大森元貴

大森元貴『メメント・モリ』歌詞【意味&解釈】|大森元貴の死生観が真っ直ぐに映し出された一曲

大森元貴『メメント・モリ』歌詞【意味&解釈】|大森元貴の死生観が真っ直ぐに映し出された一曲

大森元貴(Motoki Ohmori)『メメント・モリ』の歌詞とその意味&魅力について解説していきます。

この曲は、ソロデビュー作である1st配信EP『French』の3曲目に収録された楽曲。

大森元貴という人間の死生観が真っ直ぐに映し出された一曲となっています

これまでも”永遠に続く命など無い”といった諸行無常の考え方が幾度となく歌われてきましたが、『メメント・モリ』では更に一歩踏み込んで、【死】というものにより一層寄り添った言葉が淡々と紡がれていきます

しかしその先には優しく温かい世界が広がっているのです

 

大森元貴公式Instagramの投稿から。

 

後半ではこの楽曲の意味などについて詳しく書いているので、是非最後まで目を通してみてください!

 

それでは早速『メメント・モリ』の歌詞紹介から書いていきます。

あくまで筆者自身が解釈したものになるので、一つの参考として受け取っていただけると幸いです。

 

動画解説:『メメント・モリ』歌詞考察してみた

このブログの内容は下記の動画でも解説中!

大森元貴『メメント・モリ』歌詞

楽曲情報

歌手:大森元貴
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
収録:1st配信EP『French』
発売日:2021年2月24日(水)

旅立つ日が来るでしょう
わかっているけど、どんなだろうな
怖い気も確かにするけれど
まだよくわからないや

 

別れの寂しさを知る
今でもアナタを感じるんだ
実は側に居たりするのかな
そうだと良いな。

 

僕もいつの日か全部
置いて逝かなきゃいけないけど
今日までの幸せ数えたら
なんてこと無いのです。

 

心の中にどうか
居場所を作って置いて欲しいな
たまにはこれからの話じゃなく
今までを話そうか。

 

君もいつの日かきっと
遠くへ旅に出ちゃうけど
思い出と生き続けるのでしょう
寂しくは無いでしょう?

 

向こうの世界では
何を「亡くなる」と意味付けるんだろう
僕を忘れるその時まで
生き続けるのでしょう

 

僕もいつの日か全部
置いて逝かなきゃいけないけど
今日までの幸せ数えたら
なんてこと無いのです。

 

いつかいつの日か全部
置いて逝かなきゃいけないけど
生まれた意味に喜べるから
なんてこと無いのです。
自分の最期は、
なんてこと無いのです。

 

『メメント・モリ』歌詞の意味&魅力

この曲のタイトル『メメント・モリ』とは、ラテン語で”死を思え(自分がいつか必ず死ぬということを忘れるな)”といった意味を持つ言葉です

キリスト教の世界では少しネガティブな意味合いを持つことが多く、いつかは死んでしまうのだから現世での楽しみや贅沢は空虚なものだという文脈で使われることがあります。

しかし、元々は古代ローマの将軍が「人はいつか必ず死ぬ。その時を思い、生きている今を大いに楽しみなさい」という意味で使っていたようです

歌詞考察をする上では大雑把に捉えて、”今を楽しめ”という前向きで温かい言葉だと捉えておけば良いと思います

以前大森くん自身もこんなことを語っていました。

「メメント・モリ」……実は、2018年ぐらいに作っていた曲です。すごい好きな楽曲だったんだけど、曲の内容が内容なので、いろんな受け取り方……悪い意味でもいろんな受け取り方をされてしまうなと思って。ちょっと自分の中で温めていました。 『自分の最期は なんてこと無いのです』って、やっぱり聞こえ方によってはちょっと寂しい気もするし……僕としてはすごくあったかい気持ちで書いたんだけど。

決してこの曲は、死ぬことを覚悟しろということを歌っているのでは無いのです。

公式音源の紹介

こちらがYouTubeで公開されている『メメント・モリ』公式音源。

 

ここからは歌詞解説をしていきます

1番:歌詞の意味

まずは冒頭Aメロ部分の歌詞から。

旅立つ日が来るでしょう
わかっているけど、どんなだろうな
怖い気も確かにするけれど
まだよくわからないや

冒頭で歌われる”旅立つ日”という言葉は”死んでしまう日”を意味しています。

人間誰しもいつかは死ぬ日が来るのです。それは普遍の事実であり誰もが理解している結末なのですが、それがどんなものなのかは誰にも分かりません。

【死】は多くの人にとって怖いものという認識があり、それはこの曲の主人公である大森くん自身もまた同じなのですが、なぜ怖いと感じるのか、その先には何が待っているのか、何もかもがよく分からないのです

いつか旅立つ日のことを想像してはモヤモヤとした感情が溢れ出てくる、そんな日々を繰り返し続けているのかもしれません

 

続く1番Bメロの歌詞。

別れの寂しさを知る
今でもアナタを感じるんだ
実は側に居たりするのかな
そうだと良いな。

これまで【死】というモノについてどんなに考えを巡らせたとしても、その正体がハッキリすることはありませんでした。

しかし親しい人との永遠の別れを肌で感じたとき、それは急に身近なモノとなります。

計りしれない程の寂しさや悲しさが自分自身の心に刻まれたとき、人は【死】というモノを理解していくのかもしれません

そしてその悲しみの先に、主人公は温もりも感じられたと言っているのです。

このとき主人公の中で1つの仮説が生まれます。

もしかしたら人は死んでしまった後も、
生きている人間には見えないところで生き続けているのかもしれないと

人間の魂は永遠に生き続けるのかもしれない。誰かの記憶の中では生き続けられるのかもしれない。いや、そうであってほしいと願う主人公がいるのでしょう

もしそうならば、死というモノにあれこれ考えを巡らせることなく、今この瞬間を全力で生きられるのになと思うのです

 

そして1番サビの歌詞がこちら。

僕もいつの日か全部
置いて逝かなきゃいけないけど
今日までの幸せ数えたら
なんてこと無いのです。

いつかは”死ぬ日”が必ずやってきます

そのとき、これまでに得た物は全てこの世に置いていかなくてはなりません。

しかしその日を恐れすぎる必要は無いのだと歌っているのです

なぜならそれまでに沢山の幸せを受け取ってきたから。死んでしまうその瞬間の悲しみ以上の喜びをこの世で受け取っているから

そしてここで描かれる”死ぬ日”は、”今まさに苦しみを抱えて生きている人”と置き換えることもできるような気がします

もし今どんなに苦しみを抱えていたとしても、この世に生まれた喜びやこれまでに受け取ってきた幸せのことを振り返ってみればなんてこと無いのだと。

もちろん無責任に大丈夫だなんて言ってるわけではありません。

今この瞬間だけを切り取ると辛いかもしれないけれど、過去を振り返ってみれば少し気持ちが楽になるかもしれないねと、優しく語りかけてくれているのではないでしょうか

 

2番:歌詞の意味

まずは2番Aメロの歌詞から。

心の中にどうか
居場所を作って置いて欲しいな
たまにはこれからの話じゃなく
今までを話そうか。

ここで歌われる”居場所”とは自分が死んだときに生き続けられる場所のこと。

皆の心の中でいつまでも生き続けたいという、主人公の願いが込められているのでしょう

そして後半部分で歌われるのは、主人公大森くんからの助言のような気がします。

死を目前にした人は、これからの未来が失われることに絶望を抱えているでしょう。そして今苦しみを抱えながら生きる人たちは、この先の未来に不安や絶望を抱えているでしょう。

人が抱える絶望感は、多くの場合未来を悲観的に捉えることで生まれるのだと思います

だからたまには過去の幸せを振り返ってみようよと

そうすることで少し気持ちが楽になるかもしれないねと寄り添ってくれているのです

 

続く2番Bメロの歌詞。

君もいつの日かきっと
遠くへ旅に出ちゃうけど
思い出と生き続けるのでしょう
寂しくは無いでしょう?

ここでは主人公大森くんが、この曲を聴く全ての人に語りかけるようなパートになります

あなたもいつかは遠くへ旅に出ちゃう(死んでしまう)けれど、きっと誰かの心の中に生き続けるだろうと言ってくれています。

それは親しい友達の心の中かもしれないし、親や子供の心の中かもしれません

そう思えば寂しくないでしょう?と優しく包み込むように歌ってくれているのです

 

そして2番サビの歌詞がこちら。

向こうの世界では
何を「亡くなる」と意味付けるんだろう
僕を忘れるその時まで
生き続けるのでしょう

死んだ後の世界はどうなっているのだろうか?

そんな疑問について誰しも一度は考えたことがあるかもしれません。

人は一生の内に2度死ぬと言われることがあります。1度目はこの世での肉体的な死。2度目の死は人々の記憶から消えたとき

しかし捉え方を少し変えてみると、
人々の記憶から消えない限りは永遠に生き続けられるとも言えるのです

 

その後ラスサビの歌詞が続きます。

前半部分は1番サビと同様の歌詞。

ラスサビ後半の歌詞がこちら。

いつかいつの日か全部
置いて逝かなきゃいけないけど
生まれた意味に喜べるから
なんてこと無いのです。
自分の最期は、
なんてこと無いのです。

いつかは自分も必ず死んでしまうけれど、この世に生まれてこれた喜びを思えばなんてことは無いのだと、改めて前向きなメッセージが歌われます

今までは漠然と死を恐れていた主人公ですが、その正体を突き詰める内に少しずつ気持ちが軽くなってきたのでしょう。

今ではいつか来たるその日のために、今ここにある一瞬一秒を全力で楽しめばいいじゃないかと思えるようになったのかもしれません

少なくともそう考えることで、気持ちが少し晴れやかになることは間違いないのです

 

 

ぜひ歌詞の意味を心に響かせながら、この曲『メメント・モリ』を聴いてみて下さい!

未来を不安に思う気持ちや死を恐れる気持ちが少し和らぐかもしれません

 

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