抑えてるだけじゃ そう 辛くて
だから この気持ちを
弾き語るよ
もしも僕らが生まれてきて
もしも僕らが大人になっても
もしも僕らがいなくなって
いても そこに僕の歌があれば
それでいいさ
彼女が言ってたんだ
あなたはカッコイイから
イケメンじゃなくてもいいんだよ
また 元も子も無い言葉を君は言う
僕はできる子と暗示をして
心が折れる音が聞こえた
思ってるだけじゃ そう 辛くてでも
そうする他にすべはなくて
明日は晴れると暗示をして
次の日は傘を持って行った
抑えてるだけじゃ そう 辛くて
だから この気持を
弾き語るよ
もしも僕らが生まれてきて
もしも僕らが大人になっても
もしも僕らがいなくなって
いても そこに僕の歌があれば
それでいいさ
ピアノの音が聞こえる
ガラガラの声が聞こえる
枯れてく僕らの音楽に
飴をやって もう少しと
その気持ちを
弾き語るよ
もしも僕らが生まれてきて
もしも僕らが大人になっても
もしも僕らがいなくなって
いても そこに僕の歌があれば
それでいいさ
もしも僕らに才能がなくて
もしも僕らが親孝行して
もしも僕らがイケていたら
ずっとそんなことを思ってさ
弾き語るよ
『僕は今日も』歌詞の意味&魅力
この曲『僕は今日も』は、Vaundy自身が主人公として描かれた一曲。
壮大なメロディとエモーショナルな歌詞が相まって、心をぎゅっと掴まれるような楽曲に仕上がっています。
様々な所から無責任に投げかけられる言葉で創られた自分という存在。
何が正解でどこを目指していけばいいのか、次第に本当の自分が分からなくなり、そこに孤独感が生まれてくるのです。
僕(Vaundy)は今日も、心の中に葛藤を抱えながら今ある素直な気持ちを弾き語ります。
公式MVの紹介
こちらがYouTubeで公開されている『僕は今日も』公式MV。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。
母さんが言ってたんだ
お前は才能があるから
「芸術家にでもなりな」と
また根拠の無い夢を語る
父さんが言ってたんだ
お前は親不孝だから
1人で生きていきなさい
また意味もわからず罵倒する
このパートでは両親に対する不満や不信感が描かれます。
子を大切に思う母。
主人公の才能に可能性を感じた母が、親切さのつもりで伝えた「芸術家にでもなりな」という言葉。
根拠のないその言葉がかえって重荷になってしまうのです。
それでも母が言うとおり、芸術家への道を歩み始める主人公。
すると、そんな姿を見た父が「親不孝だ」と言うのです。
成功するかも分からない芸術家という不安定な世界へは進んで欲しくないのでしょう。
相反する言葉を投げかける両親に対して不満が募っていくのと同時に、自分自身の心が少しずつかき乱されていきます。
続くBメロ部分の歌詞。
1人ではないと暗示をして
2人ではないとそう聞こえて
思ってるだけじゃ そう 辛くてでも
そうする他にすべはなくて
愉快な日々だと暗示をして
不協和音が 聞こえてきた
抑えてるだけじゃ そう 辛くて
だから この気持ちを
弾き語るよ
誰の言葉を信じればいいのか分からない。
どこに向かうのが正解なのか分からない。
そんな葛藤が少しずつ、1人ぼっちであるかのような孤独感を生み出します。
その孤独感に抗うように1人じゃないと暗示をかける毎日。
ただそれは、その場しのぎの抵抗に過ぎないのです。
すぐにまた孤独感が襲いかかってきます。
次第にその暗示さえもが不協和音のように感じられ、心の奥底まで蝕んでいくのです。
抑え込むだけでは癒えぬ苦しみを、やがて主人公は歌にして弾き語るようになります。
そして1番サビの歌詞がこちら。
もしも僕らが生まれてきて
もしも僕らが大人になっても
もしも僕らがいなくなって
いても そこに僕の歌があれば
それでいいさ
この世に生まれてきてから、誰しもの時間が同じように進んでいきます。
これから先、自分は立派な大人になっているかもしれないし、もしかしたらもうこの世にいないかもしれない。
どんな未来が訪れようと、今ここで歌を歌っていられれば良い。
そして僕がいなくなったとしても、未来に僕の歌が残っていてくれればそれで良い。
主人公にとって”歌”は人生そのものであり、手放すことのできない大切な宝物なのです。
それはいつか自分が生きた証にもなるから。
今感じる喜びや悲しみを、ありのままに歌い続けます。
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2番:歌詞の意味
まずは2番Aメロの歌詞から。
彼女が言ってたんだ
あなたはカッコイイから
イケメンじゃなくてもいいんだよ
また 元も子も無い言葉を君は言う
この部分は、主人公の自信のなさや繊細な心が表現されたパートのようです。
1番Aメロ部分と同様、彼女が親切さのつもりで伝えた「イケメンじゃなくてもいいんだよ」という言葉が主人公の心をかき乱します。
それは十分カッコイイから今のままでいいんだという意味だったようですが、主人公はその言葉の意味をあれこれ詮索してしまうのかもしれません。
続く2番Bメロの歌詞。
僕はできる子と暗示をして
心が折れる音が聞こえた
思ってるだけじゃ そう 辛くてでも
そうする他にすべはなくて
明日は晴れると暗示をして
次の日は傘を持って行った
抑えてるだけじゃ そう 辛くて
だから この気持を
弾き語るよ
様々な言葉に惑わされる主人公。
とにかく自分はできる子だと、暗示をかけることでなんとか精神状態を保っているよう。
そんな日々の中で自分の心が折れていくのが分かるのです。
ただそれ以外の方法が見つからない。
“明日は晴れる”と暗示をして、”次の日は傘を持っていく”という表現。
これは暗示をしても思い通りの結果になっていないことを表しています。
辛い。ただただ辛い。
主人公はそのやり場のない気持ちを弾き語ることによって吐き出し、どうにか苦しみから解放されようともがくのです。
2番サビは1番サビの歌詞と同様。
このあとCメロの歌詞が続きます。
ピアノの音が聞こえる
ガラガラの声が聞こえる
枯れてく僕らの音楽に
飴をやって もう少しと
その気持ちを
弾き語るよ
主人公は次第に、弾き語ることにすら苦しみを感じ始めているようです。
聞こえてくるピアノの音に乗せられるのはガラガラになった声。
“枯れていく”という言葉からは、生命力や力強さが感じられない様子が想像できます。
自分に発破をかけてなんとか歌い続けているのでしょう。
そしてそんな状況にある自分の気持ちをも歌にして弾き語るのです。
最後はラスサビの歌詞で終わります。
もしも僕らが生まれてきて
もしも僕らが大人になっても
もしも僕らがいなくなって
いても そこに僕の歌があれば
それでいいさ
もしも僕らに才能がなくて
もしも僕らが親孝行して
もしも僕らがイケていたら
ずっとそんなことを思ってさ
弾き語るよ
前半は1,2番サビ部分の歌詞と同様。
後半部分では、これまで両親や彼女から浴びてきた言葉の真逆の状態が歌われています。
才能がなくて、親孝行をして、イケてる人間だったら、こんなに苦しみを感じずにいられたのではないか。
こんなにも頭を悩ませることはなかったのではないか。
そんなことを考えながら、今日も主人公(Vaundy)はその気持を弾き語るのです。
ぜひ歌詞の意味をじっくりと味わいながら、この曲『僕は今日も』を聴いてみてください!
より深くVaundyを理解することができるかもしれません。
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