緑黄色社会(リョクシャカ)『Bitter』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。
1stミニアルバム『Nice To Meet You??』の4曲目に収録された一曲。
この曲は、AbemaTVオリジナル恋愛リアリティ・ショー『恋愛ドラマな恋がしたい』主題歌としても起用されました。
どこか女の子らしさを感じさせる、アップテンポなダンスチューンに仕上がっています。
緑黄色社会公式インスタグラムに投稿された『Bitter』収録アルバム『Nice To Meet You??』のジャケット写真。
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後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!
それでは早速『Bitter』の歌詞から紹介していきます。
あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。
緑黄色社会『Bitter』歌詞
歌手:緑黄色社会
作詞:長屋晴子
作曲:長屋晴子, peppe
収録:1stミニアルバム『Nice To Meet You??』
発売日:2017年1月11日(水)
揺らしてみて
溶かしてみて
これ以上の驚きで
試してみて
騙してみて
声聞かせて
笑ってみせて
まだ知らないこと教えて
近くにきて
顔を見せて
なんて言えちゃうような強さなんかなくて
このままじゃ特別にはなれないね
埋めたいな占めたいな頭の中を全部
私だけにしたい
あなたが好きな
甘いチョコレートみたいに
私も甘くなれたならきっと
まだまだ足りないみたい
諦めちゃいそう
もう少しだけ待っててくれるといいな
揺らされてる 溶かされてる
離れたくないからそのまま
試していて 騙していて
悔しいけどあなたの瞳には映らなくて
このままじゃ忘れられてしまうかも
埋めたいな占めたいなあなたの心全部
どこにも行かないで
あなたが好きな
甘いチョコレートをひとくち
私とどこか違った味だ
そろそろ時間もないし
しびれを切らして
もう遅いよと置いていかれるだろうか
その一歩が怖くって
行ったり来たりを繰り返し
ここがどこだかわからない
現在地を教えて!
あとどれくらい
甘くなれば近づけるの
あなたが好きな
甘いチョコレートになりたい
口の中 ずっと転がして溶かして
まだまだ足りないみたい
分かってはいるけど
我慢ならない少しはこっちを向いて
『Bitter』歌詞の意味
『Bitter』は、“恋の駆け引き”をテーマに描かれた楽曲になっています。
この曲はもともとKey.peppeが途中まで制作していたもので、Vo.長屋が初めて自分以外が制作した楽曲に歌詞をつけた作品。
作詞を担当した長屋自身が人に甘えるのが苦手なタイプだということで、甘え上手な女の子に少し憧れを抱いたような歌詞にもなっているとのこと。
聴く人にまっすぐな思いを伝えるような楽曲です。
公式MVの紹介
YouTubeで公開されている『Bitter』公式MVがこちら。
このMVに登場するのはVo.長屋のみ。
女の子の恋心を映し出すようなダンスの振り付けは、Gt.小林にやって考案されたもの。
ちなみに小林は幼少期からダンスを本格的にやっていたそうです。
ここからは歌詞解説をしていきます。
1番:歌詞の意味
まずはAメロの歌詞部分から。
揺らしてみて
溶かしてみて
これ以上の驚きで
試してみて
騙してみて
声聞かせて
笑ってみせて
まだ知らないこと教えて
近くにきて
顔を見せて
冒頭のパートは、この曲の主人公となる女の子の理想図が描かれています。
“揺らす”や”溶かす”、そして“試す”や”騙す”というのは気になる男の子への積極的なアプローチを表した言葉。
もっと声を聞きたいし笑顔も見たい、もっともっとあなたのことが知りたいというどうしようもない気持ちで溢れているんです。
甘えてみたり焦らしてみたり、
その気持ちを思いっきり伝えている”はず”だった。
続くBメロ部分の歌詞。
なんて言えちゃうような強さなんかなくて
このままじゃ特別にはなれないね
埋めたいな占めたいな頭の中を全部
私だけにしたい
Aメロ部分で歌われた気持ちを伝えることができない主人公が描かれています。
素直な気持ちを伝えるのって、恥ずかしかったり怖かったりしますよね。
ただ、このままじゃ好きな彼の特別な存在にはなれないことも分かっているんです。
それでも彼の頭の中を全部私で埋め尽くしたい。
私のことだけを見て欲しい。
そんな思いだけが溢れてきて、理想と現実の間で葛藤しています。
そしてサビ部分がこちら。
あなたが好きな
甘いチョコレートみたいに
私も甘くなれたならきっと
まだまだ足りないみたい
諦めちゃいそう
もう少しだけ待っててくれるといいな
ここで出てくる”甘いチョコレート“というのは、主人公が思いを寄せる”彼の好み“を表現した言葉です。
主人公の女の子は、そんな“甘いチョコレート”のようになれれば、彼が振り向いてくれるのかもしれないという期待を抱いています。
そのために頑張っているものの、まだまだ魅力が足りていない様子。
そんな現実に諦めてしまいそうになるけど、どうにか振り向かせたい。
諦めきれない気持ちが、”もう少しだけ〜といいな”というフレーズに詰め込まれています。
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2番:歌詞の意味
ここからは主人公の心の中に広がる不安な感情が、より強く描かれます。
まずは冒頭Aメロ部分。
揺らされてる 溶かされてる
離れたくないからそのまま
試していて 騙していて
描いていた理想図では積極的なアプローチをしているはずだったのに、気づけば気になる彼に合わせて揺さぶられるばかり。
離れてしまうのが怖くて、どうすることもできない様子です。
続くBメロ部分の歌詞。
悔しいけどあなたの瞳には映らなくて
このままじゃ忘れられてしまうかも
埋めたいな占めたいなあなたの心全部
どこにも行かないで
自分なりに頑張ってきたけど、それでもまだ彼は振り向いてくれないんです。
そんな現状が悔しくて、そして何より彼に忘れられてしまいそうで怖くて。
“私だけを見て欲しい”という思いとは裏腹に、気になる彼は遠くに行ってしまうばかり。
“どこにも行かないで”
このフレーズが、今の私の正直な心の声として表現されています。
そしてサビ部分がこちら。
あなたが好きな
甘いチョコレートをひとくち
私とどこか違った味だ
そろそろ時間もないし
しびれを切らして
もう遅いよと置いていかれるだろうか
ここでは主人公の女の子の気持ちを、比喩を使って表現しているパート。
一回立ち止まってもう一度彼をよく観察してみると、”彼の好みの女の子”と”私”では確かにどこか違っているという事実に気がつくんです。
ただ、どうすればその違いを埋められるのか分からない。
時間だけがいたずらに過ぎていくことに、不安がさらに募っていきます。
そろそろ本当に置いていかれるかもしれない。
続くラスサビ前のCメロ部分。
その一歩が怖くって
行ったり来たりを繰り返し
ここがどこだかわからない
現在地を教えて!
あとどれくらい
甘くなれば近づけるの
ここでついに主人公の心が悲鳴をあげます。
“現在地を教えて!”
これまで怖さや不安から、中々前に進めず行ったり来たりしていた主人公。
色々な感情が張り巡らされるあまり、今の自分が何をしたいのか、今の自分がどこに向かっているのかが分からなくなっているんです。
あとどれくらいで彼に追いつくのか、彼と私との間に今どれくらいの距離があるのか、何もかもが分からなくなってしまって苦しい。
そんな気持ちがストレートに表現されています。
ラストはこの歌詞で終わります。
あなたが好きな
甘いチョコレートになりたい
口の中 ずっと転がして溶かして
まだまだ足りないみたい
分かってはいるけど
我慢ならない少しはこっちを向いて
どんなに苦しくても彼のことを諦めきれない主人公。
“口の中ずっと転がして溶かして“というのは、彼の好みをじっくりと観察する様子を比喩的に表した言葉です。
やっぱり”彼の好み”と”私”とではどこかが違う。
そんなことは分かっているけど、
どうすればその違いを埋められるのかは未だに分からないのです。
そんな現状に我慢ができない、“少しは振り向いてくれてもいいのに”という本音が最後に描かれて曲が終わります。
恋の行方が気になってしまう一曲。
聴く人の心をもムズムズとさせるような、苦くて甘い楽曲に仕上がっています。
歌詞の意味を噛み締めながら、是非この曲『Bitter』を聞いてみてください!
きっと共感できる部分があるはずです。
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『Bitter』収録アルバム紹介
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