自分自身の行動パターンを理解すること(自己理解)。
これは目標達成を目指す上で着実に前進していくためには、とても大切な工程です。
日々の行動や言動などの思考パターンが、知らず知らずの内に自分の習慣を形成し、無意識に自分自身をコントロールしています。
これが良い習慣なら良いのですが、大抵の無意識は悪い方向に進むものです。と言うのも、人間はそもそも弱い生き物であるから。
そんなに簡単に、大変な道を選んだり努力を継続したりすることができる生き物ではないと僕は考えています。
では、良い習慣を身につけるにはどうすれば良いのか。
どうすれば正しく自己理解をし、着実に目標達成のために前進していけるようになるのか。
今回は、そんなお話をしていきます。
【自分の行動パターンを知る】
家にいる機会が多い今こそ、
日々の行動を振り返るチャンス。良く出会うパターンは、
日々色んな活動に取り組むも、
満足どころか何か不安になる人。・何を恐れて足掻いてるのか。
・何を求めて足掻いてるのか。まずはそのパターンに気付く事から。
経験者より。— 荒井貴裕 / 目標達成キャンプU-26 (@Takahir0_arai) March 29, 2020
上記は僕が以前ツイートした内容になります。
結論からお話しすると、
負のループから離脱して着実に前に進み出すために必要なのは、
- 自分自身の行動パターンに気づくこと。
- 心の奥底で何を求めて行動しているのかを知ること。
- そのために、過去を徹底的に振り返り内省すること。
以上の3点です。
1つづつ順番に説明していきます。
自分の行動パターンに気づく
なぜかいつも同じ失敗を繰り返してしまったり、なぜかいつも同じような本を読んで同じようなことを学んで満足していたり、はたまた同じ会話を毎回繰り広げていたり。
生きていればそういったことって良くありますよね。僕はありました。
そういう時って、その場のその時間はそこまで何も考えていないのですが、後々振り返ると「また同じ失敗をしてしまった」と後悔してしまうことが良くあります。
この状態が、無意識に自分がコントロール(支配)されている状態です。
この状態の時に湧き上がるのが、
「自分はダメな人間だ」
と言う自己嫌悪の感情です。
この感情が実は、自分を負のループの中に閉じ込めていきます。
まず始めにこの現象、この事実に目を向けて認識することが一歩目です。
気づくだけでは不十分
まず自分が負のループ、悪いパターンにはまっていると言う事実を認識すること。これがとにかく重要ですが、それだけではもちろん不十分です。
自分自身の行動パターンに気づくことができた次のステップとして、その行動の先に自分は一体何を求めていたのかを理解する必要があります。
行動が生まれるということは、心の奥底で「何か」を求めているはずです。
- 自分は何を恐れて足掻いているのか。
- 自分は何を求めて足掻いているのか。
この2点を探ることが大事になります。
行動の動機を大きく分けると、ほとんど全てが「恐怖」か「報酬」の2つに分けられるはずです。
その「恐怖」と「報酬」の根源を見つける必要があるということです。
過去の体験経験が無意識を形成する
では、具体的にどうすれば正しく自己理解をし、自分自身が本質的に求めているもの、恐れているものを見つけることができるのか。
それは、過去の自分自身に問いかけるという手段しかありません。徹底的に過去の自分を振り返り内省するということです。
そして、見たくない自分の姿にしっかりと目を向けることです。
ほとんどの場合、人間誰しもが持っている「弱さ」が自分自身と向き合う邪魔をしています。そして次々と悪い行動パターンを生み出していく。
『THE MENTAL MODEL』という本では、
人間のメンタルモデルは必ず以下の4つのどれかに当てはまると書かれています。
- 価値なしモデル「私には価値がない」
- 愛なしモデル「私は愛されない」
- ひとりぼっちモデル「私は所詮ひとりぼっちだ」
- 欠陥欠損モデル「私には何かが決定的に欠けている」
※メンタルモデルとは、人間がその生き方を制御しているプログラムのこと。と著書の中では述べられている。
ここで伝えられているのは、
過去(特に幼少期)の経験や体験から形成されたメンタルモデルによって、何かから逃げるように、回避行動を取り続けているということ。
その回避行動のループから抜け出すために、メンタルモデルを形成した過去の出来事に向き合い、1つづつ紐解いていく重要性が伝えられています。
とにかく自分自身に問いを投げかけることです。
「なぜ?」
自分自身に対するこの問いが、人を一歩二歩三歩と前進させます。正しい自己理解には、この質問が必須です。
書籍『THE MENTAL MODEL』については後日改めて記事にまとめようと思います。
是非実際に手にとって読んで見てください!
あくまで一冊の書籍で述べられているカテゴライズなので、ここで書かれていることが全て正しいという訳ではないですが、僕個人としてはしっくりとくる、真実に近いものな気がしています。
行動パターンを探る具体的方法
具体的にどのように振り返ると良いか。
僕自身の経験でお話しすると、正しい自己理解には次の4ステップが良いかと思います。
- 過去を振り返り、自分年表を作る。
- 1つ1つの出来事毎に感じた感情をできるだけ詳しく書き出す。
- ②の出来事を正の感情か負の感情かで2つに分ける。
- 正負の感情それぞれの出来事に対して「なぜそう感じたのか」を問いかけて、共通点を洗い出す。
これら4ステップを実践することで、かなり自分の過去が整理され、それぞれに対する無意識の感情を意識化することができるはずです。
ポイントはとにかく、感情に目を向けることです。
起こった事実よりも、その時感じた感情がとにかく大切です。
同じ事実でも人によって感じる感情は様々です。その感情自体にその人の個性や特性が隠れています。
事実だけを見ていても、そこに自分の本質は表れません。『感情』。特にその揺れ動きを大事に振り返ってみてください。
誰かに共有する必要もないので、とにかく自分に素直に、心のストッパーを外して感情を丸裸にして向き合うことをオススメします。
おそらく最初はウッとくると思いますが、素直に自分と向き合い続けるうちに、少しずつ清々しささえ感じられる様になるはずです!
着実に自分自身を前進させていくために必要な自己理解の方法。
- 自分自身の行動パターンに気づくこと。
- 心の奥底で何を求めて行動しているのかを知ること。
- そのために、過去を徹底的に振り返り内省すること。
- ポイントは事実から生まれる感情に焦点を当てること。
自己理解のヒントに是非こちらの記事も読んでみてください!
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